哲学の歴史を学びながら、不思議なことに巻き込まれていく少女ソフィーの物語。
噛み砕いて教えてくれる先生の説明は、哲学初心者の私でも分かりやすい。知識として定着させる前段階の、興味を持って自分の頭で考えることや、人の体温を感じるような哲学に直接触れられる点が良かった。ソフィーは先生の話についていけているようだったけれど、じっくり腰を据えて考える必要のある事柄も多くあった。
先生も含め、ソフィーを取り巻く出来事は不可解で不安を掻き立てられる。上巻の最後は、人間を弄ぶ神の存在が示唆されてSFホラーの様相だった。