物語形式で哲学の成り立ち、成熟の過程を歴史に沿って学びたい人に最適なのかな?
僕は哲学の概念や歴史は、それのみにフォーカス(抽出)した本の方が読みやすい。物語的な部分がノイズというか、面倒くさいのだ。この本ではないけど、大河ドラマなどは時に史実より物語(ドラマ)性を重視してしまうことがあるので、知識として蓄積させるにはその部分を取り除く必要がある。それが面倒なのだ。
この本はその物語性の中に「謎解き(ミステリー要素)」を仕込ませているので、最後まで読まずにいられないという意味で哲学の入り口として語られるのだろう。