瓜生中のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ神話や伝説を解いてわかりやすく伝えてくれる本。
刺身のツマは神が降りてくる時の目印となるよう高く積む、や『君の名は』で記憶に新しい口噛み酒は本当に行われていたもので酒造りは女性の仕事とされていた、煮えたぎったお湯の中に手を入れて真実を語るものは熱くないという古来からの占い、など今の私たちの生活に繋がる話もあり面白かった。
学び1.
古事記は人物や国の逸話を中心とした紀伝体、日本書紀は出来事を年代順に書いた編年体
学び2.
インドから渡った仏教が日本に馴染んだのは、仏である菩薩が表した仮の姿が日本の神々であると日本に古来から根付いていた神と融合した神仏習合、仏主神従説が広まったから。した -
Posted by ブクログ
950
山岳信仰の本面白かった。山と日本文化って切っても切り離せない関係だし、日本神話の話とかも沢山あった。
瓜生中
1954年東京生まれ。早稲田大学大学院修了。東洋哲学専攻。仏教・インド関係の研究、執筆を行い現在に至る。著書は、『知っておきたい日本の神話』『知っておきたい仏像の見方』『知っておきたい般若心経』『よくわかるお経読本』『よくわかる浄土真宗 重要経典付き』『よくわかる祝詞読本』ほか多数。
また日本は周囲を海に囲まれた海国、島国でもある。海辺に暮らす民も海浜の山と深いかかわりを持って来た。日本民族は太古の昔から、山とともに生き、そこにある種の信仰や生活の指針を 見出してきたの -
Posted by ブクログ
「真言宗?それは何?」という問いへの回答例というような一冊で、少し興味深く読んだ。
唐に渡って学んだ空海がもたらしたという真言宗である。
真言宗のような「密教」というモノは空海が唐に渡る以前から少しずつ日本国内に入っていた様子が伺える。それ故に空海は一定以上それを学んだ上で、密教に関する学びを深めようと強い目的意識の下に唐へ渡ったことになる。
結果、空海が真言宗を開くことになったということに留まらず、空海がもたらした密教の考え方や様々な要素が、或る程度広く日本の仏教に広く影響を与えるようなことになって現在に至っているという一面も在る。
そうしたことに空海の伝記的な事柄も交え、真言宗で取上げられ -
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Posted by ブクログ
「紀記」を主な題材にし、古代史について考察・解説を試みる書籍が多く出版されているが、この類の本は人物関係の複雑さなどから概して読みにくい。
しかし本書はきわめて簡潔に、一般読者にとってストレスなく古代日本に思いを馳せることが出来るよう、記述が工夫されている。本書を通読することで神話と実際の史実にあったと予想されることのリンクについての考察や、古代のこぼれ話まで概観でき、非常に楽しめる本に仕上がっている。
専門家には当然物足りない内容であろうし、記述が足りない本なのだろうが、教養として古代の日本の姿に触れてみたいと考える一般読者に対しては、自信をもってお薦めできる良書である。 -
Posted by ブクログ
@yonda4
日本人って何だろう?という疑問が湧いたとき、まずはルーツを知るべく日本神話と向き合わないといけない、と本書を読むことにした。
事前に「まんがで読む古事記(久松文雄著)」1巻、2巻で予習をしていたので、文章を読んでいて結構すんなりわかった。
ただし神々は多すぎるので流れをつかんだ程度。
日本神話とは、中学、高校の日本史の授業で習った「古事記」「日本書紀」。この二つに記されたのが主なる日本神話。
なぜ、こういった書物が記されたかというと、客観的には神話によって当時の政権の正当性を証明させたかったから。
日本の各地にいる「豪族」と呼ばれる一族に対して、大和朝廷が中央政権と -
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