【感想・ネタバレ】よくわかる真言宗 重要経典付きのレビュー

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Posted by ブクログ

「真言宗?それは何?」という問いへの回答例というような一冊で、少し興味深く読んだ。
唐に渡って学んだ空海がもたらしたという真言宗である。
真言宗のような「密教」というモノは空海が唐に渡る以前から少しずつ日本国内に入っていた様子が伺える。それ故に空海は一定以上それを学んだ上で、密教に関する学びを深めようと強い目的意識の下に唐へ渡ったことになる。
結果、空海が真言宗を開くことになったということに留まらず、空海がもたらした密教の考え方や様々な要素が、或る程度広く日本の仏教に広く影響を与えるようなことになって現在に至っているという一面も在る。
そうしたことに空海の伝記的な事柄も交え、真言宗で取上げられる本尊や諸尊(様々な仏画や仏像になっているモノ)について、よく読まれる“お経”について、真言宗各派の著名な寺院についてというような内容が綴られているのが本書である。何か「真言宗の小事典」という様相を呈している。
大変に興味深く読んだ。原文と、解説的事項も含む訳文が掲載された“お経”は、正直なところ「初めて意味が少し判った…」という感で殊に興味深かった。或いは、手が届きやすい場所に置いて、随時視る事典というようになって行きそうである…

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2021年02月18日

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