安田雪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょうど組織運営に困っていたところに出会えた一冊。
麦わら海賊団のように、フラットな関係が組織に根付いているのは、とても理想的。
上の指令を待って、言われた事をやっておけば見返りが得られるようるような縦の支配的組織は、成熟社会の時代、有志の団体には向かない。
大事なのはマインンドセット。
チームの個々人が夢を掲げており、その個々人の夢を実現に近づけることがチームの夢(代表の夢)を実現に近づけるような状態がベスト。
絶対に支配や束縛はせず、信頼関係を築くことで自発的に個々人が自分の強みをどうチームに活かそうか考えられるようになること。
チームメンバー同士は常に目の前の相手の可能性を最大限に探り、 -
Posted by ブクログ
201211/
その場に順応する能力は、素晴らしい能力ですが、問題もあります。それだけでは本当の仲間は作れません。一つ目の問題点は、範囲が限定されている点。半径3メートル以内の人には優しくするけれど、その範囲外の人に対して、関心や興味があまりないように見えます。その場限りであって、継続的でない。そのため、深くて強いつながりができません。もう一つは、思考の基準を相手側に置くという点。「その場」に置くと言ってもいいかもしれません。自分の意見よりも、そのとき一緒にいる人たちが作り出す意見を大事にする傾向が強いのです。たとえ自分の意見があっても、発言を控える。その場の空気を乱すような発言をするくらいな -
Posted by ブクログ
社会ネットワーク分析の本。
人と人とのつながりの広がり方やつながりの特性を言語化しようとするもの。
ネットワーク分析は、会社内でのハイ・パフォーマーのネットワーク形成と行動特性の分析に利用できると思ったら、感染症の広がり方やゲリラの分析にも利用できる汎用性の高い分析手法。
悪用すれば悪徳商法に転用できるかも。
個人個人の日常生活における人的ネットワークが研究対象であるため、その応用可能性を考えるととても興味深い。
実際、本書での調査はSNSや大学の講義受講生等、身近なものを対象としている。
同時に、その倫理的許容性を考えると、とてもセンシティブな領域。
興味深く読めました。
あと -
Posted by ブクログ
ネタバレONE PIECEを読んでないのに
共感してしまった(笑)
人間関係に悩んだり、
仕事がうまく行かなかったり
そんな時にじゃまになるプライド
「助けて!」と言えるか 言えないか
それは託せる仲間がいるかいないか
託してもらえるだけ、ある一点に秀でているかどうか
人って何のために成長するのだろうか
と考えた時に 勉強する=自分を成長させる=自分のため
だとばっかり考えていたが
勉強する=自分を成長させる=他人に託してもらえる
こういう考え方、そしてその考え方のもと
仲間との関係性をマンガと言う媒体で表現している
ONE PIECE
特に印象的だったのが
近頃の上の世代は、下の世代に成長 -
Posted by ブクログ
「カレシの元カノの元カレを知っていますか?」このセリフに見覚えのある人は多いと思う。エイズ検査に使われていたフレーズである。ネットワークサイエンスというと、ピンとこない人も多いだろうが、つまりモノやヒトの連鎖の科学であり、上記のフレーズはヒトの連鎖を端的に表している。本書ではあるSNSを例にあげてヒトの連鎖についての研究結果を述べているが、データを解析により、ヒトの連鎖がどうなっているか、その紐帯の強さ・方向性は一目瞭然である。自分の人間関係は自分だけが知っているわけではない。連鎖の先にいるヒトも知りうる可能性があることを理解したうえで、行動することが必要であろう。
また、著者は最後に人の実生