ネットワーク・サイエンスという研究領域があることを初めて知る。
社内のメールログの解析から全社員の人間関係を分析して企業管理に生かすビジネスが既に存在していることの驚きや、知り合いの知り合いを数人辿るだけで想像以上に人間関係が広がる事実の面白さを堪能する。
しかしながらそ本書全体から強く感じるのは、この学問の未熟さ(学問として体系化されていない)と人間関係を対象とする難しさ(プライバシーの問題が研究の妨げとして常に立ちはだかる)に対する著者の苦労であり、この研究が孕む知的興奮が読んでいてあまり伝わってこなかったことが残念である。