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Posted by ブクログ
社会ネットワーク分析の本。
人と人とのつながりの広がり方やつながりの特性を言語化しようとするもの。
ネットワーク分析は、会社内でのハイ・パフォーマーのネットワーク形成と行動特性の分析に利用できると思ったら、感染症の広がり方やゲリラの分析にも利用できる汎用性の高い分析手法。
悪用すれば悪徳商法に転用できるかも。
個人個人の日常生活における人的ネットワークが研究対象であるため、その応用可能性を考えるととても興味深い。
実際、本書での調査はSNSや大学の講義受講生等、身近なものを対象としている。
同時に、その倫理的許容性を考えると、とてもセンシティブな領域。
興味深く読めました。
あと、この本を読むときは、ぜひあとがきまで読んでください。
Posted by ブクログ
「カレシの元カノの元カレを知っていますか?」このセリフに見覚えのある人は多いと思う。エイズ検査に使われていたフレーズである。ネットワークサイエンスというと、ピンとこない人も多いだろうが、つまりモノやヒトの連鎖の科学であり、上記のフレーズはヒトの連鎖を端的に表している。本書ではあるSNSを例にあげてヒトの連鎖についての研究結果を述べているが、データを解析により、ヒトの連鎖がどうなっているか、その紐帯の強さ・方向性は一目瞭然である。自分の人間関係は自分だけが知っているわけではない。連鎖の先にいるヒトも知りうる可能性があることを理解したうえで、行動することが必要であろう。
また、著者は最後に人の実生活での行動における感染症のアウトブレイクについて触れているが、こちらは感染症にかんする医学的・微生物学的知見とあわせて考えると、効果的なアウトブレイク防止が見えてくると私自身は考えている。
Posted by ブクログ
ネットワークサイエンスについてあれこれ紹介してくれる本。
といっても総合的な解説というよりは著者のこれまでの研究とか思い出を中心に語る感じ。
文系の社会学の研究と理系のネットワークとの予算や機器の違いなんかは「まあそうだろうなー」という感じで文系の研究費の低さを改めて実感。
繋がりの中でも、二つのコミュニティを橋渡しするような人がネットワークにおいては重要なのは納得。
有名な6次の繋がりについても色々な条件での実験や説が載ってて面白い。
仕事に活かすところでいうと、
・仕事のメールは「即レス・短レス・頻繁に」。社内のネットワークで中心的な位置を占める。
・重すぎる関わりにはまり込むな、冗長な関係に埋もれるな。むしろ、今存在しない関係の空隙を見つけ、関係を橋渡しする位置を占めよ。
・SNSのターゲティング広告とんちんかんなの多い。人は同質的なつながりだけでなく、一番繋がっていたい集団は異性、ちょっと年上や年下など。
・「入りを制す」自分に入ってくる関係の認知と活用。
出る方は自分でコントロールできる。大事。
あとはネットワークサイエンスにはあんまり関係ないけど、後書きが面白かった。著者の今までとこれからとが語られていた。
その中で興味深かったのが「時間の先に夢を見るか、空間の先に夢を見るか」という話。
今の人・場所との時間の先に何かを求めるタイプの人と、人・場所をどんどん先にいって何かを求める人。
農耕民族は前者で開拓者は後者。
自分がどちらかのタイプか分かっておくといいよと。
自分は空間の先に夢を見るタイプかなぁ。
世界は広いし、今の周囲の環境なんていうのは偶然で出会ったごく狭い人・場所なんだから、それが全てだと思って固執するよりどんどん新しいところへ行ってみればいいじゃん、って思う。
「自分にはこれしかない」「この人しかいない」っていうのは初期条件だけでいうとありえないんじゃないかと感じてしまう。
それが「これしかない」というのは、運命じゃなくて費やしてきた時間や執着の結果ではないのではないか。限られたネットワークの中での最的化みたいな。
もちろんその執着の結果なにかを成し遂げて幸せになることだってたくさんたくさんあると思うのでそれでもいいと思う。
でもそんなネットワークの中だけじゃなくて、どんどん飛び出せばいいじゃん!となってしまう自分は間違いなく時間ではなく空間派でした。
小さい頃から転出入が激しかったから、出会いなんて偶然たまたま近くだっただけだろという思いが身体に染みついてるのかな?
もちろんこんなに広い世界で偶然出会えたこの関係を大切にしたい、というのはあると思う。
前々回のシュタゲの日記とちょっと関連するけど、「ありえたかも知れないいくつもの可能性」に想いを馳せ、その分だけよりいっそう今を大切にするってこと。
でもその今だけに固執して他が見えなくなるのは勿体無いかなあと。
昨日『思想地図』東浩紀×宇野常寛トークショー -インタビュー:CINRA.NETを読んでそこに
『たとえば舞城王太郎の『九十九十九』に「だから僕は、この一瞬を永遠のものにしてみせる」ってフレーズがありますよね。しかし、95年以降は誰もがループの果ての一回性を愛するかのごとく、「この一瞬を永遠のものに」するべく物語回帰していったわけです。ゼロ年代に問われていたのはむしろ「誰もが九十九十九になった世界」「誰もが物語回帰を決断した世界」がどうなるか、じゃないでしょうか。』
という発言があって、この偶然を愛しすぎてしまうことの弊害とかどうなのと思っていた自分にはほーほーときたわけで。
僕たちは可能性は無限だけど、ゲームや物語のように無限のループするわけじゃない。逆にゲームや物語よりもはるか無限に近く世界は広い。
だからこの一回性を愛するのもいいけど、もっと広いところにどんどん出てみようぜ!ってことが言いたかったみたいな。
もちろん世界の全ての人や場所や仕事を経験できる時間は僕たちにはないから、ある程度のところでその中で決める必要は出てくる。
そのときになって初めて一瞬を永遠のものにして、広い世界の偶然の中からこれを選んだという覚悟を持てばいいんじゃないかなあ。
つまり、
若いうちから「これだけ!」と決めつけないで、世界は広いんだから色々やってみなよ!会ってみなよ!そのうちに本当に大切にしたいものが分かってくるから!
みたいなありがちな意見が言いたかっただけなんですけどね!w
ただもちろんひとつひとつをおろそかにするわけではなく、もちろんある程度大切にはするけど!
というわけでした。
ネットワークサイエンスからはだいぶ脱線したけど、無理やりまとめて繋げると、ネットワークのハブを伝って広いネットワークを構築してみろ!ってことかな?w
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