小林晋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレイギリスの作家、フランシス・ビーディングの作品。二人組の作家とのこと。邦訳は20年前くらいにポケミスから一作あり。
風光明媚な田舎町で起こる連続殺人。スコットランド・ヤードが解決に乗り出すも、嘲笑うかの様に死体は積み重なり…
発表された年月を知らなければクラシックなミステリとは気付けないほど、昔らしからぬ作品。
いわゆる本格モノではなく、フーダニットとしては若干弱いが、前半のサイコサスペンス風味、後半のリーガル風味、ラストのどんでん返しと、色々なジャンルを楽しめる作品。描かれた時代を考えると中々に凄い。
警察が弱すぎること等、気になる点はあるが良作。おすすめ。
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Posted by ブクログ
飲食産業で成功を収めた富豪のヴェルディナージュが、マルシュノワール館に引っ越してくる。これまでの所有者には常に災いがつきまとってきた曰く付きの館だ。
再三舞い込む「この館から出ていけ」との脅迫状。
果たして雨の夜、謎の男の来訪を受けた直後、館の主は変わり果てた姿で発見される。
どこにも逃げ道のない館から忽然と姿を消した訪問者。捜査が難航するなか、探偵トム・モロウが登場し…。
フランスミステリーといえばツイスト博士シリーズのポール・アルテがすぐに思い浮かびますが、それよりも50年も前に書かれた本作は、なかなかどうして面白かった!次作も早く翻訳されないかなぁ。 -
Posted by ブクログ
引越してくると「この館から出ていけ」と脅迫状が届き… 純度満点の古典本格ミステリー #禁じられた館
■あらすじ
事業で成功を収めている富豪が、立派な館に引越しを決める。ただし、かつての所有者が不幸になってしまったという怪しげな館であった。
そんな彼のもとに「この館から出ていけ」との脅迫状が届くのであった。
■きっと読みたくなるレビュー
久しぶりに古典ミステリーを読ませていただきました。
まさに本格ミステリーで、脅迫状、怪しいキャラクターや個々の思惑、不可能犯罪の発生、探偵による様々な解法の提示、そして衝撃的な真相…
1930年代のミステリーですって。いやー素晴らしい。
まだまだ古典は読み -