【感想・ネタバレ】イーストレップス連続殺人のレビュー

あらすじ

“ありそうもないこと”を具象化した
グロテスクな犯人像に脳のざわめきが止まらない。
犯罪小説とフーダニットの区分を帳消しにする早すぎた傑作。
――法月綸太郎氏(作家)

風光明媚なノーフォーク海岸沿いの保養地イーストレップスで、老婦人が友人宅を訪れた帰りにこめかみを刺されて殺害される。
続けて第二、第三の殺人が同様の手口で繰り返され、街は謎の殺人鬼「イーストレップスの悪魔」の影におびえることに。
地元警察はついに有力な容疑者を確保するに至るのだが……。
意を凝らしたミスディレクションと巧妙なレッドへリング、白熱の裁判シーン、フーダニットとしての完成度。
映画『白い恐怖』原作者による、本格ミステリー黄金期の知られざる傑作を本邦初訳!(解説・塚田よしと)

探偵小説オールタイムベスト10のひとつ。
――ヴィンセント・スタリット(作家、シャーロック・ホームズ研究者)

鮮やかで独創的な連続殺人犯(シリアル・キラー)のフーダニット。
素晴らしい海辺の舞台設定と巧妙なツイスト。
――マーティン・エドワーズ(作家・評論家)

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Posted by ブクログ

海辺の田舎町イーストレップスで起きた連続殺人。
フランシス・ビーディングというかって高く評価された作家の長編、初翻訳。
1931年発行の往年の名作ということです。

どう見ても無害そうな村の女性がよく通る道で殺されるという発端で、日常が覆ります。
大佐の妹メアリーで、老いた兄との暮らしは煮詰まり気味ですが、友達の家の美しい庭を見るのが楽しみで出かけていました。
しかも、また別な殺人が‥
共通点の見つからない被害者だが、手口はほぼ同じ。

警察は深刻な事件に慣れておらず、迅速に活躍してみせたいと思っても空回り、人手も足りない。村から観光客がどっといなくなってしまっただけ。
ロンドン警視庁(スコットランドヤード)から捜査陣がやってきます。
頭の鋭そうなウィルキンズ主任警部がやってきて、解決のめどが立つかと思われましたが?

視点はまず、シティの実業家のエルドリッジ氏から始まります。
マーガレットという愛人がいて、生まれて初めて愛を知った状態ですが、彼女の離婚が成立するまで付き合いは極秘。しかも、この男、過去を隠している‥ 読者には最初からバレバレなわけですが(笑)

一方、村に静養にやってきた若者アリステアも。
貴族の跡取りだが奇行が目立ち、夜は部屋に閉じ込められているのでした。
たまたま家族で滞在していた新聞記者のフェリスは、現場から特ダネを送ろうと、警官に接触します。
後半は法廷シーンもあり、意外な展開もあり。

全体に手堅い印象です。それは近年の作品だとしても。
ミステリ黄金期に入る直前位の、あの時代に書かれていたということを考えると、なかなかすごいなという衝撃がありますね。

「このミステリーがすごい!2026年版」海外編、第7位。

0
2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イギリスの作家、フランシス・ビーディングの作品。二人組の作家とのこと。邦訳は20年前くらいにポケミスから一作あり。

風光明媚な田舎町で起こる連続殺人。スコットランド・ヤードが解決に乗り出すも、嘲笑うかの様に死体は積み重なり…

発表された年月を知らなければクラシックなミステリとは気付けないほど、昔らしからぬ作品。
いわゆる本格モノではなく、フーダニットとしては若干弱いが、前半のサイコサスペンス風味、後半のリーガル風味、ラストのどんでん返しと、色々なジャンルを楽しめる作品。描かれた時代を考えると中々に凄い。
警察が弱すぎること等、気になる点はあるが良作。おすすめ。

0
2025年09月16日

Posted by ブクログ

イギリスの海辺の村?を舞台に起こる連続殺人事件。地図もあって読みながらも犯罪の場所がわかる様になってる。が、兎に角登場人物がめちゃ多くわちゃわちゃしている。先入観を防ぐ為に著者や作品の背景を調べずに読み始めたが始めの半分はなかなか理解できなかった。が、後半になるにつれ慣れて犯人にも行き着いた。途中哀しい場面もあったが。読後に著者が既に亡くなっている、遥か過去の作品と知って驚いた。

0
2025年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1931年、ミステリ黄金時代に発刊された未訳ミステリーとのこと。群像劇特有の登場人物と情報量の多さが相まって、前半の事件パートはやや入り込むまでに時間がかかったけれども、後半の法廷劇の方はサクサク読めた。たしかに手堅いフーダニットだった。

0
2026年04月04日

Posted by ブクログ

フランシス・ビーディング『イーストレップス連続殺人』扶桑社ミステリー。

1930年代のシリアル・キラー本格小説の発掘翻訳作品にして、『このミステリーがすごい! 2026年版』の海外部門で第7位にランクインした作品ということで期待は高い。。

全編を通じて、大時代的な表現はどこか懐かしさを感じる。しかし、連続殺人事件を描いている割りにはストーリーは単調で、結末を知れば、そこまで絶賛される作品ではないように思う。


風光明媚なノーフォーク海岸沿いの保養地イーストレップスで、老婦人のミス・メアリー・ヒューイットが友人のウィニフレッド・ダンビア夫人宅を訪れた帰りに何者かにこめかみを刺されて殺害される。

続けて第二、第三の殺人が同様の手口で繰り返され、街の住人たちは謎の殺人鬼イーストレップスの悪魔の影に怯えることになる。

そんな中、最初に容疑者となったのは貴族の跡取り息子で夜な夜な密かに外出するアリステア・ロッキンガムだったが、直ぐに容疑が晴れる。

次に容疑者として浮上したのは、ロンドン出張を偽装し、人妻のマーガレット・ウィザーズと密会する元詐欺師ジェイムズ・セルビーことロバート・エルドリッジだったが、裁判で真犯人とされ、死刑を宣告される。

本体価格1,650円
★★★

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イギリスのスモールタウンを舞台にした連続殺人を扱う、典型的なオールドファッションミステリ。
んー、これは自分にはあまりはまらなかったな。
序盤こそザ・古典な入りで、かつての罪を隠し身分を偽りながら生きるエルドリッジのいわくありげなこそこそとした生活がどう連続殺人と交わっていくのかとわくわくしたが、次々と登場してくる関係者達の割にキャラが頭に馴染む前に退場していく事案中心の流れに、気持ちが入り込まない。

最後犯人の自白を聞くに、なるほどと思う伏線というか全貌ではあったが、そういうパズル、辻褄合わせ要素が強くて人間関係の面白さってのが少なかったように感じたかな。
あれが起きて、これが起きて、それが起きましたみたいな血の通わない筋では、ラストのカタルシスはあれども、割に合わないちょっと長い道のりだったなという印象。

別に構わないのだが、ちょっとマニアックにより過ぎな解説も読み切れず、ことごとく噛み合わなかった。
小言など言わずにシンプルに翻弄される読書したいのに悶々。

このミス2026年版海外編第7位。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

CL 2025.9.3-2025.9.5
1930年代の作品。クラシック•ミステリなんだけど、そこまで古さを感じない。

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2025年09月06日

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