川村二郎のレビュー一覧
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司馬遼太郎さんの思い
「わかる」とは、ものごとの本質をつかむこと
人にわかりやすく説明する 簡潔な説明は分かっていないとできない
?やまと言葉をつかえ
?たとえの活用
井上ひさし「文章心得3ヵ条」
①むずかしいことをやさしく
②やさしいことわふかく
③ふかいことをおもしろく
1.思索の深さが大事
感じる 五感があれば出来る 脳みそを使わなくても良い
考える 感じるだけではダメ いろいろ考えるはず 考えれば自分なりの結論
思う 一つのイメージが出来上がっている 考えた末の結論
2.ノブレス・オブリージュ
開高健「位高ければ役多し」→「役重し」の方が正しい訳だった!面白い
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Posted by ブクログ
とても面白かったです。
私は国語教育に関わる仕事をしています。
そのため大野さんのことくらい知っておこうと軽い気持ちで読み始めたのですが、大野さんの人柄や人生そのものが面白い。それに日本語がこれまでなかなかに危ない橋を渡ってきていたとは。知識で知っているのとは全く印象が違っていて驚きました。
国語教育の重要性についてもお話があり、大野さんが日本語には論理性があると断言しているのがとても嬉しかった。
過去に自分もほんの少し言語学を研究していましたが、大野さんの徹底した用例採取と古典知識から照らし合わせて現在の日本語を研究する姿勢には程遠い。
改めて文法や日本語学を学びなおしたいと、学問を極めるこ -
Posted by ブクログ
「日本語練習帳」や「広辞苑」の基本語項目の執筆、「岩波古語辞典」の編集など、日本人が日本語について、ひとつまじめに訓練せむと思うときの入り口にいる国語学者、という趣きのある大野晋(1919-2008)の、没後すぐに書かれた伝記である。
同年代の、つまり戦中期に高等教育を受けた国語学者というと、つい金田一春彦や山田忠雄のような学者一家を想像してしまうが、大野晋の育った環境はまるで違う。生家は下町の砂糖問屋であり、趣味人だった父親の商才のなさが祟って、大野の自立を待つことなく店を手放すことになる。大野は単身住み込みの家庭教師として稼いでなんとか中学を修了する……といった境遇である。
勉強ができ -
Posted by ブクログ
亡くなってもう、十年になる。
改めてすごい人だったんだと思う。
研究のしかたの徹底ぶり。
橋本新吉仕込みの、確証の持てないことは口にしないという姿勢。
教員としては、鬼教師。
学会とも、マスコミとも、意見が違えば闘う。
一方で、下町育ちの、歯切れよく話す、おしゃれなおじさん。
いろいろな面が丁寧に取り上げられていて、面白かった。
伊藤忠兵衛(伊藤忠商事の創業者)のような、懐の深い財界人も、昔はいたのね。
それから、やはりいつか岩波の古語辞典を手に入れねば、とも思う。
大野晋さんの本のお世話になるようになって、それほど久しくない。
日本語学のセンセが、「あの人も、タミル語とか言い出さなきゃ