2026.01.09記
2ちゃんねる論破で有名な「ひろゆき」さんの本である。
タイトルでは「ずるい」としているが、人目を引くためのタイトルである感じがした。
「ずるい」という割には、本人が問題を解決してきた成功事例が数多く挙げられている。
ただそれを「固定概念にとらわれていない」と表現するものを「ずるい」と表記したのだと思われる。
彼の問題解決能力に関しては、実にシンプルである。
「こうしてはいけない」という思い込みを捨てて、目的達成のためのスピードのある最短距離が示されている。
もちろん彼はこうした方が良いとは言っていない。
サボりながら優秀であったピザ配達員。
お金をかけない英会話の裏技。
フィリピンのコンビニでの両替。
2ちゃんねる名誉毀損で訴えられたことに対する対応。
ひろゆきさんならではの「なるほど」という解決が書かれている。
また「みんなが満足する解決策はない。誰かが損を受け入れる。」と言い切っているのも、確かにその通りだと頷けた。
世の中は、綺麗事だけでは何も進まないのだ。
また「100点を目指すより70点でも素早く仕上げる」というのは、ビジネスの現場では本当にその通りだと思っている。
100点にこだわって、ものすごく遅いスピードの人が実際にいるが、そういう人に限って、提出するものが40点ぐらいだったりする。
こういう人に限って、自分は一生懸命やっているとアピールし、周りに迷惑をかけていることに気がつかないので、とても困る。
そういう人に対する解決方法なども載せて欲しかったなと、ふと思ったりもした。
また「しょうもない仕事はゲーム化する」という考え方はとても素晴らしい。
第6章の仕事&人間関係の悩みに答えますというのも、一つの見方の切り替えで溢れている。
上司が無能でミスばかりする場合の対応。
クレーム対応での仕事の話。
ひろゆきさんならではの解決策で溢れている。
現代の政治問題に対する解決策をひろゆき 流で解決しているが、なかなか面白い。
もちろん全てに同意見というわけではないが、考え方としては本人が書かれているように、極端なやり方で見ていく、というところに満ちている。
もちろん、単なる思い付き発言ではなく、全てにその前提となる考え方のデータのようなものは存在する。
最後の方に、アメリカのサラ・ブレイクリーという起業家の子供の話に紹介している。
「彼女は子供の頃に、毎日、父親から次のように聞かれました。『今日はどんな失敗をしたんだい?』その日の失敗談を毎日父親に話しました。
すると父親には必ず『よくやった!』と褒めてくれてハイタッチをしたそうです。」
この「失敗をマイナスと考えず、経験値と考えていく」ところに「彼の強さの秘訣」があるように感じられた。
目の前に迷路が与えられて、ゴールの地点にたどり着かなければならない時、わざわざ中に入らなくても、外から回り込んで ゴールにたどり着けば良い、というような考え方に満ち満ちている。
わざわざ迷路に迷い込む必要などないのだ。
ともすると「論破」という言葉が先走りしているが、全くそのような人間ではないことが、本書を読むことでわかる。
完璧主義者で自分を追い込む人タイプの人、周りが自分を責めさいなんでいるというふうに捉える人、会社の人間関係で生きづらい人、などが読むと良いかもしれない。
そういう時には、他人や環境が変われば、 幸せになれると思い込みやすいものだが、実は自分自身の思い込みが、自分を苦しめていただけであったというようなことに自ずと気が付く。
そういう考え方の助力になるような本である。