松井浩のレビュー一覧
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ゆるめる大切さ
今までスポーツしている時、普段の生活においても、ゆるめるという意識をあまり持たずに生活していました。ゆるめる大切さを知ることのできるよい一冊です。
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高校野球強豪校の名監督たちが高校生に何を思い、どう向き合ってチームを作ってきたのかを取材を通して読み解いた本。
本書を読んで見えてくるのは「凡事徹底の重要性」と「人間観察の必要性」。
そもそも体のつくりがしっかりとしていないと一年戦える力は身につきません。そして、基礎が徹底的に身につかなければ勝ち続けることは難しいでしょう。礼儀正しく、日常生活をしっかりとできなければ、周囲から応援されることはありません。
体力・基礎力・人間力と当たり前のことをしっかりと指導することが、現代の指導者に求められているものと言えるでしょう。
また、同じミスでも原因は一人ひとり違うものです。見当はずれの指導をし -
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大阪桐蔭の西谷監督。今や押しも押されぬ名将であるが、長きにわたりツキに見放された続けた。
現役の報徳時代は下級生の暴力問題で県大会に出場辞退、レギュラーの座も奪えず、一浪を経て関大へ。4年次には
主将に任命されるもこちらでも控えの捕手止まり。桐蔭で
コーチになるも、PL・上宮の後塵を拝し、好結果を生み
出せず、指導者になって12年目の2005年にようやく自信と手ごたえを抱くに至る。
本書には9名の監督が登場する。いずれの監督もカリスマ性と卓越した指導力が備わっているが、そこに至るまでの
挫折辛酸は数限りなく、対峙するのは選手のみならず常に自己との戦いの連続でもあった。
要するに、高校野球 -
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高校野球の強豪校の監督がどのようなポリシーで選手の指導に携わっているのかについて、甲子園常連校のケースを紹介しています。本書で取り上げている高校からも、今年の夏の甲子園には大阪桐蔭、龍谷大平安、八戸学院光星などが出場しています。
大阪桐蔭(西谷監督)は「凡事徹底」。寮生活での日々の小さなルールが徹底できないと、その甘さが野球に出てしまうとの事。
試合後の「お前たち,最高だぜー!」の掛け声が注目を浴びた龍谷大平安(原田監督)は「人間教育」。チームに迷惑をかける事をして叱られたとき、素直に「しまった、悪い事をした。次からは気を付けよう」という気持ちになれるような指導。特に昨今の「褒めて育てられた」 -
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 大阪桐蔭 西谷浩一
第2章 東海大相模 門間敬冶
第3章 龍谷大平安 原田英彦
第4章 岐阜第一 田所孝二
第5章 青森① 八戸工大一 山下繁昌
第6章 青森② 光星学院 金沢成奉
第7章 青森③ 青森の勇将たち
第8章 高知県の現在・過去・未来
おわりに
<内容>
高校野球はプロ野球とは異文化なのであるが、その要素がよくわかる本。やはり「教育」の要素が強い。取り上げられた監督たちは、プロもいれば教員もいる。しかし、技術を教えるだけでなく、さまざまな「生き方」を教えているのだ。体力や技術に長けていても、人間がダメな奴は伸びない。ただ、中学から高校に -
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榎本喜八は,記録上ではよく知られているが(史上最速24歳での1000本安打達成など),野球界とは縁を切っていることもあり,実像が掴みにくい.合気道を基にしたバッティングを行うなど,独特の打撃理論を実践していたこと,そのために自分の出番以外は精神の集中を行っておりチームに溶け込まないこと,ナイーブで思い詰めやすく癇癪を起こす性格などが原因で,当時の誰もが認める凄い選手であったにもかかわらず,指導者としては不向きであっただろう.本書の著者も榎本がインタビューで語る打撃理論を理解するのに6年を要したようである.本書は榎本の激烈な野球人生を描いた労作である.