庄司卓のレビュー一覧
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完結版最終巻の予定が、やっぱりというべきか1冊では収まらず。大丈夫か?完結するのか?
ま、高校生の頃からの付き合いですので、待つのは平気だけど。
作中でも触れられてますが、ネプチューンが卑怯で無双です。
あーゆー、全てテンコモリって、ラスボスなんだけどな。ネプチューンがラスボスではないんだろうね。あくまで、オールドタイマーとの関わりが、この世界に最終局面になるわけで。そこに、ヤマモト・ヨーコがどう参戦するのか、ですよ。
ネプチューン無双によって、そのほかの艦船は、撃破されてしまったので、最終戦ではヤマモト・ヨーコの一騎駆けになるのか?
彼女とその船だけ、あからさまに別格扱い。しかし、マイナーチェンジしかしていない状態で、ネプチューンあるいは、オールドタイマーの船に勝てるのか?
でも、ただ勝利してめでたしめでたしという話でもないからなぁ。そもそも、TERRAとNESSだって、敵のようで敵じゃないし。オールドタイマーだって、敵じゃないし。よくわからないけど、すごい文明も存在、ってだけ。
最終巻、どう落としどころを見つけるんだろう。 -
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遂に待ちに待った最終章『ハートウェアガール』。
最終章の章題は、富士見ファンタジア文庫版の第1巻のあとがきで明示されていただけに……永かった。当時は「愛質美少女」にルビでしたけどね。
前巻から感じていた懸念、それは「本当に終わるのか?」ということ。
つまり、今まで展開していた物語を、一冊で収束できるの?って。
やっぱり無理だった気がします。
それまで積み重ねられてきた連続が、この2巻は断ち切られた感じ。執筆期間が十年、開いてしまったのも一つの理由だと思う。
もしかしたら当時刊行されなかったのは、「書けなかった」のかも知れません。だから、今回の収束にも、いまいち感が漂っているのかも。
少なくともこの倍のボリュームは必要だったんじゃ?
高校生活の部分も削られてしまったのも、前巻『オールドタイマーの時間』でのエピソードが上手く生きてないような感じのところも、ちょっと残念。
修学旅行を終えた洋子たちは、どんな生活を送ってたのだろう?
けどね、読み終わった今、感傷的になっています。
洋子たちとのお別れ。
そして、今、卒業式シーズンであることも、相乗効果として。
しかし、今しばらく刊行予定はあるようです。
Option Plusでは、『洋子、十六歳』のエピソードを補足して欲しい。そんなことを思います。
洋子が遠くへ行かなくてはいけない理由、それが本編でフォローされなかったのが一番の心残りです。 -
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そうか、10年待ったのか。
富士見ファンタジア文庫版の最終巻、『君たちの知らないいくつかの出来事』から10年ちょっと。ちなみに、本編の最終巻からはちょうど12年。
やっぱり、あの頃に、ファンタジア文庫で出て欲しかったかなぁ?とも思う。
体裁が変わってしまったことが、ね。
イラストのカラーページもなくなってしまったし。
でも、この『オールドタイマーの時間』までは長かった。
富士見ファンタジア文庫版で告知されていたタイトルだけにね。
ただ、内容は……。
ちょっと先走りし過ぎの気がしてならない。描写が足らないというか。それとも、SYSOPの書き方がインターバルで変わってしまったのか???
この倍の分量でもいいくらいの感じ。
それとも、この微妙な感覚は、もしかして、最終巻への伏線なのか?
なんとなく、あと一冊で終わらない(収まらない)気がしているんですけど。
どうなりますか。 -
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“「まぁ僕はいつでも本音で行動するけどね」
「おっと、それは聞き捨てならないな」
達哉は今まで見せた事がない真剣な面持ちでアシュータに詰め寄る。
「帰る場所があるかだって?あるに決まってるじゃないか。必ず誰かが覚えていてくれる。そんな人がいれば誰だって帰りたいとは思うはずだ」
「達哉......」
そう言う達哉を立花は一時、感心したように見つめる。だがしかしすぐに我に返った。
「どうした、頭でも打ったか?突然、まともな事を言い出しおって」
「いやいや、俺だってまともな事を言うのは稀によくある」”
ちょきんと終わっちゃった。
世界観のまるで違う人達が一緒に話し合ってるって場面がなかなか好きだった。
アーサーのキャラ好きだな。
“「ちょ、ちょっと待ってください。お爺さま!私にまた達哉と旅に出ろと言うのですか!?」
「旅はよいぞ、立花。自分を見つめ直す機会にもなる。都市の中にいては自分の事を語る機会もない。しかし旅に出れば人に自分の世界の事を話す機会もあるだろう。そうすれば誰かがそれを覚えていてくれる」
みんなが元の世界の事を話せば、それは必ず誰かが覚えていてくれる。達哉からそんな話を聞いていた正真の言葉には、立花も反論の余地はなかった。
「......はぁ」
「すでに箱崎も待機しておる。頼んだぞ、立花」
祖父から頼むと言われては立花も後には引けない。不承不承ながらうなずいた。
「承知いたしました」
「それに『黒い塔の都市』のみんなもいるしな。アーサーたちにも協力して貰って、あっちのリッカたちも救い出さないと」
達哉にそう言われて立花は決心を固めたようだ。
「うむ、そうだな。頼んだぞ、達哉」
そんな立花の頭をぽんと叩いて達哉は言った。
「こちらこそ頼んだぜ、立花お嬢さん!」
「ええい、頭を叩くな。私は子供ではない、乙女だ!!」” -
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“「そういえば立花たちはこっちへ移転してきてからどれくらい経つんだよ?」
出し抜けに名前を呼ばれて立花は思わず頬を赤くする。
「な、何を言うのだ、いきなり!!そ、そうだな……。もうすぐ二年くらいか、私やお爺様にはまだ元の世界の記憶はあるぞ。しかしシティ『花形』住民の中にはすでに記憶がなくなり始めている者もいるようだ」
「ふ~~ん、おすか。そりゃ大変だな」
さして大変そうとも思っていない様子で達哉はそうつぶやいた。そしてすぐにランドゥへと向き直ると尋ねる。
「それでおっさんは?こっちに移転してきてから何円くらい経ってるんだよ?」
「忘れたよ」
ランドゥはつっけんどんに言い返す。
「忘れたって、何年経ったか忘れたって事かい?……あ、それとも元の世界の事を忘れたって事?だったら御免。いや、ちょっと俺、調子に乗りすぎる癖があるから……」
いきなり頭を下げる達哉に、ランドゥはやりにくそうに答えた。
「どうでもいいだろう。中途半端に謝るな。それより、ほれ。着いたぞ。あの倉庫の事だろう」”
展開が意外。
ボゥイが味方につくとはねー。しかも結構可愛いじゃないか。
色々とキーワードが上がってきて。
次で一気に繋がる、かな?
“「私はあなた、あなたは私。だから私はあなただけにしか話しかけられない」
「何を言っているのだ、お前は!さっぱりわからん。私の質問に答えろ!」
痺れを切らす立花に、リッカは背後を見上げた。
「これは『共鳴塔』。私とあなたを会わせてくれたもの。そして私たちの世界を引き裂いたもの」
リッカに釣られて立花も塔を見上げた。塔の色は黒いままだが、頂に輝く光は青白い点滅に変わっていた。
「私たちはまだここにいるわ」
立花が視線を戻すのを待ってリッカは言った。
「その事をあの人たちに伝えて。そしてあなたに私たちを助けて欲しいの」
「私が?」
戸惑う立花にリッカはうなずき返す。
「そう、私たちを助けられるのはあなただけ。私の姿が見えるのも、声が聞こえるものあなただけ。だから私たちを助けて、お願い立花」” -
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“「こっちに来てから一週間くらいだとすると、まだこの世界の流儀は知らねえだろう」
「この世界っていうと、パッチなんとかワールド?」
「パッチワークワールドだ。坊主。少なくとも連中はそう呼んでいる。その名前は知っているという事は、連中と会った事はあるんだな」
その言葉に達哉はぽんと手を打つ。
「そうそう、シティファーザーズって奴でしょ?ファーザーズでボゥイって言うのに、金髪ツインテールの女の子だったんだけど。普通はあれだ、ファーザーって『モテモテじゃよー!』とか言う変態を想像するもんな。なぁおっさん」
何やらまくし立てる達哉に、男はうんざりとした顔をする。
「うるせい、坊主。俺が聞いた事だけ答えればいいんだ。それに俺はおっさんじゃねえ」
「おっさんじゃないか」
間髪を入れずに言い返す達哉に男も向きになって対抗する。
「お前と同じで俺にも一応、名前があるんだよ」
「え?知りませんよ!?」
「当たり前だ、まだ何も言ってねえ!お前、思いつきだけで喋ってるだろう!!」
「そんな事はありません!」
達哉は胸を張って答えた。
「思いつきだけじゃなく、反射もあります!」
「大して変わりねえ!」”
設定とか面白いけどもう少し奥行きが欲しいなとか何とか。
ただ、達哉のこの性格は新鮮で楽しい。
ランドゥの過去が明らかになったりすると全体的に深まったりするかな。
“「へえ……」
ぽかんとした顔のままクリスが言った。
「立花ちゃんがそう言うって事は今の話、本当なんだ」
「……あぅ」
立花は思わず自分の口を塞いだが時すでに遅し。ランドゥはげんなりとした顔を手で覆うだけ。
「隠していても意味ないだろう。こんな事!」
達哉は勢いに任せてそう言った。
「みんな元の世界へ戻りたいのは一緒だろう?だったらなんで腹の探り合いなんてしてるんだよ!シティファーザーズを追い出して、みんなで協力してそれぞれが元の世界へ戻る。いいじゃん、Theシンプルじゃん」
胸をはってそう言う達哉にランドゥは言う。
「あのなあ。それができねえから現状があるんだ。どうしてこういう状況になったのかよく考えてから言いやがれ坊主」
「言われてみれば、そうだな……」
ほんの一瞬、沈思してから達哉は尋ねた。
「なんでこうなったんだ?」
「それがわかれば苦労はしねえよ!」
「おっさんだってわからなければ一緒じゃん」
「一緒じゃねえ!」”