樹要のレビュー一覧
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ネタバレ2作目は花降楼でお職争いをする色子×色子なお話です。
受×受という、BLではある意味禁じ手的なカップリング。
でも大丈夫。受リバ大好きですから、どんとこい!
寧ろ、BL界はもっとリバが増えるべき。
攻リバなんてきた日には、もうニヤニヤしちゃいますよ。
幼い頃から花降楼でともに禿から育った綺蝶と、蜻蛉。
チャラ男とツンデレ御姫様。
こういう組み合わせが大好物なんです。
色子同士の恋愛なので、報われないコースまっしぐらかと思いきや、
意外な展開に、ちょっと笑ってしまった。いやそうきますか、と。
確かに、それだったら幸せになれるわなー…と思いつつ、非常に
楽しく読むことができました。 -
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ネタバレ鬼畜で不埒な神父×ピュアな悪魔のお話。
悪魔の瑞樹は、魔界を散歩していると突然、人間界に召喚されてしまう。
瑞樹を召喚したのは美貌の神父・玲人。
思わず瑞樹が玲人の顔に見惚れているといきなりキチクな本性を現わした玲人に襲われてしまう。
その後も、羽を取られた瑞樹は魔界に変えることもできず、玲人にいいように扱われてしまい、裸エプロンやらお道具H、監禁までされちゃって大ピンチ!?
そんなあらすじでした。
かなりえちど度はマニアックに高めなような気がします。
マニアックなポイントとしては、「裸エプロン」「お道具H」「メイド服」「監禁」「首輪」……など、でしょうか?
そっち系が大丈夫な人は、かなり楽しく読めるような気がします。
ただ、瑞樹が「魔界に戻ろうとして必死」な展開を想像する人にはかなり物足りないかもしれません。
瑞樹はかなりピュアでいい子なので、あまり玲人に対して乱暴にできない(惚れた弱み、のようなものもあるかもしれませんが)、基本的に人を疑うことを知らないピュアさ……という特徴があるので、なかなか“必死で”というのは瑞樹の性格的に難しそうです。
まぁ、だからこそかわいかったりするんですが……
個人的には玲人のキチクっぷりが一番のポイントかなー……と思います。
瑞樹なら、玲人に「好き」と言われた後ならば、どんなプレイでも「好き」って言われたら受け入れてしまいそうな感じです。
こういうのもベストカップルっていうんですかね……? -
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ネタバレ男たちの廓・花降楼で働く撫菜。
体を売ることに嫌悪感を感じたり、葛藤を感じたりする者の多い中で、撫菜は仕事が嫌いではなかった。
幼い頃から、子だくさんの家庭で生まれ、あまり自身を顧みられることのなかった撫菜にとって、客に優しくされることでさえも喜びであったし、気持ちのいいことも嫌いじゃなかったのだ。
そんな最中、偶然知り合った氷瑞の冷たい中に垣間見える優しさに惹かれるも、色子の身ではそんな感情は御法度だし、もう二度と会うこともないだろう……と諦めていた。
だが、楼主に呼び出された撫菜は意外なことを聞かされる。
実は氷瑞は、楼主の縁の者だと言うのである。
楼主に「あの男を虜にすることができたら……お前を自由の身にしてやろう」と甘い言葉をかけられた撫菜は、氷瑞を虜にすることなんて、絶対に無理だ、と思いながらも、氷瑞に会いたい一心から、撫菜は負ければ今より酷い境遇の河岸見世に送られるというその賭けを引き受ける。
そして、氷瑞と再会を果たした撫菜は、来る日も、来る日も、氷瑞が訪れるのを待って、うどん屋に通い詰めていた。
そんなある日、客の一人と路上で会話するところを氷瑞に見られ、どういう訳だか怒った氷瑞に対して、撫菜は勢いで体の関係を持ってしまう。
それを楼主に知られた撫菜は、氷瑞の本当の仕事を教えられて……
もう会えない、と決意をする撫菜に氷瑞は本当の撫菜の仕事を突き止めて追って来る。
そのまま撫菜を買い切りにする氷瑞に、撫菜は何か出来ることをと考えた挙句……という話でした。
簡単に言ってしまうと、ちょっと頭が弱くて、人の悪意に慣れ切ってしまって、ほんのちょっとの人の善意に喜びを見出す撫菜と、人を全く信用していない氷瑞の話……でした。
撫菜に対して、最初氷瑞は騙された! と猛烈に怒るのだけれど、結局最後は、その撫菜の裏表のない純粋さに惹かれてハッピーエンド、でした。
ちょっと今までの花降楼の話とは違って、色子があくまでも受け身……というか、現状を享受する力にあふれた話でした。
多分、今までで一番、あるがままを受け入れる力があるのが、撫菜なんじゃないかなー……素直だし。
ちょっと大分毛色の違う話でしたが、とっても面白かったです。
このシリーズは切なかったりいろいろするので、大好きです。 -
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ネタバレ売春が公認化され、遊里として復活した吉原でも屈指の大見世・男の廓「花降楼」。
そこでお職を張る玉芙蓉は、女王のように驕慢な美貌を放っていた。
ところが、そんな玉芙蓉はなぜかろくでなしの客に貢いでは捨てられる日々だった。
どれだけ稼いでも、間夫と呼ばれる自身の恋人を身上がりさせ、返ってこない金を貸し、全てを男につぎ込んでしまう。
そろそろ年季が明けるというのに、ちっとも借金が減っていない玉芙蓉はついに、見世の顧問弁護士・上杉の執務室へ呼び出される。
「どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いんですか」
「もっとましな男って、たとえばあんたみたいなのかよ」
眼鏡の奥で皮肉に微笑む彼に聞かれて、意趣返しに誘惑する玉芙蓉だが……というお話。
どうしようもなくダメ男が好きな傾城と冷静沈着な顧問弁護士……というお話でした。
玉芙蓉は、金にだらしのない男ばかりを好きになり、最初にお金を貸したのが始まりで、そのまま何度も金を無心してきて、挙句の果てにそのまま逢いにこなくなるような男ばかりを好きになる。
玉芙蓉もどうしてだかわからないけれど、どうしてだか、そんな男ばかりを好きになってしまうのだ。
そんな最中、間夫と諍いを起こし、留置所へと放り込まれた玉芙蓉を迎えに来たのは、上杉だった。
見世に戻ってからも、玉芙蓉に「どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いのですか?」と責める上杉に、玉芙蓉はつい売り言葉に買い言葉で、「もっとましな男って、たとえばあんたみたいなのかよ」と上杉を挑発してしまう。
そしてそのまま上杉と関係を持ち、もう馬鹿なことはしないと約束した玉芙蓉だったが……
玉芙蓉が実はその行為を繰り返してしまうのには、理由があって……
とまぁ、そんな感じで、物語は進んでいきます。
何というか、今までのこのシリーズでは、この話が一番、ベタだったかなー……と、思わなくもないです。
登場人物の性格とか……が、そう思わせるのか、その辺りはよくわかりませんが。 -
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ネタバレこの本には全部で3つの話が入ってます。
まずは「恋路」。
これはシリーズ第一弾に出てきた蕗苳と旺一郎のその後の話。
蕗苳は願い通り努力で、両親が経営していた旅館を取り戻し、旺一郎は大学に残って医者の勉強をする……という形で遠距離恋愛をしていた二人ですが、なんとか旅館を再オープンできることになったので、旺一郎がそれに合わせて蕗苳の元にやってきて……という話。
蕗苳にはまだまだ大変な事がたくさんありそうですが、前向きに頑張ってるから、きっといつか花開く事がありそうですよね。
って、シリーズ一作目だったせいか、どうにもこうにも個人的に蕗苳の印象が薄いです。
いや、多分、その後に出てきた蜻蛉とか綺蝶の印象が強すぎるのがよくないんだと思うんですが……。
で、次が「弄花」。
これは、御門と喧嘩した椿が忍の家に押しかけていく話。
なんていうか、椿は本当にはっきりしてて、でも忍に対してはとっても気持ちが優しいので、見てて楽しい。ちょっとすっきりするよね……。
でも、そんなことされたら普通はお金がもたない……って、同時に青くなるけれども。
一方の忍は、とても気持ちの優しい子なので、椿との再会を素直に喜んでて、この子、本当にいい子って涙が出そうに……(苦笑)
でも、忍も忍で、蘇武との間に不安を抱えていて……という感じで。
なんていうか、この二人はせっかく店という縛りがなくなったんだから、これを機会にもっと頻繁に行き来したら、もっとお互いにいい関係が築けるんじゃないかなー……と思ってほのぼのしい。
もっとこの二人の絡みがみたいです(友情的な意味で)
そして最後、オオトリ!
「溺愛」! 綺蝶と蜻蛉のカップル!
いやー、もう、大好きです!
何ていうか、蜻蛉が綺蝶があんなに想って、あんなに大事にしているのに、全然気が付いてない辺りがすっごいツボ。
でも、ようやく二人きりになれて。
以前みたいに、お職争いとかなくなって。
蜻蛉がちょっと前より素直になってるのがかわいくてごろごろ。ものすっごく悶える。
ものすごいかわいいです。
髪切った綺蝶見て「前よりかっこよくなったから顔見れない」ってどこの乙女なのあなたは! って、机をバンバン叩きたくなる勢い(苦笑)
何でこんなに蜻蛉かわいいんだろう……。
そして、最後は綺蝶の希望で蜻蛉に白無垢着せて、二人きりの結婚式。
恥じらう蜻蛉がかわいくて、大分、綺蝶に嫉妬しそうになりますが、相手が綺蝶だからあんなに蜻蛉はかわいいのであって……と思うと、仕方ないから諦めてあげる! という気分になりました。
ごちそうさまです。 -
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ネタバレ吉原にある男の遊郭「花降楼」に、母親の自由と引き換えに売られた椿は、やがて十八になりいよいよ水揚げの日を迎える。
大勢の男たちが争う中、大金を積んでその権利を競り落としたのは、広域暴力団組長・御門春仁だった。
自分を売ったのも暴力団で、椿は暴力団なんて大嫌いだったのに、あろうことか椿の前に現れた男は、椿を花降楼に売った男だった。
最初は反発した椿だったが、御門の「俺の身代を傾かせてみろ」の言葉に、負けず嫌いが刺激される。
御門はその後、椿の許に通ってくるようになり、椿は御門を傾かせてやろうと贅沢や我が儘をたくさんいうが……
という話。
今度は蜻蛉とは別の意味の、もっとわかりやすい女王様受け。
贅沢が好きで、わがままも欲しいものもはっきり言う。
蜻蛉は、何にも興味がなくて、それゆえ皆が必死になって蜻蛉の興味を引こうとする、という女王様、というお嬢様な感じだったんですが、椿は完全に女王様。
贅沢も好きで、派手なものも好き! という……(苦笑)
一方の御門はそれを鷹揚に許している……という。
いや、どんだけお金あるんだよ!! っていうツッコミはなしですよね。
ファンタジーだもんね!
で、負けず嫌いな椿と、大人の余裕のつもりですべてを背負っちゃって何にも本当の事を言わない御門は、二人の間に誤解があって、なかなか椿が素直になれないんだけど。
その誤解が解けたら無事にハッピーエンド……でした。
女王様受けも萌えますよね! -
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ネタバレ華やかな花降楼の中で、今回は控えめな性格の子が主人公。
おとなしい顔立ちと性格のため忍は前に出ることなく、客がつかず、いつも肩身の狭い思いをしていた。
そんなある日、名家の御曹司で花街の憧れの的・蘇武貴晃と知り合い、一夜をともにしてしまう。
二度と逢うこともないと思っていた忍であったが、彼はその後も忍の許へ通うようになって……
という話でした。
華やかな世界の中で、少し地味な子の話。
御職を争うような子たちの話がほとんどだったので、これはちょっと新しい感じがしました。
そんなに綺麗な子たちばっかりの中にいたら、萎縮してしまう気持ちはすごくわかるので、今まで華やかさばっかりだった花降楼の世界がちょっとだけ身近になったような気がします。
それとおまけで、綺蝶と蜻蛉の話も入ってました。
でもまぁ、無理に入れなくてもいいかなー……という気がしなくもないです。
せっかくハッピーエンドで終わったんだから、二人でいちゃいちゃしてるところの方が見たかったか、というのが個人的な感想です。
まぁ、あくまでも主観なので、気になさらずに。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズ大好きですって言いきれるくらいな遊廓もののシリーズ。
特に漫画化もされたこの二人の話は本当に好きで、漫画を先に読んだので、小説を読めるのが楽しみでしょうがなかったんですが。
えーっとちょっと期待外れだったかなー? という感想が、正直なところでした。
なんというか、漫画が良すぎて、小説に物足りなさをすっごく感じてしまって、もったいなかった……という感想が一番大きいように思います。
漫画は圧倒的な美し絵柄と物語がある程度進んでからのものなので、若干整理されているせいもあってすごく読みやすくて、感情移入しやすかったんですが、結構、蜻蛉が回りくどい性格をしているので、文章にするとわかりにくい部分が若干あるんだなー……ということを再確認しました。
蜻蛉は、本当、目は口ほどに物を言う……ってやつの典型だったみたいですね。
絵で自分の感情に振り回されておたおたしたりしているのを見るのは、とってもわかりやすかったです。
なので、小説の得意不得意を学んだようなそんな気がしました。
もちろん、こんな素晴らしい小説があったからこそ、素敵な漫画ができあったんだ、ということは重々承知していますが。
漫画のインパクトが強すぎました。
なので、個人的にこのシリーズを読むのであれば、小説→漫画と読むことをお勧めします。
それがなければ、十分に面白いシリーズにだと思います!