樹要のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んだらなくなっちゃうから、かたくなに読むのを拒んでいたのですが、ついに読んでしまいました。
最初、一回目の心の動きって、一回目にしか味わえないので、それくらい大好きなシリーズです。
さて今回の主人公は、その昔、蜻蛉にいたく振られた岩崎さん。
かなりの時を越えてからの再登場です。
実は彼のことはかなり気になっていたので、もう一回出てきてくれて嬉しい。
けど、ツンツンしてる蜻蛉を引き取ろうというんだから、もう少しできた大人の人なのかと思ったら実は中身はあまり成長がなく……(失礼)
蜻蛉に似ている椛を見つけて、若紫計画をぶち上げてしまうような残念な人……。
まあ、それだけ蜻蛉の残 -
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ネタバレこの話、好きだ!
今回の受はお職の珠芙蓉。ダメ男にばかり引っかかり、身揚がりを
繰り返した結果、とんでもない額の借金を背負ってます。
しかもその借金、そっくり残ったまま残りの年季は1年程…。
返しきれなければ、切り見世に売り飛ばされ、夜鷹にでも堕ちてしまいそうな勢いです。
そんな色々と追い詰められてる玉芙蓉のお相手は、見世の顧問弁護士
である上杉です。
玉芙蓉が誘惑しても誘惑してもちっとも靡かないどころか、
『どうしてあなたはそんなに男の趣味が悪いんですか』
ときたもんだ。玉芙蓉じゃなくっても、この男、ちょっとグラっと
きそうな感じです。
敬語眼鏡と高慢女王好きにはたまりません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初に読んだ時は、なんだか蜻蛉の置かれた立場が辛すぎて、そんなに萌えられなかったんですが、再度読み直したらめちゃくちゃ萌えました! よかった!
とりあえず物語は少し前に戻って、まだ蜻蛉が傾城になりたてのころの話。
吉原にある男の遊廓・花降楼で人気の傾城・蜻蛉は、娼妓の身でありながら仕事で抱かれることに嫌悪感を抱いてしまい、ちっとも客の相手をしようとしなかった。
見かねた遣り手の鷹村に蜻蛉は「いったいどういうお客様ならいいんです」と尋ねられ、「最高に金持ちで、けちじゃなくて金払いがよくて、若くて美男で上品で教養があって顔がよくて話が面白い、優しくて粋で筋肉質で身体もよくてあれも上手」 -
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ネタバレ水揚げが決まった綺蝶と、それを追っかけるように、自身も外に出ようと、身請けを受け入れた蜻蛉。
けれど、蜻蛉の身請けする相手は海外に遊学することになるかもしれない……と言われる。
それを聞いた蜻蛉は、外に出ても、綺蝶に逢えないのなら、ここにいた方がよかった……と、足抜けを決意する。けれど、当然のごとくそれは失敗して……という感じで始まったお話。
もちろん、最終的には二人で仲良く外に出ることに成功するんですが。
いまはまだ、蜻蛉視点の方が多いから、というのもあるかもしれないんですが、蜻蛉が綺蝶のことを好きで一生懸命で、でも、それをなかなか素直に出せなくて……と、一方的に蜻蛉ばかりが一生 -
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ネタバレこのシリーズ大好きで!
続きが出るのが、楽しみで、楽しみで仕方がありませんでした!
この設定の話を樹さんの綺麗な絵で読めるなんて! と、毎回楽しみです。
舞台は売春防止法が廃止され、一等赤線地区が復活した時代。昔ながらの遊郭や高級娼館が再建された吉原でのこと。
その一角を占める花降楼では、双璧と謳われる傾城・綺蝶と蜻蛉は今や犬猿の仲である。
ところが、見世の写真帳を撮るために一緒に出かけた帰り、拉致されそうになった蜻蛉を綺蝶が助ける。そのことが原因で大けがを負った綺蝶を心配して、蜻蛉は見舞いに行くが……
せっかく見舞いに行ったのに、素直になれなくて部屋の前を行ったりきたりして -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は売春防止法が廃止され、一等赤線地区が復活し、昔ながらの遊郭や高級娼館が再建され、遊里としての姿を取り戻した吉原でのお話。
今や犬猿の仲とまで言われ、花降楼で「双璧」と言われている、気位の高い蜻蛉と、気さくで面倒見のいい綺蝶。
けれど、禿・新造であった頃の二人は、まるで子猫同士がじゃれ合うように、仲がよくて……
ということで、今や御職争いをするまでにもなった二人の子供の頃の話です。
幼い頃の二人は本当に仲が良くて、二人で支え合っているような感じだったのですが……
ある日、綺蝶の水揚げが決まって、綺蝶が他の男に抱かれてしまうことを蜻蛉が知って暴れてしまったところから変わっていく