樹要のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったです。スピンオフから先に読んでましたが、それでも楽しめた。次につながるエピが散りばめてあって、読み終えたら今度はあっちを読みたくなる感じ。
こちらは優斗の純情なルームメイト小松のお話。小松は、月村さんらしい自分がゲイであることに悩んでいる主人公。悩むといってもちゃんと自分がゲイであることは受け止めていて、ただゲイな自分でも恋愛できるのかと悩んでいるところが、とっても月村さんぽい。本人的には深刻に悩んでいても、読む側は重くならずに読めるのがいい。主人公をサラッと救っていく攻の存在もあって素直に楽しむことができました。
そしてやっぱり月村さんの攻はいい!チャラさを出しつつの実は大人な包容 -
Posted by ブクログ
パティシエ希望の少年は、今日も頑張って顧客をつかみ金をためる。
すべては開店資金のために!
というのに、妙な所で知り合った『夢医師』とやらのおかげで
知らなかった『自分』が見えてくる。
喧嘩っ早いのかと思ったら、我慢ならないものにかみつく性格?
世間ではそれを『喧嘩っ早い』というかもしれませんが。
よくもまぁここまでさくさく返せるな、と感心し通しでした。
特に夢医師…これはこんなのがいたら噛みつくかもしれません。
むしろ噛みつきがいが良さげ?w
夢医師(白)とパティシエ(黒)のやりとりが面白いです。
きれいに白黒別れてるな…と思ったのですが
もしかしてこれは分かりやすくするためなのか
複線 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2作目で、蜻蛉を身請け直前でかっ攫われた坊っちゃんが今回の攻。
蜻蛉のトラウマを抱えてるせいか、若干ヤンデレ化。
受は、前作の綺蝶と蜻蛉の宴の席に、禿として綺蝶に構われて
いた子、椛です。健気属性がまた来ましたが、魔性受も含んでます。
今回は結構せつなくて、きゅんきゅんしました。
というのも、私の好きな身代わりものです。
蜻蛉の面影を持つ椛を、幼い禿の時に見初めた岩崎が、今度こそ
自分が手塩にかけて育て、本物の蜻蛉のようにして手に入れる、
というとんでもない計画の犠牲者…。
まさに若紫を育てる光源氏のようです。
ハッピーエンドになってホント良かった。