谷崎光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国留学の本を読んだのはこれが初めて。
なかなか新鮮でした。留学っていうとどうしても感動とかワクワクとかに特化して、どこか話を美化する傾向があるけど、この本はそういうのとは無縁でした。著者は仕事を持ちながら留学していたこともあって、一般的な学生の時期ではないときに中国に行っていることも関係しているのかと。
中国というとどうしても反日という話がつきまとわるけど、この本の中でもそれについては結構なページを割いて書かれている。著者が見てきた、聞いてきた事実が生々しく書いてあり、なかなかショッキング。
でもその中でも救いなのは、反日が強い中国の人でも「国」と「個人」を分けて考えていること。国は嫌いか -
Posted by ブクログ
20世紀末の中国を舞台としたド根性OL成長記。中国とは縁もゆかりなかった著者が偶然入社した日中合弁商社で揉まれ小突かれ振り回されながら成長していく姿がコミカルに、時にはシニカルに描かれている。この本で語られている中国は私の前職の会社が中国に合弁の工場を設立した時期と重なっているようだ。本書冒頭に出てくる「乾杯!」「祝工作順利。乾杯!」と叫びながら倒れるまで酒を酌み交わす話は中国駐在員からよく聞かされた。著者は作家になる為に会社を辞め、本書を書き、北京大に留学後、現在中国在住。もう少し著者を追ってみる予定。
『中国農民の反乱』を読んでいると中国社会に対してネガティブな感情を抱きそうになるので -
Posted by ブクログ
マスメディアを通すでなく、政府を通すでなく。
「いま」の「リアル」な「普通」の中国人像が窺えて面白かった。
生粋の中国の方々が日本に対してどういう目を向けてらっしゃるのか
とても興味があったので。
中国人だけでなく、日本人はもちろん 韓国人、ほかのアジアや欧米のいろいろな国のひとの比較とか、留学したかたならではの視点で書かれてます。
語学習得のポイントとかも書かれてあって“外国”に興味のあるかたなら楽しく読めそう。
文章も平易で読みやすかったです。
それにしてもネットってチョビっと怖いかも。
な~んて思ったりもしました。
いや、ネット自体でなくネットに書かれてることを鵜呑みにする人間が