菅野文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
京都時代の新選組を描く。
主人公は、沖田総司と土方歳三(土方メインかなあ?)
沖田が、土方の所為で二重人格を持ってしまうという重い設定です。
一般的に描かれる土方と沖田の兄弟のような愛情に慣れていると、少々びっくりな感じです。
どぎつい設定を持ってきたわりには、最期にきれいにハナシがまとまるわけでもなかったのが…少し残念かもしれない。
でも、この中の一作。土方江戸東下の話がかなりの秀作だと思います!
涙がホロリとこぼれます。隊士募集で江戸に戻ったときの、土方さんのお墓参りのお話なのですが…。これがお琴さんとの美しいお話。
「許婚のお琴さん」の話は土方さんの逸話の中でも有名ですが、これほど -
Posted by ブクログ
少女マンガでは珍しく、京都時代ではない新選組を描いています。
沖田も近藤も出てこない新選組。
ひたすらに土方に焦点がしぼられつつ、相馬主計(「散る緋」)や野村利三郎(「碧に還る」)など北に上り活躍した隊士たちの生き様が描かれます。
ひとつひとつが短編読みきりで、一作一作のまとまりがあり、
「なぜ戦うのか」哲学的な部分も盛り込みつつ、一貫性があります。
作品のクオリティは高い!ただ、短編なので、詰め込みすぎというか…ずいぶん駆け足だなあとは思わずにはいられないことは確か。
「碧に還る」は、4年前、何気なく行った北海道旅行@函館で見た「碧血碑」にはこんな意味があったのか…とすごく感慨深かったで