モーパッサンのレビュー一覧

  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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    モーパッサン傑作選の三冊目であーる

    うん、ほんとに傑作ぞろいでしかもめちゃくちゃバラエティ
    光文社仕事できすぎやしないか?
    いや違うな訳者であり選者でもある太田浩一さんか偉いんだな
    訳文もめちゃくちゃに読みやすいし
    あ、でもやっぱりそんな太田浩一さんを選んだ光文社が凄いんだな

    と言うわけで光文社の手先としての仕事を存分に果たしたところで、モーパッサンであーる
    あのヒゲのおっさんであーる

    ほんとにねどの短編も面白かったのよ
    んでやっぱりモーパッサン頭おかしいわと思ったね
    で、モーパッサンはほんとに精神疾患を患い自殺未遂とかもしてるんで、軽々しく扱えないんだけども
    やっぱりなんていうかこうい

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    2024年10月24日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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    ・翻訳がすばらしい。とても読みやすい&わかりやすい。
    ・「オリーヴ園」がとくによかった。

    ・ハイライト:
    いまだって、わたしの横でやきもちをやいていらっしゃるのではありませんか。それはわたしを自分のものにしたいからではなく――そうならば、こちらも拒んだりはしなかった――わたしをぶざまな姿にしたいからなのです。

    まあ、この劇場を見てみたまえ。ここには、われわれが創りだした人間世界がある。永遠の運命をつかさどる神が知りもせず、予想もしなかったものだ。われわれの精神だけが理解しうる世界だ。この、しゃれた、官能的で知的な娯楽は、不満と不安をもつ小動物である人間だけのために、人間だけによって発明され

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    2024年08月13日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

    購入済み

    不思議な魅力と力を持つ作品集です。

    百年以上前の作家の作品であり、今は、古書店の世界名作全集か、ここBookLiveのような電子書籍でしかあまり購入できないと思います。
    当たり前の日常、当時の時代の香り、生活習慣、文化、文明が繊細に描かれ、独特な深い風情があります。

    そしてさらに精神疾患で苦しんだ作者の特異な思想があります。
    その精神が見事に圧縮されています。肉体と魂の隙間の、緊迫した薄氷の響きに、見事に耳を澄ませた孤高の人と呼べるでしょう。

    #深い #泣ける #切ない

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    2023年06月23日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    『男と女の不都合な真実:騙し合う人たち』

    人のズルさ、人の汚い面を、淡々と描いた6編の中・短編集。『遺産』や『悪魔』では、人はお金のためなら、ここまでやるか! と、人の心理の本質を垣間見た気がする。結末がどうだったのか、明示せずに読者に委ねられていて、余韻を楽しめた。

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    2021年11月15日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    コツコツ光文社古典新訳文庫シリーズでござい

    今回はモーパッサンの中・短編集

    あー、レビューを書き始めるまではフランス文学などにはこの先も縁がないであろう輩たちのために、一番長い中編の『遺産』のあらすじやらなにやら書こうと思っていたのだが、いざ書き始めたらやはりめんどくさいのでやめる、笑う

    なんていうかね、人間の愚かしさみたいなんが内包されていたような気がしないでもない
    そして、当時のパリで流行ってたんかい!ってくらいハッキリとした結末を書かずに終わる作品が多い
    どっちにも取れる
    後はお任せしますスタイル
    この後主人公は幸せになったのかそれとも不幸せになったのか?おい、筋肉どっちなんだい?

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    2024年05月25日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    2024/03/27 13:10
    まぁ、古典なのだからやはり名作なのだろう。6篇収められている短編のうち、中編と言ってもいいくらいの長さのものが二つあり、それらは主人公のどうしようもない不甲斐なさのようなものが感じられて、途中読むのが嫌になったくらいなのだが、延々付き合ううちに、何というか底知れない人間力のようなものを感じて、やるなあフランス人!

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    2024年03月27日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    モーパッサンによる、約150年前の短編、中編小説集。どれもとても興味深く読めたが、特に「遺産」と「パラン氏」がよかった。遺産は、夫婦と、それを取り巻く人間たちがめまくるしく変わっていくところに楽しさを感じ、落とし所がとても気になって一気に読んでしまう。一方、パラン氏の方は大きな変化はないがやはり結末がとても気になる展開。主人公の丁寧な心理描写によりより主観的に読めるからかもしれない。短編だが「難破船」も心惹かれる。手紙を受け取るところからの始まり方もいいですね。
    古い小説に共通するが、本書もその時代をあじわうことが出来て良い読書時間を過ごせました。

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    2022年10月16日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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    ネタバレ

    大学のフランス文学講義の予習のため。

    部屋の中にいる見えない何ものかが本をめくるイメージが不気味に想像できた。
    自然の描写と、炎の描写が豊かで美しいと感じた。



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    2021年04月21日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    古典と任命されたら、例え理解できなくとも面白くなくとも、味わえないお前が駄目なんだ、黙って読め、もしくは読み直せ、とばかりの変なしがらみが自分にはある。しかしこの本は本当に素晴らしく話が面白くて、読み終えるのに怒りすら感じる。解説で、初めてわが国に紹介したのが明治の落語家だという。その点からしても、単純に話自体が面白くて、作家ぎ無駄に個性を作り出す必要などは感じられない。人間ってのは楽しいばっかでなく、むしろ苦悩を感じることが知的と呼ばれることなんどすかねえ。

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    2019年11月22日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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    面白かった!!
    基本的に全ての登場人物がドタバタあくせくしていて、語り手は離れたところからそれを見ていて客観的に語っている。その落差が、別にふざけているわけではないのにコミカルさやユーモアを生んでいて面白い。
    19世紀フランス下級官吏の心情にも共感できるのが、文学のいいところでありモーパッサンのすごいところだと思う。

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    2019年01月25日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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    作者のことは好きで何冊読んだが記憶してないが、どの作品もらしさが出ていて良かった。変に登場人物を作ったり、その説明がなくて読みやすいんだよな。やっぱり西洋人のコミュニケーション能力は成熟していて、自分の考えを見極めて生きている気がする。

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    2021年05月26日
  • 宝石/遺産~モーパッサン傑作選~

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     各編、キラリと光るものがあり、それぞれ面白いが、何と言っても、中編の『遺産』。

     フランス文学では、持参金や遺産相続を巡るスッタモンダを描いた作品が多いが、『遺産』も、伯母の遺言のせいで家族間に生じる悲喜劇を、著者ならではの辛辣な筆で描いた作品。

     その他の作品も、現代との時代の違いは感じるものの、気持ちのすれ違い、嫉妬、裏切りと不信、吝嗇といった普遍的な人間性を描いた話であるので、現在読んでも、とても面白い。

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    2020年10月19日
  • オルラ/オリーヴ園~モーパッサン傑作選~

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     大学時代、フランス語の授業で初めて読んだ作品が、モーパッサンの『オルラ』であった。辞書を引いて、一語一語確認しながら読み進めていったが、ル・オルラと怪しいモノの名前が判明したところで、ゾッ〜とした記憶が残っている。

     モーパッサン晩期の中、短編になるが、コメディ調のもの、悲劇的なもの、ホッコリさせられるもの等々、バリエーションに富んだ編集で、読み応えがある。

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    2020年10月18日