米倉誠一郎のレビュー一覧
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正直言って、ものすごく読みづらい本!(そして、そこそこ分厚い)
話が章ごとに、まったく違うことを語っていく。
・ルーンショットとは誰からも相手にされないバカげたアイディア
・バカげたアイディアを潰されないようにどう守るか
・既存モデルを守るだけでは絶対に衰退する
・水と氷の平衡状態が大事
・アーティストとソルジャーの共存が大切
・イチ組織の人数は150人が最大。それ以上になると官僚的になる。
・ある閾値を超えると、一気に物事が進むことを意識する
それぞれが完結した内容となっている。
どこにどうやって集約されていくのかが読めない本だったが、何と最後の数ページですべての伏線が回収されていくという! -
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明治維新の解釈として独創的であり印象的
植民地化の危機意識→天皇を中心とした絶対国家→富国強兵
武士の廃止→国民軍の創出 士族の政府が武士制度を廃止 明治維新のイノベーション
「自己否定」
明治維新を資本主義経済のインキュベーターに
(1)経営人材 武士を充当 職種転換 必ずしも成功しなかったが・・・失敗経験
(2)リスク資本 秩禄公債を出資金に リスクマネーへの変換を実現
官営工場の意義 失敗説もあるが
先端技術の導入 人材育成 工業化初期における失敗の代行など意義
フランス視察 外国との格差に泣いた 益田孝
慶喜公 幕府が脆く倒れたのは、内部が全くダメになっていたから
最も良 -
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ネタバレ幕末から明治時代の歴史は教科書に若干の記載があっても、社会科の教師は3学期に足踏みしてページを見る事も無かった学生時代でした。今はどうなんでしょうか?
その語られなかった時代の教科書になれば良いなと読み始めました。大学の教授先生になった学友の推薦もあったし。多くの参考文献を参考して、まとめられた濃い内容でした。
しかしながら、、
第一章は、「うんうん、良い感じ」でしたが、第二章から、大学の講義「想像的対応」クリエーティブレスポンス!に繋げる書き方が、難しい言葉の列挙に、、、教師先生だから仕方ないのでしょうが、一般人の興味を終りまで引き付けるには、一般書として「語り手」のテクニックが不足か -
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ワクワクしながら読み終わった。
変動期に創造的対応をした組織、人物がsurviveできることが明治維新期の事例をもとに述べられている。
各事例から抽出すると、変動期にsurviveするには①インテリジェンスを重視すること(正確な情報を過不足なく素早く入手して状況変化を把握 ex高島秋帆)、②変化に合わせた人材になる・そのポテンシャルある人材を獲得する(ex 大隈重信、旧財閥)、③②によりシェアを取ったら、別の領域に参入する(水平型・垂直型の多角化を目指す ex旧財閥、新興財閥)、④ノウハウを蓄積しつつ、インテリジェンスを重視する(①に戻る)である。
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ネタバレここで記載されたイノベーター全てが知性と責任感の2つが飛び抜けていた。
いずれの偉人も高い視座を獲得し、日本という国をどのように発展させるのかという使命感に燃えていた点に非常に刺激を受けた。
高島や大隈のようなリーダーシップは現代の政治家にはない気迫なのではないか。
周りの状況も的確に捉えながら動き、時代の変化とともに権限委譲を進めていくなどの財閥や理研の持続的なビジネス形成が美しい。
高島は鎖国下の日本で、さまざまな文献や長崎で手に入れた外国の様子などを総合して、海外との貿易の重要性を踏まえてペリーらと交渉する胆力があった。
正面からの武力闘いを防ぎながら、開戦につなげる交渉術などは明治時 -
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幕末から明治に掛けて、諸外国からの脅威もある中、愛国心、野心を持つて活動した男達の話
以前に高杉晋作の本を読んだが、(というのも高杉晋作の没地「東行庵」に行き、具体的に何をした人かを再確認したかったため)本書にも少しでてきた。やはり鎖国、攘夷の考え方では日本は海外から大きな遅れを取り滅びる。進んで海外の技術や知識を取り入れる「富国強兵」が大切であると。
本書ではあまり有名ではないが、日本の今を形作った重要な人物を沢山紹介している。
「高島秋帆」幕末の志士に好まれる旧来型の即断決、全面対決のような捨て身の英雄論はなく、冷静沈着に、開国した方が多くの血がながれずに済むと考え、和平の道を探し -
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ネタバレ2枚目の名刺、持ってるぜよ。今後もガンガン行くぜ~
心に留まったことの抜粋。
・1枚目の名刺だけにすがらない
世界に出て、仕事をすること、生活をすることはいろんな付加価値を得られる絶好の機会になる。
しかし残念ながら日本人の男は会社の看板で生きている。一個人として生きていない。
→本業の名刺を奪われても自分の名刺だけで勝負すべし
・2枚目の名刺を持つ理由には金銭的なリターンだけでなく「やりがい」というリターンを得ることの
方が自分の将来を見据えたときには大切だと思う。
・人生の多角化は危機に強い。毛利元就の「3本の矢」の故事ではないが、「1本の矢は折れやすい」。
1枚目の名刺の危機やモ