ルーロジャースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2010年代初頭に本書が書かれていることからして、やはり情報は速く入手するに限ると毎回思わされる。
エアビーアンドビー、自動車業界の定義などはまさにハマっている。日本においてもいわゆるシェア市場は、爆発的に広がっているし、スキルのシェア、場所のシェアも拡大傾向にある
既存の経済学と反している(10ドルを分ける権利があるとすると利己的な個人だと9:1に分けても、両者受け取る)、という個所がなお面白さを表わしている
従来より贈与経済学という分野は存在しているが、今後この領域をどう学問として定義していくか、普遍化していくか、その方向にも期待をしたい
P2Pがここまで当時から注目されていたとは -
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Posted by ブクログ
本書は現在シェアリングエコノミーと呼ばれている仕組みについて早い時期(日本語版は2010年)に解説を加えた本になります。私は2017年になりようやくペーパーバック版で本書を手に取りました。本書の中ではシェアリングエコノミーではなく「協働型消費」という用語で解説がされており、それを「プロダクト=サービス・システム」「再分配市場」「協働型ライフスタイル」という3つのカテゴリーに分けて解説をされています。
本書を読んだ全体的な感想ですが、正直この3つのカテゴリー分けはあまり良い分け方ではないとは思ったのですが、全体的に思ったよりも深い本だと思い感銘を受けました。この手の本ですと、事例中心の紹介本に -
Posted by ブクログ
アメリカで進んでいる、様々なシェアサービスを俯瞰できる本。正直、アメリカでは、これほどシェアサービスが進んでいるとは思わなかった。個人の家の空き部屋、個人の車の空き時間貸し。アイデアだけと思っていたが、さすがアメリカ、すでにサービスとして実現して、しかもかなりの成功を得ているようだ。日本では、こういうサービスは聞かないが、なぜ実現していないのだろうか?
以下注目点
・お金じゃ幸せが買えないってことが、身にしみて、いやもうホントに身体で分かっているんだ。何が大切で、何が大切じゃないかもね。まだたくさん買い物はするけど、必要のないものは買わないよ。 -
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Posted by ブクログ
数年前に流行った本を、熱が冷めた頃にじっくり読んでみようシリーズ。
一年以上、自宅の積ん読ラックに文字通り「積んで」あった本です。正直、もうちょい平坦な本かなーと思ってたけど、想像以上に面白かった。
現代の過剰消費行動を助長する4つの力のうち、「1つの高額な品に合わせて統一感を意識させて買い換えを促し、消費にハメる」というものと、「あと1つ買えば満足できるかもしれないと思わせて無駄なものを買わせる」というものについては、普段は意識していない売り手側の魂胆をシンプルに表現してくれていてマル。
それらを踏まえたうえで、周りの人々と「シェア」する消費スタイル(本書では「コラボ消費」と名づけられて -
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Posted by ブクログ
とても刺激的で面白いないようでした。
僕たちの社会に無くてはならない「お金」という価値観がどんどん剥げ落ちていくような感覚に襲われました。
詳しい内容は本書を読んで貰いたいのですが、この考えの先にある社会は、「人が生きていくのにそれほど多くのお金が必要なくなっていく」んじゃないかと実感させられました。
この「シェア」という考え方の基本にあるのは、「他人への信頼」をどのようにデザインしていくか?
をネット社会の延長線上にどう築いていくか?がとてもポイントになるような気がしました。
本のタイトルに「ビジネスを生み出す新戦略」と書いているけど、もうこの先の未来には「お金を儲けるためのビジネス」 -
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Posted by ブクログ
■シェア
A.人々はハイパー消費主義から目覚めつつある。その変化の根底には、次の2つの現象がある。経済成長が頭打ちなのに、資源が無限であるかのように消費していては駄目だという意識が広がった。モノを追い求めることで、友人や家族、そして地球との関係を犠牲にしていることに人々が気付き始めた。
B.コラボ消費
a.プロダクトを所有するのではなく、製品を利用した分だけお金を払う。
b.ソーシャルネットワークを通して、不要となった中古品を必要とする人に配り直す。
c.自動車や中古品といった具体的なモノではなく、時間や空間、技術やお金といった、目に見えにくい資産を共有する。お金に余裕のある人が、お金が必