新潮社のレビュー一覧

  • 私の本棚

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    久しぶりに100点満点それ以上に面白かった
    全ての本好きさんに読んでほしいです!

    存じ上げない方の本棚のそれを
    読んでいても、読書家、本好きの心はひとつ。
    絶え間ない努力で本棚に情熱をつぎ込んで
    いらっしゃる。

    平成発行のこの著書ですが全く
    古臭さも感じず、「うん、うん、わかるー」と
    何度呟いたか(笑)
    3種3様の本棚の最高でした。

    ここまで書いてなんですが、最後
    新井素子さんの解説がいっちばん面白かった。

    そして私は読書も好きだけど、無類の本好き
    なのだと再認識し積読だらけの
    自分の本棚を眺めてニャッとしてしまった。

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    2025年08月30日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    感動は個性である。
    僕はいつも感動から始めた。
    真理というのは、ほんとうは大変優しく単純なものではないでしょうか。
    直覚したとこを分析するんです。分析したところに直覚はない。

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    2025年05月18日
  • 私の本棚

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    ネタバレ

    めっちゃ面白かった
    本棚を何回も整理したり、頭の中の具現化だと例えたりするところから「こんな傑物達も私と同じことをするのか」と感動した
    本や本の文化な好きな人は是非読んで欲しい

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    2024年05月06日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    ものを考えるということ、ほんとうに知を愛し、表現する存在を愛しているのだと思わずにはいられない。
    驚き、考え、疑い、そして信じるということに出会う。そしてまた疑う。上手に質問するということは、答えを出すことではなく、その問い自体を問い続けること。生きること死ぬこと、そこから出発しなくて何を問うというのか。信じることと疑うことはいつも表と裏の関係である。
    歴史とは、よく思い出すこと、これは大森先生がことばの論理で考えた通り、記憶とはことばによるより他ない。歴史的な事実、考古学的な事実といった唯物的な論理を持ち出さなくてもよく思い出せることこそ歴史家の力だと
    それが本居宣長であり、さまざまなひとの

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    2023年12月03日
  • 私の本棚

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    小野不由美、南伸坊、都築響一、鹿島茂、福岡伸一ら本が好きな23人による本棚話。
    幼き日の本棚の思い出。本が増え本棚から溢れる。本棚が部屋から家から溢れる。本をきれいに並べようとするが無限に増殖する本を前に諦める。
    共感し笑うしかない本棚事情。

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    2022年01月26日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    小林秀雄の講義および学生との質疑応答を記録した本。学生として、是非聴いてみたかったと思える内容。以下、印象に残った箇所(要点)。
    ・科学の進歩は著しい。しかし、科学は人間が思いついたひとつの能力に過ぎない。僕らが生きていくための知恵は、昔からさほど進歩していない。例えば、『論語』以上の知恵が現代の我々にあるか。p43
    ・知識を我がものにする喜びがなければ、知識が信念に育つことはない。p94

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    2019年06月05日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    文筆家としての自覚と矜持を貫いた小林秀雄は、講演や対談の場での自らの話し言葉を文字にするときは、必ず速記原稿に目を通し、書き言葉に調えることを必須としていたとのこと。
    今回のこの本は、小林氏の著作権継承者である白洲明子氏の検分と容認を得てようやく刊行されたものなのです。
    そのような経緯があるのですが、収録された学生たちの質問と小林氏の応答は、他に類の見ない小林氏の「会話教育」と「質問教育」の実態を、現代に、ひいては後世に伝えるべく、国民文化研究会と新潮社に残された音声を新たに文字化されたものなのです。
    内容ですが、
    講義 文学の雑感
    講義 信ずることと知ること
    講義 「現代思想につおて」後の学

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    2018年04月11日
  • 私の本棚

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    本好きならきっと理解できる。

    自分の好きな本だけに囲まれて暮らせたら。
    本棚に一列だけ、背表紙がちゃんと見える形で並べられたら。
    それを眺めて暮らしたい。

    いつかそれが出来たらいいなぁ。


    (購入)

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    2016年04月23日
  • 人生の鍛錬―小林秀雄の言葉―

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    2009年3冊目。

    去年買ったが、序盤で挫折していた本。
    改めて読むと非常に面白い。
    自分自身の経験と照らし合わせることでより深い考察の出来る言葉、思考の入り口のようなものが多くある。
    また、人生の経験を増やした後、もしくは違った心情の時に読むことで、一読目ではわからなかった部分が判明したり、一読目と違った解釈が出来たすると思うので大事にしたい本。

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    2009年10月04日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    印象に残ったこと

    ・歴史について
    現在の学校教育では、何年に何が起きたかを暗記することで点数が得られる形式をとっていると思う。
    私自身も歴史は暗記するものであるという認識があったが、小林秀雄が述べた「歴史とは上手に思い出すこと」という言葉に感銘を受けた。出来事を客観的に追っていくだけでなく、当事者の立場に立ち、彼らが感じたことや思ったことを自らのことのように想像することで、彼らの喜びや悲しみに共鳴することに趣があるのかと納得した。
    これは過去の人物に対してだけでなく、実在の他人に対しても、同様に想像することが重要であると感じた。
    また、クラシック音楽を嗜む身としては、音から作曲者のまざまざと

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    2023年01月03日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    小林秀雄という名前は聞いたことがあったが、初めて読んでみた。
    生の経験や対話を重視する言葉がいくつも出てくる。
    科学を否定するように聞こえる言葉もあるが、科学という一つの物差しで測れない人とのつながりや生きる意味など、そういうものにまで科学を取り入れようとする(また測れないから無用だとする)風潮を否定するように感じられた。
    で、科学的な手続きによらないひらめきのようなものも人間には確かにある。
    何年に何が起こって、その証拠がこれで…という考古学も必要だが、歴史上の人物の思想や信念に身を委ねるうちに、自分の思いや信じることに気づくこともできる、まるで鏡に写したように。
    そういう、自分というものを

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    2021年07月25日
  • 私の本棚

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    震災時に便器に浸かった古書を取り上げながらふいに祖父を思い出した福岡伸一さん、荒れためちゃくちゃな本棚のお陰で頭と体の体操が出来ると悟りを開き「何が超整理法だ、俺は超不整理法でこれからもがんばるぞー。」と締めくくった小泉武夫さん、本の峰が連なり山脈化した部屋の中でたばこの煙をくゆらせながら「煙は山脈にかかる薄い雲、機窓からスイスアルプスでも眺めているような気分」と表現した井上ひさしさん、の章には噴き出してしまった。

    西川美和さんの、自分と蔵書との関係についての愚痴?には「そうそう~!」と
    何度もうなずきながら同意。
    目を通されることなくどんどん増える書籍、「明日こそはと夢見て枕元に陳列しなが

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    2021年05月12日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    科学は切り刻む。分析的。しかし,統合できない。細かいことが分かってくる。それで,どうなんだ?心を分析した。分析した結果,心が分かったのか。そもそもそんな問いすら忘れてしまっていないか。

    歴史書は鏡という字が使われている。歴史は自分自身の中にある。⇒「自分自身を見る鏡」「自分自身を見るということは過去を見るということ」ヒントを得た。

    自分の言葉で自分の考えで対話することができるだろうか。自分に焦点化しては自分が見えてこない。相手を説得する,相手に勝るという目的のコミュニケーションでもない。知を深めよう,知を鍛えようとする無私の取り組み。

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    2020年08月19日
  • 私の本棚

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     本の整理に燃えていたのは、ほんの一時…少しずつ増えていく後からきた本たちは棚に乱雑に置かれていくのを横目で見ながら、いや見ないようにして過ごしている私に「私の本棚」とは、なんと魅力的!と思い手にした一冊。
     まー十人十色、人それぞれの本棚があり、本への思いがあり、本との闘いがあり…
    こんなシンプルなタイトルで、こんなにひろがるものなんだ!と感動。

     中でも面白かったのは、鹿島茂さん。本棚というよりも、もはや自宅や仕事場の確保というある意味すさまじい蔵書遍歴が披露され、挙句「愛人に少し稼いでもらう」という想定外の終着点にいたるくだりは秀逸!
     そして期待を裏切らないのが磯田道史さん。そのあふ

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    2019年11月13日
  • 私の本棚

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    『私の本棚』

    タイトルに惹かれ、即購入。


    本棚に纏わるエッセイ集。
    本棚に対する色んな考え方、感じ方。
    本の重みで床が抜けてしまったり、本の為に家を建てたり…

    思わず笑ってしまったのは、地震の最中でも本に想いを馳せる方。

    皆さんの本への愛を感じました。


    様々な苦悩も書かれていましたが、
    でもやっぱり私も書庫が欲しい。

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    2019年08月03日
  • 学生との対話(新潮文庫)

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    小林秀雄は、エラそうではあるが、快刀乱麻、切れ味のあるボキャブラリーとエクスプレッション、さらにパッション。若い人に熱烈な信者が出るのもうなずける。ほぼ肉声なので、その背筋の伸びた佇まいが行間から立ち昇るようでもある。

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    2019年05月30日
  • 私の本棚

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    23人の本棚に関するエッセイ。それぞれに、温度差があり、楽しめる。作家の多くは本専用の部屋を持っているのだなぁ。と感じた。うらやましぃ。

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    2016年09月22日
  • 私の本棚

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     本を愛する人たちの、いろんな本棚がここにはある。
     自分の読書生活の参考になるかどうかは別にして、とにかく人の本棚を見るは楽しい。 
     本好きな方にはオススメです。

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    2016年04月11日
  • 私の本棚

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    本棚に関する本は何故か買ってしまう。
    本棚に自分の本を並べてうっとりと眺めていたい。
    でも、私の本棚も許容量を超えて、前後二重に横に積み上げたりしている。部屋の床が抜けないかという心配も共通の悩みである。

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    2016年03月21日
  • 私の本棚

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    私の部屋の床には本棚に入り切らない本が積み上がっていて、これはマズイと常々思っているのですが、この本を読んで「本が好きなら床に本が山脈を作っていてもいいのよ」そう肯定して貰えた気がしました。皆さん面白かったけど、本への偏愛っぷりが窺える児玉さん、本の重みで建売住宅の床が抜けた井上ひさしさん、棚にある本全部買ってしまった唐沢さんが特に面白かった。そして田部井さんの積読本の山を「まだこんなに読んでいない本がある!」と喜びに変える力に勇気を貰いました。

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    2016年03月18日