エリーザ・ホーフェンのレビュー一覧

  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    ドイツの作家さんはほとんど初めてかも。(ミヒャエル・エンデくらいかな)
    この作家さんは法律家でもあるとあって、とにかくリアリティがすごい。
    まるで自分がその事件そのものの目撃者かであるように感じさせてくれて、気づけば没入している。

    内容としてはいくつかの事件にまつわる短編を読み進めるうちに、主人公エーファの暗黒の瞬間が浮き彫りになってくる、という連作短編集の構成。

    ひとつひとつの物語についても考えさせられるし、全体を通してみたときにエーファの弁護士人生の暗黒の瞬間が浮き彫りになっていくところが、読みたいのに読みたくない何とも暗い気持ちにさせてくれる。
    人は誰でも間違えるし、時にはとんでもな

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    2026年06月01日
  • 暗黒の瞬間

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    正しいとはなにか法律とかはなにかと読者の価値観を揺らしてくる作品。
    連作短編で一貫して上記のテーマをつきつけてくるしタイトル通りどの短編にも人の暗さ黒さをみせてきて「自分ならどうするだろうか」と考えさせられる。
    どの短編も面白かったけれど今作のテーマを短い中で伝えてくる「正当防衛」、罪と罰の関係について考えさせられる「塩」、被害者と加害者が逆転する「強姦」が特に良かった。

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    2026年05月24日
  • 暗黒の瞬間

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    連作短編集は、せっかくどっぷりハマった世界から離れることなく、違った角度から短編ごとに楽しめるのでそもそも好きなのだが、これはまた、ものすごく面白いじゃないですか!
    最初の「正当防衛」で掴まれました。
    そして、主人公の弁護士エーファがここまで事件に真剣に向き合うのはなぜか、それが短編の最後に投げかけられる。なにか、あるんだね、最後に明かされるんだね、と思いつつ次々読み進む。
    どの事件も、判決が出た後に、思いがけないことが起こる。コントロールできないものがいつも残される。

    どの事件も専門家ならではの、法律の穴があり、そうきたか!と唸らされるのだけど、「強姦」は特に、おー、そんな方法が!と驚かさ

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    2026年05月20日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    おもしろかった!
    60代の女性弁護士エーファが主人公の連作短編リーガルミステリ。
    法を守り、被告人に過剰な罪を与えないようにすればその人の心まで救えるかというとそれはまた別の話なんだなと。
    「正義」とはなんなのか?正しい選択をすることの難しさを考えさせられた。

    どの話もよかったが、特に心に残ったのは「少年兵」、「塩」、「人食い」、「強姦」。


    「正当防衛」
    強盗を殺してしまった場合、正当防衛と認められるには。

    「生かしておく」
    人を殺してしまっても、まだ生きてると世の中に思わせることで完全犯罪とする。殺人者の冷酷さと、被害者のやるせなさ。シュテファンの件での後悔がまたひとつエーファの罪を

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    2026年05月14日
  • 暗黒の瞬間

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    弁護士たる彼女の正義が、貫かれる瞬間に得られるものは…その正義の源は…
    軽やかに読ませるのに、湿度も伴う。

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    2026年05月13日
  • 暗黒の瞬間

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    連作短編小説ですが、海外ミステリーでここまで連作短編小説の出来が高いの始めて!

    連作短編小説としての仕掛けも良かったが、ひとつひとつの話も切れ味鋭く最後まで飽きなかった。

    そして今作がデビュー作とは天晴です!!

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    2026年04月19日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    評判通り、まさに驚異の新人。今から続編が待ち遠しい。

    ひとつひとつが忘れがたい。瞬発力と持続力を併せ持つ連作短編。

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    2026年04月16日
  • 暗黒の瞬間

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    凄いとしか初めの感想はなかった。
    ドイツを拠点に活動する刑事弁護士が主人公の連作短編集。其々主人公が関わった裁判と裁判に導く描写が凄い。また自分の仕事に誇りを持って事件に邁進する姿が好ましい。夫のぺーターとの関係性も素晴らしく、ノンフィクションかと思い違いした程だ。どの章も凄いが、「自白」だけでも読んで頂けたら、、一章を置いて伏線回収の章があるがそれがプロローグに繋がるという、各章も計算され尽くしてあり、お勧め度はマックス。

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    2026年04月15日
  • 暗黒の瞬間

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    鬼★5 いかに悪魔になってしまうのか… 法の隙間から漏れ出た人の醜さを描いた犯罪小説 #暗黒の瞬間

    ■あらすじ
    ドイツの刑事弁護士であるエーファ・ヘアベアゲン。凄腕弁護士の彼女が担当した事件と弁護を認めた物語。まもなく引退が近い彼女は、これまでの加害者の害悪性と法律で解決できることの差異に罪の意識が芽生えていく。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    鬼★5 正当防衛、過失、少年犯罪、偽証など、刑事弁護士が法の隙間から漏れでた人間の醜さを描いた犯罪小説。

    誰しも人を傷つけることなく幸せに暮らしたいと思っている。でも決して犯罪はなくならない。どうして人は犯罪に手を染めてしまうのか… 心が空っぽにな

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    2026年04月13日
  • 暗黒の瞬間

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    1本の短編で、長編小説が書けるような気がする
    電車で読みながら茫然としてしまった
    罪が確定しても、誰も幸せになんかならないことも多いんだろうなあ

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    2026年04月01日
  • 暗黒の瞬間

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    ドイツ、弁護士の回顧録的連作短編集。強盗を銃殺した件や母親殺しなど。

    大変面白かった。事件一つ一つに癖がある上に短編の中に大きなひねりがある。そして彼女のトラウマとなっているシュテファン・ハインリッヒの件とは何か?分かるとすべて腑に落ちる。

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    2026年03月26日
  • 暗黒の瞬間

    購入済み

    60代の女性弁護士が主人公の連作短編集。彼女が携わった事件と裁判を遡りながら、彼女の大きな決断にたどり着きます。仕事への熱心な姿も繊細な心理もリアルでのめり込んで読みました。

    #ダーク #深い #カッコいい

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    2026年03月23日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    これはすごい!!
    「人が罪を犯すのは、人生における最も弱く、最も暗い瞬間です」という作者の言葉通り、人間の暗い面が描かれた法廷ミステリ。ひとつひとつの短編は短く読みやすい。早々に主人公は過去の事件を引きずっていることが示唆されつつ、彼女に何があったのか、とひきこまれる。最後円環が閉じるように幕が下ろされ、重い余韻が感じられた。

    主人公エーファはときに過剰ともいえるほど真摯に事件や真実に向き合う。残虐で救いようのない事件でも、淡々と語られるのは弁護人であるエーファの視点ゆえだろう。
    ウガンダ人の犯罪と彼が作り出した結末。ひとりの無実の者を救うために、十人の罪ある人間を無実にしてよいのか。事件の

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    2026年03月11日
  • 暗黒の瞬間

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    ドイツの法学者が書いた弁護士が主人公のミステリ小説。三宅夏帆さんおすすめで読みました。
    原告の言い分を逆手に取って依頼人を救おうとしたりと、法学に精通している著者だからこそ書ける物語だなぁと感じます。
    短編ミステリ集ですが、どの物語も初めて読む新鮮な設定です。とても面白い!

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    2026年03月09日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    法律家が書いたミステリということで、シーラッハを連想もするが、また別の後味。主人公が60代女性であるからか。また、その主人公の、事件に対してや自分の人生に対しての迷いや葛藤がリアルに描かれるからか。面白かった。

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    2026年02月25日
  • 暗黒の瞬間

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    めちゃくちゃ良かった。

    犯した罪と、
    それに対する償いや罰が
    どうにも釣り合っていない世界は、
    終始、不安定なままだ。

    それでも連作のラストで示される
    主人公の決断が、
    その揺らぎきった世界に
    一瞬だけ、澄んだ空気を通すようで
    不思議と読後感が悪くない。

    この本に出会えて本当に良かった。

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    2026年02月22日
  • 暗黒の瞬間

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    ネタバレ

    これは面白い〜!
    凄すぎた。9編あって、それぞれ短い話なのにこんなに濃密なストーリーを描けるなんて!
    数行読むだけで一気に引き込まれて最後まであっという間だった。こんなに面白いのは勿体ないからゆっくり読みたい……けど気になって読んじゃう。
    前評判通りです。
    浅井晶子さんの訳が素晴らしく読みやすいのもあってほんとに一瞬だった。

    どの話が良かったかと言うと全部になる。
    その中でも特に良かったのは「塩」
    この話から物語全体が繋がった感覚がした。
    典型的な形で進むのに情報の出し方がほんとに上手い。余分なことが少ないのに余白がいっぱいあるように感じられる!すごい。
    育児を押し付けるクソ男に責任転嫁され

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    2026年02月21日
  • 暗黒の瞬間

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    『暗黒の瞬間』プルーフ版先読みキャンペーンに
    当選して読みました。

    読み始めてから、2日で完読。
    この小説の中に出て来る人たちの行く末が気になり、通勤のカバンに入れ、通勤時やお昼休みに読みました。
    登場人物は皆、知人たちであるかのようでした。

    人の、他人には知られたくない、
    見せたくない部分を曝け出すのが法廷。
    その場で露わにされていきます。

    正義、悪意。
    弱さ、エゴ。
    緩慢、狡猾。

    加害者を守るのが弁護士という仕事ですが、
    これまでいろいろな事件のニュースを見て
    「なぜこんな非情な犯人を弁護するんだろう。」と思うことが多々ありました。

    今回『暗黒の瞬間』を読み、『完全ではない裁判』

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    2026年02月17日
  • 暗黒の瞬間

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    東京創元社の先読みキャンペーンに応募して発売前のプルーフ版ってやつを読ませてもらいました。

    連作短編形式の法廷ミステリという点では確かにシーラッハ系。けど、シーラッハ作品よりは人の温かみがあって幾分エンタメ寄りで、文章もマイルドで読みやすかったです。

    何のための罪を誰のために裁くのか?って問いが読後じんわり身体に染みてきて、「良い本を読んだな〜」っていう満足感がある。第1の事件〜第7の事件が重なり合った上で第8の事件が決定打となって、遂に「私の暗黒の瞬間」である第9の事件に向き合うための扉が開く…っていう構成がバチッと効いてる。
    且つ、一つ一つの短編がキャッチーで面白く、“これ多分最後に何

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    2026年01月11日
  • 暗黒の瞬間

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    CL 2026.5.13-2026.5.16
    女性弁護士が主人公の連作短篇集。
    となれば正義を明らかにする、もしくは鮮やかな逆転劇とかを期待するが、もうひとつその先に「暗黒」に転落する瞬間が描き出される。

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    2026年05月16日