アントニオ猪木のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「元気ですかー! 元気があれば何でも出来る」とは、至言、極言であり、この言霊のエネルギーはすべての人に力と明るさを与える。猪木を知らない人は、この言葉にだまされ、猪木が味わった極限の苦しみを知らない。移民の子として、ブラジルに渡った幼いころ、ひたすら繰り返さざるを得ない厳しい肉体労働。力道山に見出されて、プロレス入門を果たすも、師匠から徹底的に打ちのめされた日々。アリと戦い30億円もの借金を作ってしまった失敗。新日本プロレスの社長時代、若手プロレスラーが起こしたクーデター。書けば切りないほど、彼は辛酸を嘗め尽くした。自殺すら考えてしまうほど追い詰められた日々があった。そして、それを乗り越えた
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Posted by ブクログ
表紙に「アントニオ猪木 X 村松友視」とあったので、猪木と“プロレス界の住人”である村松の対談本と思って安心して手にしたのだけれど、さにあらず。
よく見ると、二人の名前の下に、スポーツ報知の記者が「構成」として載っている。村松の「<あとがき>のようなもの」で明らかにされているが、本書はこの記者が二人に個別にインタビューした内容を対談形式に構成し直したもの。そして、どうにもこれが消化不良の元になっている。
村松の興味深いコメントに猪木がどう反応するのかと思ってページをめくると、そこに登場するのはこの記者のあまり意味のない解釈や解説(もどき)。村松の前著「アリと猪木のものがたり」の一節を引用したり