南房秀久のレビュー一覧
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“「あのねえ、この前助けてやったろ?少しは感謝ってものを……。」
ビンボー人と呼ばれたオーウェンはまゆをひそめた。
「感謝してるわよ。でも、このわたしを助けられるなんて、あなたにとってもこの上なく名誉なことじゃない?だから、あなたもわたしに感謝しなさい。」
おいしそうに赤い秘薬をほおばるホムンクルスの頭を、そっとなでるフローラ。
「ぼ、ぼくが感謝!?」
「当たり前でしょ!わたしが……そう、このくらい感謝してるんだから。」
フローラはふり返り、右手の人差し指と親指を3戦地ほど開いて見せた。
「オーウェンはこ〜のくらい、わたしに感謝しないと!」
今度は腕いっぱいに広げる。”[P.31]
小笠原さ -
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“「とにかくあしたから、トリシアが来てくれることになって、騎士団としてはありがたいな。たった十日とは言わずに、これからもずっとトリシアに医務室にいてほしいと思うよ。」
「それはレンがこまるだろう?なあ?」
風に黒髪をなびかせたリュシアンが、うで組みをし、思わせぶりな視線をレンに送りました。
「こまらないよ!」
首を横にふるレンですが、顔がこわばっています。”[P.43]
7巻目。
ペガサスを逃がす為に天井に穴を開けたと思ったのだけれど、レンを呼ぶためだったとは。そしてすかさず駆けつけるレンがまた、こう……いいね。
“「ト〜リ〜シ〜ア〜ッ!何やらかしたんだ!?」
入り口に立っていたのはレンで -
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“「……どしたの、それ?」
トリシアはまゆをひそめました。
キャットのスカートの下から、立派な緑のしっぽが見えているのです。
「意外とおどろきませんわね?」
キャットはこちらを向きました。
「変わった患者さんには慣れてるもの。……でも、しっぽが生えるのって、ニキビができるのよりは、ちょっとめずらしいよね。」”[P.25]
6巻目。
安定の可愛さ。ショーンとミノンがこれからどうなるか。
“「あのね。セドリックとレンをくらべたことなんて、一度もないよ。」
トリシアは告げます。
「わたしがつらい思いをしてたとき、悲しい思いをしてたとき、いつもレンはいっしょにいてくれた。小さいころからね。だから、 -
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“「トリシア。」
なるべくオオカミから遠いところに立ったまま、レンが注意しました。
「きみさ、診察に来たってこと、忘れてないか?」
「そ、そうだった!じゃあ、みんな聞いて!どこか調子の悪い子はいる!?」
トリシアは診察カバンを開きました。”[P.20]
ブレない可愛い。
“「もしも、わたしがあなたの前から消えちゃったら……。」
「星に名前なんかつけないよ。」
質問を最後まで聞く前に、答えるレン。
「だって絶対に、はなればなれにはならないから。」
「……そっか。」
トリシアはレンを見つめたまま、瞳をそっと近づけます。
「約束だよ。」
「ああ、約束する。」
レンは、ぽんぽんとトリシアの頭に手を -
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“「なにすんのよ、あんたたち!だまってかわいくしてようと思ってたんだけど、も〜限界!あんたたちって、最低!特にそのヨレヨレの白衣の子!」
そう言ってトリシアを指さすのはマーメイド。川から引き上げられたマーメイドは、またビンに入れられて診療所にもどってきました。
「だから、悪かったって言ってるじゃない!けど、ふつうマーメイドがおぼれるなんて思わないって!ていうか、白衣はヨレヨレじゃないわよ!洗たくしたばかりなんだし!」
幸い、ビンにはまだ三分の一ほど海水が残っていたので、マーメイドはその中におふろのように腰までつかっています。
「見てみたかったですわね、マーメイドがおぼれるところ。」" -
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ネタバレ読み始める前に、最終巻の展開を思い出そうとした結果、なぜか茜と玲が一心に誤解されるっていうシーンだけ思い出してしまった
これ、思い出さなければがっつり楽しめたのに・・・と思いながらも、最終章読んだ
今回は最初から最後まで、いろんな意味で、ドキドキしながら読めたかなと
面白かったけど・・・でも、レギナの正体も不明のまま、二人の消息も不明のままで・・・中途半端具合が否めない
相変わらず人が他人の命をいとわずに己の利益や望みだけを叶えようとする姿はなんとも醜いもので・・・
結城が段々しっかりしてるのがかっこよくはなってるんだけど、最初のキャラ設定どうした、とか思いながら、今回はいろいろと頑張っ -
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ネタバレ星哉初登場だね
記憶にある以上に一心にベタベタしてるな
時代劇の話は玲と葵さんがカッコいい
茜も、たまにはいいこと言うんだよね
香港での話はドミニクと星哉を含めた四人の思いが軽く交錯
冒頭の歌詞を読んだ時は一心と茜のことだってすぐ分かった 後半の士郎の台詞で確信に代わるんだけど、当人である二人よりも周りの人の方が分かってるってやつだね
意地っ張りな一心とちょっと臆病な茜じゃ進展は早々せんか
最後の話は玲とニコルの出会い編
元々賢いと思ってたけど、スキップした上で13歳でケンブリッジの研究室に席おいてるって、玲ホント何者・・・
にしても一冊目から思ってるけど、この外国語を日本語的音で表記 -
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ネタバレハード・デイズ・ナイツの最初の短編集
最初の話は宮原瑞穂がロングドレ着てるって描写で大筋思い出しちゃった・・・
にしても相変わらずイタイ結城警視
狙撃と悪魔がとかいう話は動機こそ忘れたものの、やっぱり大筋と犯人は思い出しちゃって・・・困ったものだ
でもこの二つを通してニコルと一心の距離もちょっと縮まってる感じはするよ
この本だと士郎と織江さんの話が結構好き
二人の関係がいい感じ 士郎が織江さんの前なら大分素になれるところが
最後の話は何度読んでも何とも言えない感じ
茜が皆に愛されてるのはよく分かるけど、事務所と士郎の相変わらずの金銭感覚に?しか浮かばない
一心が皆にこっそりプレゼント渡 -
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ネタバレ双子のミハウとビアータが初登場
ここからはインクウィジターに代わってというか、敵がアレクセイに
今回は前回ほど内容を思い出せないまま展開するかと思いきや・・・全く持ってそんなこともなく、亨主演のドラマって分かった時点で、犯人と共犯は思い出しちゃったし・・・
玲が毒針に刺されるのも、ミハウが撃たれちゃうのも、もういろいろと分かってる分やっぱり微妙な感じが・・・
夏紀がデビューする回だっていうのも中表紙で思い出しちゃったし
でも前回以上に茜が一心と夏紀の間でもやもやしてる
茜と一心がどうなっていくかは細かいとこまで覚えてないから、そこを楽しもうかな -
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ネタバレ中表紙の絵を見た瞬間、話の大筋を思い出してしまうという・・・
これってどうなの?
読んでる最中に、"あの女の人っていつ出るんだっけ?"って考えたら乾さんすぐ出てきたしw
まぁ茂が死んじゃうのは予想外だったけど・・・大筋思い出しちゃったせいでホントに・・・図書戦の郁が言うところのキャラ読みでもしないとダメかな??
なにせ、インクウィジター編の終了です
S&Sのライブにかける思いや、逃げない強さがかっこいい!
あと今回は理子さんね!! 彼女の報道に関する姿勢と人への思いやりが素敵
そして相変わらず狙われる茜・・・不憫だよ
今回は玲が間接的とは言え、手を下してるのが -
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ネタバレ猿の手に賭けた願いが叶ったか・・・のようにみせかけて、西洋のモンスターをモチーフにした殺人事件がS&Sのメンバーに襲いかかっちゃう今作
久々に読んだというのに、それぞれ頭を少し読んだだけで、残りの大体の流れを思い出してしまった
特に宏太と士郎の話は仕掛けと犯人まで思い出してしまう始末
ミステリーとして全然成り立たなくなってしまった
お陰で楽しむにはキャラの関係性の変化とかばっかり
いいけど、お陰で楽しみが減るってもんで・・・
取りあえず一心が前よりは茜を気にかけるようになってきたとだけ
あとは亨と理子さんの展開も気になるところ
で、敵は相変わらずよく分からん
この敵に関しては