田中孝幸のレビュー一覧
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・一回通読。ニュースでチラ見する国際情勢。なんとなくで推測してきたボヤけたその背景の解像度をグッと高めるキッカケをくれる本
・国際政治記者の経験に裏打ちされた本著の内容は、国際保健学研究者によるFACTFULNESSとはまた別の角度から、世界の現状を伝えてくる。この二作は相補的と感じた
・基軸通貨、南シナ海、タックスヘイブンなど、深掘りして学びたいこともいくつも出てきた。総じて中立的に視えるけど、アフリカ指導者と欧米資産家への批判の熱量、民族主義や自国民ファーストな思想に対するアンフェアさを少し感じたので、ここら辺は追加の情報収集が必要
以下、メモ
海、アメリカ、ドル
核、中国、南シナ海
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Posted by ブクログ
1日目
アメリカが大国なのは世界一の海の利権を得ているから
2日目
中国が南シナ海を欲しているのは「核爆弾」を積む潜水艦を海の中に隠したいから(陸に隠すとコストと見つかる可能性が高まるから)
3日目
中国、ロシアの大国は広すぎる為
常に「周辺諸国から攻められる」という疑心暗鬼をする。
また2国とも少数民族が多く、管理したいがために様々な統治方法で監視をし続けている。
4日目
大国が分裂した結果小国が生まれる事がある。小国は大国に飲み込まれないよう、外交官としてのスキルを上げていく。
優秀な外交官ほど多くの知識を得て「知識の武装」をして時刻を守ろうとしている。
5日目
アフリカが豊かにな -
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地政学の入門書
子どもとの会話を中心に展開されるストーリー仕立てのため、とても読みやすく、国や民族同士の摩擦は、背景に歴史や地理的条件が大きく影響していることがよく理解できた。
中国やロシア、アメリカなど日々流れてくる情報を受け取るときに無意識にどちらが良い悪いと判断しがちだが、それぞれの背景に目を向けるとどのような解釈ができるのかを知ることができ、自分が偏った見方をしていることにも気づかされる。
同時に、文化の違いという尺度だけで判断しがちだった自分にも気づき考えさせられた。
地理的条件はなかなか変えることができないなかで、小国や地理条件の悪い国の努力も印象に残った。 -
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地政学視点では、アメリカは日本と同じ海洋国家であると、初めて知りました。
また日本の強みを改めて認識しました。
アクション
・中国を地政学視点で考えてみます。
1. 地政学の基本的視点
•地理条件が国の運命を左右する
→ 国の位置・地形・資源・気候は、国際関係や安全保障の前提条件となる。
•海洋勢力 vs 大陸勢力
→ アメリカやイギリスの「シーパワー」、ロシアや中国の「ランドパワー」という対立軸は、今も国際政治の中心テーマ。
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2. 世界の要衝とリスク
•中東:石油・宗教・民族の複雑さから、国際的なエネルギーと安全保障の焦点。
•ウクライナ:欧州とロシアの狭間。大国間対立の「緩衝地帯 -
Posted by ブクログ
・いま世界で国同士、地域同士がどんな関係になってるのか
・その関係は国や地域が地球上でどんな位置にあるからか
・その位置関係から生まれる国際情勢の法則は何か
・その法則は人間のどんな習性から来ているのか
・そんな習性のある人が寄り集まる世の中はどうあるべきか
・その習性を持つ自分も何を考えてどう生きるべきか
がひとまとめに語られている良書だと思う。
逆から言うと、
・自分はどうあるべきか
・自分は他者、世の中の人と人はどういう関係にあるのがいいか
・その関係にすべきなのは人間にどんな習性があるからか
・その習性は、国際情勢のどんな法則を生み出しているか
・その法則は、国や地域の地球上の位置 -
匿名
購入済み読みやすくわかりやすい
世間知らずの自分にとって、とても助かる1冊でした。とても読みやすくわかりやすいです。いろいろなニュースを理解していく上で、助けとなる知識を得られた気がします。
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Posted by ブクログ
世界のニュースを見て「なぜこうなるの?」とモヤモヤした経験、ありませんか。
国の思惑も、歴史の因果も、地図の上ではただの線にしか見えない——その“見えない理由”を、この本は物語の形でそっと照らしてくれます。
主人公の兄妹が出会うのは、謎めいた“カイゾク”。
3人は地球儀を回しながら、海流や資源、宗教、国境線の成り立ちを対話形式で理解していきます。
説明ではなく「物語」として地政学を語るから、気がつくと複雑な国際関係が一本の“線”としてつながっていく感覚があるのです。
特に心をつかまれたのは、
「世界の中心はどこか?」という問い。
日本から見れば太平洋が広がるが、ヨーロッパから見ればアジアは -
Posted by ブクログ
ネタバレあるアンティークショップの老人から、高校生と中学生の兄妹が地政学に関する話を聞く内容。
日本にとって影響力の大きいアメリカ、中国に関連する話が多いが、その他の地域の話も含まれる。
話される内容はわかりやすく、知っている情報もあれば知らない情報もあったので、個人的には面白かった。
ただ、国の話や背景などはどんなものか知っている前提で話が進んでいくので、13歳向けとしては難しいような気はした。
今の子たちはニュースとかを結構色々読んでいたりするんだろうか。
個人的には、アフリカで何故抗争が絶えないのかの理由を国と部族の区切りの問題とされていた辺りや、日本と韓国がずっと仲が悪い理由が示されていた -
Posted by ブクログ
名言がたくさんだった。最近の中学生向けの本ってこんなにちょうどよく分かりやすくて学びのきっかけになるのだと感動した。
民族問題が大きい国で民主主義が機能しないという話が面白くて、権威主義の台頭する国家や共産主義国家について考えるきっかけになったが、選挙という制度は負けた側(ここでは民族)が結果に不安を抱いたとしても結果を受け入れ、勝った側は負けた側の意見も一定程度重んじることを前提としている、というのが当たり前と思っていたけど、全然当たり前じゃないよなと思った。日本での民族問題ってあまり表面化していなけれど、最初から上手く抑え込んで、ガス抜きしながらやって来たのかな?と歴史が気になったし、他