辛淑玉のレビュー一覧

  • 怒りの方法

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    怒りとは負の概念ではなく、人間性回復の第一歩であり、それを正しく表現することがより良い人間関係、社会を築いていく。という人間の本質を照らしてくれる本。在日朝鮮人であるからこその視点が、今の日本の社会に足りないことを教えてくれる。

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    2009年10月04日
  • 怒りの方法

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    個人や社会に対しての怒りをどう表現するかが書かれている。特に差別に関する話が多い。この本の装丁の色に、読後、納得感をもった。

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    2023年08月07日
  • 怒りの方法

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    ふんだんな経験談をもとに怒りの表し方について少し解説している。エピソードが9割。
    官僚にはそんなことをやるとキャリアに傷がつくと言うのが効果的。
    5分間だけ気分が良くなることを10個考えて紙に貼
    っておく。
    怒るときは目標を定める、具体的に指摘する、最後に人間関係を継続する言葉を伝える、スーツは戦闘服を意味する。
    怒られたら何で怒ってるかを聞く。どうすれば良いかを聞く。

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    2015年03月18日
  • 怒りの方法

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    ネタバレ

    自分にはさほど怒りの感情が湧かない、もしくは持続しないことに気付き読んだ一冊。在日の女性が書いており、自身の体験談を用いて怒りの感情の扱い方を書いている。文章自体は読みやすいが、著者のアクの強さを感じてたまに辟易したのとせっかく「社会への怒りの表し方」の章を設けたのに石原都知事の批判の章になっていることが残念である。しかしながら、等身大の彼女自身のマイノリティ人生経験から得た怒りへの答えを記してあり、心に響いた部分もあった。本文にもあったが「相手の土俵に乗らないこと。自分の土俵で勝負すること。」これが怒りをきちんと相手に伝える上で一番大切だと思った。

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    2012年10月12日
  • いじめるな! ――弱い者いじめ社会ニッポン

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    「私は存在していていい、生きていていいんだ」という確信をいつも問う者として、そこにある「いじめ-いじめられ」関係の根っこは、共依存の関係である。
    「意味があるなら生きていてもいい」生きるとは本来そんなものだろうか?では意味のある生とは?改めて生きるとはどういうことだろうか?考えさせられた。…そうやって自分の生の意味を常に確認する必要性にせまられている現代社会はいじめの温情ではないか?いじめは個人の問題ではなく社会潮流の中で咲く病理現象ではないかとさえ思えてくる。蔓延する社会病理の一形態として「いじめ」「ひきこもり」「自殺」問題。これはもはや個人の責任に帰すには大きすぎる数字になりつつある。そし

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    2012年06月16日
  • 怒りの方法

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    うまく怒れないという悩みは意外に多い。
    だが、怒りは、生きる力にも、人間関係を変えていくきっかけにもなる。
    どうすれば、怒りの感情を効果的に相手に伝えられるのか。
    社会への怒りは、どう表現すればいいのか。
    怒り上手を自認する著者が、怒りを封じ込めようとする日本社会の歪みを指摘しながら、怒りの素を取り除く方法を伝授する。

    [ 目次 ]
    1 怒っている私、怒れるようになった私
    2 人間にとって「怒り」とは何か
    3 抑圧された怒り
    4 怒りの表現力
    5 怒りをぶつけられたとき
    6 社会への怒りをどう表すか

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆

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    2011年05月11日
  • 怒りの方法

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    加藤周一さんと辛さんの対談で知った本。たまたま見つけたので読んでみる。基本的には、人間関係をより豊かにするために、効果的に起こるにはどうしたらよいかを説く本。だけど、いろいろなことに応用できそうです。面接試験とか。最後の「社会への怒りをどう表すか」という章が印象に残った。前半の石原都知事のものすごい発言の連続にはうんざりしてくるけど、後半の、辛さんたちが行ったイヴェントの話にはとてもワクワクして、「何かやらなきゃ!」という気持ちになる。特にボブ・ディランに狭山事件の歌を作ってもらおうっていう企画に感動。

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    2011年07月17日
  • 怒りの方法

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    うまく怒れないという悩みは意外に多い。だが、怒りは、生きる力にも、人間関係を変えていくきっかけにもなる。どうすれば、怒りの感情を効果的に相手に伝えられるのか。社会への怒りは、どう表現すればいいのか。怒り上手を自認する著者が、怒りを封じ込めようとする日本社会の歪みを指摘しながら、怒りの素を取り除く方法を伝授する。----------怒り”とは人間関係を悪くするのではなくもっと良くするためのモノ。怒るコトは決していけないコトなんかではないのです。怒りが問題解決に繋がるのです。…そんなコトをこの本を読んで学びました。しかし同じ怒るにしても怒り方には様々あります。ただ怒鳴り散らすだけではちっとも効果は

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    2009年10月04日
  • 怒りの方法

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    民族に対する差別、儒教が規定する制度のもとで男性が優遇されても女性は後塵を配する生き方を強要された幼、少、青年時代を振り返り、マイノリティの存在を認めず、均質ぶりを示そうとする社会に憤る。

     生きるなかで怒りのたいせつさを提案しながら、巧みに生きる術を示す。他方で、社会の不正義に、かつて繰り返されたデモンストレーションの無意味さ、形式に堕している姿をつき、繋ぎ合う市民のイベント参加で抵抗勢力を構築する取組みの有効性を説く。

     私憤を私的怒りにとどめず、公憤に組み立ててゆく組織力に注目。自ら学ぶことを、学ぶことのできない人たちに、なにを教えることが可能かを考えることにある、とする。

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    2009年10月04日
  • 怒りの方法

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     ブックカバーには,次のように書かれています。

     うまく怒れないという悩みは意外に多い。だが,怒りは,
     生きる力にも,人間関係を変えていくきっかけにもなる。
     どうすれば,怒りの感情を効果的に相手に伝えられるのか。
     社会への怒りは,どう表現すればいいのか。怒り上手を自
     認する著者が,怒りを封じ込めようとする日本社会の歪み
     を指摘しながら,怒りの素を取り除く方法を伝授する。

     辛淑玉さんは以前福山市に講演に来られ,その時に講演を聞いたこともあり,親近感を持っています。
     また,前回講演を聞いた後にメールをお送りしたら,早速レスをしていただ来ました。それだけに,辛さんの話には関心があり

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    2009年10月04日
  • 怒りの方法

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    説得力のある良書である。「怒る」ことは「私が私として生きる」ために必要であることが説明されている。また効果的に「怒る」ための方法が示されており、その具体的な記述が役に立った。特に心に残ったことは、「自己肯定できること」の重要性である。それができるかできないかで、「怒り」は「願望」にもなるし「絶望」にもなるとの著者主張に同意できた。「怒る」ことを学ぶことで、自我確立の重要性を再認識できたことは収穫だった。

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    2009年10月04日