小黒康正のレビュー一覧

  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    実は、トーマス・マンを読んだことがない。そろそろその辺を読もうかと思い始めた頃にたまたま出会ったのが本著だ。
    分野を問わず、マニアがその世界を語りあうのを見るのが好きだ。そんなに面白い世界なのかと気になり始める。
    冒頭の対談が九州大学で行われたのも興味深い。これまで、トーマス・マンの勉強会がずっと行われてきたのだそうだ。また、平野啓一郎の講演は、同世代の地方出身として、多くの共感があった。

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    2026年02月05日
  • トーニオ・クレーガー

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    「人生の過ごし方」を深く考えさせてくれる本だと感じました。
    主人公は芸術家として人と違う存在でありながらも、そのことで人から一目置かれると自らが思う姿が描かれています。
    また、嫉妬の場面や、人に冷たくしてしまう場面などを読みながら、「自分にも似たような動きがある」と感じました。結局、人は同じような感情や行動を繰り返しているのだと気づかされます。その描写に共感。
    この本を通じて、自分を少し上から見つめるような視点を持てるのではないかと思います。

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    2025年08月14日
  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    三人のバランスが良い。
    平野氏の広範な議論は難しかったが、鈴木氏のゲーテを通したマン像は分かりやすい。
    小黒氏の翻訳の話が特に面白かった。

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    2026年02月07日
  • トーニオ・クレーガー

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     久々の岩波文庫。最近引っ越した家の近くに小さな小さな個人経営の書店があり、岩波文庫も揃えていたので、せっかくだからと薄くて読みやすそうなコイツを読んだ。浅はかな理由だけどしょうがない。
     解説で三島由紀夫らが影響を受けたと書かれているあたり、ひと昔前はかなり広く読まれていたのだろうか。芸術家とその対極としての一般市民、そのどちらにもなり切れない自分という、存在の置き場がない不安みたいなものを、芸術を愛する男の青春という切り口で描く物語。

     市民社会に疎外感を覚えてしまう少年時代、芸術家になりきれないもどかしさを覚える青年時代、そしてその悩みが昇華されてゆく終盤。そんな物語展開。とりわけ、終

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    2025年08月11日
  • トーニオ・クレーガー

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    主人公トーニオの、自己矛盾に起因する愛と孤独を理解するのが難しく、いま一歩踏み込んで読めなかった。
    ・トーニオはリザヴェータから「迷子になっている市民」と言われたように、市民的なものへの憧れ・愛を捨てきれず、一方では、「愛されるなんて、吐き気を催しながら虚栄心を満足させることだ」などと考え、自分を理解し、愛してくれるマクダレーナ(黒い瞳の少女)には見向きもしなかった。さらには、インゲボルグ(青い瞳の少女)には、好きと言ってほしいなどと思っていて、彼の孤独の複雑さがうかがえる。
    ・望むような愛情が返ってくることはないと知りつつ、彼は結局、市民への愛情を捨て切れなかった。それでも満足していた?「こ

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    2025年07月23日
  • トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか

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    西洋文学にあまり興味のなかった私が魔の山はハマったので、その理由が知りたく読んでみた。
    マンに対する考察は3人それぞれに興味深く良い本だったが、なぜ日本に愛されるのかは私には分からなかった。

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    2026年01月31日