太田尚樹のレビュー一覧

  • 東条英機と阿片の闇

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    東条英機がヒトラーと違う点は
    彼が己の意志に基づいた政治的活動によって首相の座を得たわけではなく
    単に他のなり手がなかったからお鉢が回ってきただけなのだ
    というところにある
    しかもその時、東条に期待されていたのは日米戦の回避という役割
    じっさい、彼も己の適性省みずやれるだけのことはやった
    むしろ問題は、そういう仕事を陸軍の代表者にやらせるしかないという
    当時の日本の異常な状況にあったように思う

    そういう異常事態を招いた原因は、大陸における陸軍の暴走であり
    ゾルゲ機関の暗躍、共産主義の台頭、
    それに伴う内乱への恐怖心などであった
    いずれにしても、大陸との繋がりが招き寄せたもので
    つまり、大陸進

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    2013年04月28日
  • 満洲帝国史

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    ネタバレ

    いわゆるジャケ買い(笑)
    青空が好きで。

    それと満州をざらっと、本当に簡単に触るならちょうどいいかもしれないけれど、アクが完全に抜かれているような感じがしました。
    あの頃はよかったなぁとお年寄りが言っているような。

    もっと他の満州本も読みたいです。

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    2012年02月29日
  • 伝説の日中文化サロン 上海・内山書店

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    [ 内容 ]
    大正から昭和初期の上海で、文化サロン的な役割を果たした伝説の書肆「内山書店」に焦点を当て、対華21ヵ条要求から日中戦争へと続く、日中両国の関係が最悪だった時代のなかで育まれた、両国文化人の交流を描く。
    激動の時代に築かれた日中友好の架け橋。

    [ 目次 ]
    第1章 内山完造と上海
    第2章 日本から来た文人たち
    第3章 左翼運動に走った日本留学組
    第4章 魯迅と内山完造
    第5章 尾崎秀実とスメドレー
    第6章 左翼作家連盟の人々
    第7章 芸術劇社の人々
    第8章 動乱の渦中で
    第9章 魯迅の死と冬の時代
    第10章 終戦と復活した交流

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆

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    2011年05月27日
  • 伝説の日中文化サロン 上海・内山書店

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    内山書店の店主内山嘉吉は自ら多くの著作を残しているが、その評伝はこれまで1冊を除きなかった。本書は、内山が上海でいかにして日中の文化人から信用を得、日中の友好のかけはしとなったかを、そこに出入りした日中文化人たちの行動を通して描く。ぼくはその信用の根本に内山の気前のよさがあるように思う。ぼくたちも若くお金があまり自由でないとき、あるなじみの本屋は、掛けでたくさん本を売ってくれた。ある本屋さんは、ぼくが就職するとき30万以上も借金があったほどだ。それだけ掛けで本を売ってくれるところは今はないだろうし、ぼく自身そういうことをしなくなった。内山さんはそういう商法で逆に日中の知識人の信用を得たのである

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    2009年10月07日
  • 伝説の日中文化サロン 上海・内山書店

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    神保町すずらん通りにある、中国関連書籍を扱う内山書店のショーウインドウにあった本。
    タイトルが気になったので買ってみた。

    戦前の上海で、ある商人が書店を開く。やがてあつまる各国の知識人。
    魯迅もその一人であった。
    主の内山完造と魯迅、尾崎秀美、スメドレーなど、「魔都」上海を舞台に、
    不穏な足音が近づく時代ながらも、人と人の行き交う街で交わされる言葉と人間愛。

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    2009年10月04日