狐歪野ツッコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドキュメンタリーのモキュメンタリー。
いや、ドキュメンタリーのドキュメンタリーのモキュメンタリー?(何を言っている?)
モキュメンタリーとして観たと思った映画がホンモノでやばい事に巻き込まれました!な話。
読みやすい文章、読みやすい長さ。結構好きでした。
主人公のMOJIさんはまさに海藤文字さんの事で、MOJIさんが観たという映画のレビューブログを発端に、恐ろしい事に陥っていきます。
海藤さんの本は初めて読みましたが、各所に出てくる映画名や内容が、あの映画を参考にしているのかな?と思うような部分もあり、さては海藤さん、本当に映画好きですか?と勘繰り検索したところ、ブログ『MOJIの映画レビ -
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まるで自分もその場にいて、同じ景色を見てしまったかのような――そんなホラー小説だった。
モキュメンタリーという形式だからこそ、日常にじっとりと忍び込んでくる恐怖がある。
タイトルの通り、この作品は「ある映画」にまつわる不可解な目撃情報や証言が寄せ集められ、淡々と語られていく。
その証言はどれも静かで、だからこそ妙にリアルで、読むほどに得体の知れない恐怖がじわじわと沁み込んでくる。
読み終わったその瞬間、ふと考えてしまう。
これは本当にただのモキュメンタリーなのか――と。
気づけばもう、自分もこの映画の“目撃者”の一人になってしまっているのだから。 -
Posted by ブクログ
廃村を舞台にした低予算の映画、
『ファウンド・フッテージ』
映画ブロガーのmojiはその映画を見ている最中、
とあるシーンで「白い人」を目撃する。
ただの演出と思っていたが、
他の映画にも現れるようになっていく。
そして関係者が次々と死を遂げていき・・・ーー
というあらすじ。
主に映画のレビューブログと
メールの内容で構成される本作品。
意外とテンポも良く、
モキュメンタリーや都市伝説好きの
自分としてはとてもおもしろかった。
なにが怖いって登場人物も海藤文字さんご自身で、
ほんとに映画ブロガーもされていて・・・
モキュメンタリーだよね・・・? -
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読み始めて、あぁこれはイマイチだなぁと感じて、とっとと読み終えちゃおうと斜め読み気味にスピードアップを図ったところが…急ブレーキ!
いや、ちょっと待てこの本面白いかも。
雑な作りと思いきや、なかなか練られたプロットがリアリティーを醸しており、ともするとベタな展開がゾクゾクと読み進められる。
後半、些か上首尾に運び過ぎと思えるが、実時間より半歩遅れるメールのもどかしいやり取りが一層の臨場感を付与して、それほど気にならずサクサク読める。
しかし、仮にも神様に仕える人間が、気持ちは分からなくは無いもののこれほどの暴挙をもたらすとはいやはや人とはかくも恐ろしきものだなと改めて考えた。
この夏、ブ -
Posted by ブクログ
ひさーしぶりの読書。
とちゅまで読んでいたうそのしにこ「右園死児報告」を買いに行ったら売り切れか見つからない。
代わりのいい感じの本。完全にホラーが読みたい気持ちになっていたので、本作を選択。
いやー、話し言葉メインだから読みやすい。
1時間半ぐらいで読み終えれた。
内容は謎のモキュメンタリー映画「ファウンドフッテージ」の映画レビューの感想から始まる。映画の本編中に不気味な何かが観えたという人と見えなかった人が存在するという。はたしてこの不気味な何かの正体とは。。。。という感じ。
そこまで、情報量が多くなくシンプル。
映像化もしやすい感じだと思う。
そして、現実と虚構のなかで彷徨う感じ -
Posted by ブクログ
ほとんどブログ記事とメッセージのやり取りだけで一冊が構成されており、2chのスレっぽい印象を受けました。
序盤は「白い男」とは何者なのかという謎が徐々に深まり、先が気になってワクワクしながら読み進めることができました。
ただ、その分、最終章をあまり楽しめなかったというのが正直な感想です。緊迫した状況や電波が悪い描写があるにもかかわらず、登場人物たちが必要以上にメールを打ち続けている様子が不自然に感じられ、どうしても現実味が薄れて物語から気持ちが離れてしまいました。
終盤は展開が急ぎすぎている印象も強く、不自然さが目立ちます。ウジが沸いているような状況の死人の顔を識別できたり、「祖母っぽい -
Posted by ブクログ
☆3.0
映画レビューブログやそのコメント、SNSの投稿、メールのやり取りや新聞記事などの媒体上の文章によって展開される呪い伝染系ホラー。
いわゆる地の文が存在せず、ブログ記事やメールとしての人の語り口調でほぼ進行されるので読みやすくはあるが読み応えはないタイプの作品。
これ系で問題なのが「この状況でそんな文章書く!?」という不自然さ。特に終盤の緊迫した場面はそういった不自然さの連続でどんどん気持ちが冷えていくのは大きな欠点だと思う。
実在する映画のもじりタイトルがちょっとあからさまで滑り気味なギャグ感があるのもなんだか羞恥を煽る。
映像を依代とした事を理解しておきながら大した理由もなくビデ