パーシヴァル・エヴェレットのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ハックルベリーフィンの冒険」を読んでから本を開いた。昨日まで読んでいた話だぞ…?と思っていた冒頭から、おっと目線はそっちになるのか、ほうほうほう…とアナザーストーリーに引き込まれる。
奴隷を所有する側の話を読んでいたのに対し、本作は奴隷側の話。白人と明確に線引きをして、白人の前と黒人の中では使う言葉を変えたり、読み書きの能力を隠すなど、確かにあのジムもそうだったのかも知れないと思わせる絶妙に隙間を埋める。白人は黒人に劣っていて欲しい、なぜなら満足感を得るためなど。
しかし何故女の奴隷は2度かそれ以上に殺されなければならないのだろうという疑問が拭えずに、なんだか物語のなかにいることに冷めて -
Posted by ブクログ
トム・ソーヤもハックルベリー・フィンも
アニメでチラッと見たことある程度で
話はほぼ知らない
どっかで話題になってると聞いたので
読んでみた
原作?元ネタ?を知らないので
こんな見方したことなかった…とか
全くわかんなかった
ただジムが主役のハックルベリー・フィンはこうなのね
ってとても素直に読んだだけ
海外作品だけど
とっても読みやすかった
あんまり「わかんないなぁ」って
文化の違いで首をかしげることもなかったし
なんだ、このよくわからん詩的な表現は?
なんてこともなかったし
とてもよかった
ただ今の自分には
あまり響かなかった
サラーっと読んでしまって
何も考えたりしなかった
星は -
Posted by ブクログ
ハックルベリーフィンの冒険を、サブキャラであるところの奴隷ジムの視点から再構築した物語。
アレックス・ヘイリー「ルーツ」を想起しながら読みましたが、多くの人が同じ印象を持つと思います。絶対的な差別の元凄惨な虐待を受け続け、全く人として扱われない人々の様子に改めて恐怖を感じます。
一方、ハック・フィンを実は未読な私は、それはそれとしてなんか変な構成だなとか不思議に思いながらでもありました。きっと対応するように書かれているのでしょうか。
正直、そこにこだわらずしっかりとジェイムズの物語として読みたかったかなというとこもあります。ラスト、あっさりすぎだし。