ブライアン・クラースのレビュー一覧

  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    帯にあるように「私たちは何もコントロールしていないが、あらゆることに影響を与えている」ということを、カオス理論をベースに、進化生物学や歴史から様々なエピソードを挙げて論じている。脳科学、行動科学の知見から、因果関係や物語を作り上げてしまう脳の仕組みを解説し、最終的には自由意志はないと結論している。記述は論理的で科学的な成果に基づいており、わかりやすく整理されている。それを踏まえて最終章では、偶発性や不確実性にゆだねて現在を享受することに重きを置くことを提案している。
    最新の科学の知見が、仏教の縁起や「今を生きる」ということにつながるものと感じた。
    また、著者の引用する書籍に、ニコラス・タレブ、

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    2025年11月29日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    ネタバレ


    偶然の積み重ねて、自分の人生が成り立っているなと改めて実感させられた本。

    私たちの意思とは何なのか私たちが自分が決定しているって思ったことがどんな些細なことでも周りに影響与えているそのつながりが人生を作るそんなことがわかったような本でした。

    エピソードやそこに書いてある表現がとても面白くてもう一度読んでみたいなと思ったんです。

    そして最後に、私たちはいかに効率性とかそういうのを大事にしがち。だけど、その無機質な感じでいいのか、その偶然を考えるとか、偶然がわかる余裕がないみたいなそんな気がしました。

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    2025年10月31日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    ブライアン・クラースの本を読んで、「偶然」に対する見方が変わった。
    自分の考え方も、生き方も、出会った人も――すべて偶然の積み重ねだと思うと、「自由に考えたっていいじゃないか、どう考えてもいい」と、心が少し軽くなった。
    私たちは何もコントロールしていないかもしれない。それでも、誰かに影響を与えている。という帯の言葉にもあるように、だからこそ、比べず、焦らず、今を丁寧に生きようと思う。
    この本から、未来を考えすぎず、ただ「人に優しくある」そうありたいと思っている。
    それだけで、世界は少しずつ変わっていくのだと思う。

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    2025年10月20日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    人は、その感情さえも所詮は脳内化学物質のやり取りでしかないのだから、つまるところアルゴリズムなのだ…テクノロジーの進歩とともに人もアルゴリズムの1つになってきている…という主張をどこかで見て引っ掛かりを覚えていたが、本書はこのモヤモヤをキレイに晴らしてくれた。全くもってアルゴリズムそのものだが、私たちの感情や行動は他人や周りの環境に何らか影響を与え、それがまた自分にも影響を与えるすごい複雑系なのだと。
    だから、この世の全てはXだからYになるという単純な話ではなく、どこかに予測不可能な偶然性が常にひそんでいる。自己啓発のような人間の努力はもちろん大切だが、偶然性や複雑系によりアウトプットが変わっ

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    2025年10月17日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    カオス理論とか意思決定とか大好きなので、結論はまあそうだろうねって感じだけど、エピソード等々面白く読めました。訳者もすごく上手。

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    2025年10月13日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    【感想】
    トランプやプーチンのような人間がリーダーになってしまう理由を進化論や人類学、心理学などを使って検証し、エピソードも豊富で面白く読める。納得感はあるが、そもそも権力者が「ダークトライアド(マキャベリズム、ナルシシズム、サイコパシー)なので対策を実行するのは難しい(著者も十分認識していると思うが)。

    【目次】
    第1章 序--権力はなぜ腐敗するのか?
    第2章 権力の進化史
    第3章 権力に引き寄せられる人たち
    第4章 権力を与えられがちな人たち
    第5章 なぜサイコパスが権力を握るのか?
    第6章 悪いのは制度か、それとも人か?
    第7章 権力が腐敗するように見える理由
    第8章 権力は現に腐敗す

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    2025年01月16日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    ネタバレ

    【「偶然」はどのようにあなたをつくるのか】 ブライアン・クラース 著

     「万事は理由があって起こる」という収束性と、「物事は単に起こる」という偶発性との大きく二分類を比較し、後者に力点を置いた本です。

     冒頭、具体例として原爆投下の事例を紹介します。かつて京都を訪れた米国人夫婦がその美しさに魅了され、その後、夫が原爆投下チームに配属。チームでは一番打撃の大きいと思われる京都への投下計画がなされるなか、京都に魅了された彼が強硬に反対して広島・小倉などへと変更。広島投下後、小倉への投下は当日雲が多くて「標的」が確認できず、長崎への投下に急遽変更。「もし」この夫妻が京都を訪問していなければ、「も

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    2025年11月11日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    悪人が上に立つのではなく、善人や気の弱い人たちが遠慮しているだけのように思える。
    悪人はすなおに生きているだけてますね。

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    2024年11月20日
  • 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか―すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味

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    第1章 はじめに
    第2章 何を変えてもすべてが変わる
    第3章 万事が理由があって起こるわけではない
    第4章 私たちの脳はなぜ現実を歪めるのか?
    第5章 制御も予測も不可能な人間の大群
    第6章 ヘラクレイトスの不確実性の世界
    第7章 物語を語る動物
    第8章 地球の籤引き
    第9章 誰もがチョウのように
    第10章 私たちの人生を支配する時計と暦
    第11章 計量化と馬鹿げた方程式
    第12章 自由意志は世界を変えられるのか?
    第13章 私たちのすることのいっさいが大切な理由

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    2025年10月09日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    平等だった人類
     幼児は不正を嫌う?
     戦争あるいは農業により階級社会が生まれた?

    昔ながらのやり方「経路依存性」 QWERTYのアプローチ を打破する
    1.腐敗しやすい人は権力に引き付けられる 多くの応募者から探し腐敗した人を除く
    2.ランダムに権力を獲得すると謙虚に 競争で獲得すると傲慢に
    3.人事異動 ピーターの法則 人は自分が無能であるレべルまで昇進する→停滞→腐敗
    4.失敗も成功も プロセスを検証する 人は成果を良く見せようとする
    5.権力を持つ人に責任を思い出させる  
    6.親身になるべき イノベーションが心理的距離を拡大 →距離を縮める
    7.監視(神判)による善良
    8.支配する

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    2025年05月19日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    解決策もいろいろ提示されているけれど、

    まずサイコパスの方々にどう対処するか、それを真剣に組み込んだ人事制度だったり、選任制度がいるに違いない。いくつかのレッスン・対策は、サイコパスには効きそうもなかったりするので。

    でも、大きな権力が集中する政治家トップや起業家・企業のトップなど、人事制度には無縁の人たちこそ難しい。

    だから任期があったり、市場で淘汰されたりするのが大事だともいえるけど、

    それが機能しているとは言えない。

    誰が鳴りたいと思うか、そのポストにつきたいと思うか、という点でも、

    すでになっている人から影響を受けるだろうから、

    なかなか変わらないという状況もあるのかもし

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    2025年03月30日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    悪人が上に立つあるいは上に立ったら悪人になったということに関して、その傾向と事実は良く分かったが、そのなぜ?の部分があまり入って来なかった。なので、本書にも述べられているようだが、その対応策に現実味がなくパッとせず、結局、悪人が上に立つというのは、そんなもんなんだと、いつも漠然と感じるところに帰結してしまう。

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    2025年02月10日
  • なぜ悪人が上に立つのか―人間社会の不都合な権力構造

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    悪人を上に立たせない(権力を与えない)ためにどうすれば良いかをまとめた本。
    腐敗しない人を権力者にして、責任の重みを自覚させ、監視の目を意識させる。そして、模倣的な指導者になるような人を待つのではなく生み出すようにする。

    海外の本は事例やエビデンスにウェイトを置いているものが多く、結論が見えにくく読んで理解するのに時間がかかるので慣れない。もっと簡潔に書いてくれたらうれしいなぁ。

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    2024年12月07日