有沢ゆうのレビュー一覧
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購入済み
内容が濃い!
復讐譚なんですが切り口が変わってます。幼い忘れられた王女に転生憑依した現代日本の出来るキャリアウーマン29歳、彼女が憑依しなかったら自我もなく王族に使い捨てにされたであろう王女のために復讐を誓います。
その復讐、嫁ぎ先の国で無能な呪われた王女を演じ侵略の火種になること、首尾良く侵略は成され祖国は滅し、王族は処刑されます。
復讐が成された後、毒をあおって3回目の人生に行こうとしたら婚約者の王子に助けられちゃいました。本人隠してたつもりでも29歳出来る女がポロポロこぼれ落ちてました。
復讐を決意した理由も復讐の仕方もすごいです。自分の命は顧みることはありません(転生すると思っている)
復讐を成した後の祖国の王族への断罪もキッパリ揺るぎなく凄く良い!
最後の方に隠し玉の如くずっとそばにいて愛を与えてくれた存在を明かしてブワッと涙を誘われました。
読みごたえありますが一気に読んでしまいました。良かった! -
匿名
購入済み読み応えのある復讐譚
読み進めていきながら、Web版よりも物語に厚みが増しワクワクが増え、その奥行きもさらに深くなり主人公への哀切さも増して涙し、とてもとても大満足な読了でした。ありがとうございます。R指定シーンはないけれどもめちゃくちゃ痛快です。そしてその背景に横たわる虚ろさが哀しくて堪らない物語です。お勧めです。
Web版と大きく異なるのは、主人公が毒を服薬しようとするクライマックスシーンの展開でしょう。書籍版はWeb版よりもドラマチックになっています。どっちの展開も好きです。 主人公のうつけっぷりは戦国のあの武将を、そして表紙絵の鳥はメーテルリンクのあの物語を想起させてくれて、さらに深みを感じられました。
あとがきで作者様が担当編集者様へ感謝の言葉を綴っていましたが、一読者(いわゆる読み専)としましても、心からの感謝を。本当に佳き編集だったかと(偉そうにすみません)。何と言うか、久々に作家さんと担当編集さんの二人三脚で作り上げた良書と感じられました。惜しむらくはWeb版で書かれた生国の宰相のエピソードが書籍に収載されていないことです。
誤字脱字すらろくにチェックされず書籍化に伴い文字数増のみを求められそれを番外編で嵩増しし本編は物語の展開の検討すらされずに販売されたであろうと推察される書籍が散見される昨今、紙本で育った者からすると、本書は書籍として販売するという矜持が感じられて大変好ましく嬉しかったです。さすが出版の雄、ありがとうございます。
そして挿絵も物語に合っていました。初めての絵師様ですが、綺麗なタッチで好きな絵です。構成や構図も良かったです。王家の家族の肖像画と主人公の姿絵(一人)との対比が、その色遣いから物語の先を予見させられます。さらに登場人物の紹介が、コミックではかねてからある紹介の仕方を本書では取り入れているようで、それも良かったです。