古山フウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレインスタグラムでたまたま目にとまって、試し読みしたら内容が好みだったので購入。河童のパキチという別の単行本の始まりの物語も入っている。作者さん、絵が大胆で個性的なので男性の方かなと思ったけど、子育て中の女性の方で親近感。子育てしながら、こういう情緒的な絵本のような、心に語りかける漫画を描けるってすごい。お母さんの優しい視点が入るから、とても優しい物語になっているのかな。
表題作の「おじいさんの塀」は、家の壁にいたずらがきされてしまっているおじいさんのことを気にしている優しい男の子のお話なのだけど、男の子とお母さんのやりとりがとても優しくて好きだった。普通なら「おじいさんにはかかわらないの」とか言ってしまいそうな気がするけど、きちんと町内に住んでいる人のことを把握しているから、おじいさんにお手紙を書くのも止めないし、遊びにいくのも止めない。子供のやさしさを止めずに見守っている。
他のお話もとても良かった。パキチのお話は田舎の口減らしのお話みたいで、パキチが河童になる所以はとても残酷なんだけど、パキチののんきな雰囲気とおおらかなやさしさで、恨みつらみの話ではなくて、優しく人間を見守る河童ののどかな話になっている。
最後の「moon drive」で、おばけの横にずっとちょこんと座ってる河童(たぶんパキチ)が、すごいマイペースで面白かった。きままに暮らしているさまがとても良かった。
インスタグラムやネットで試し読みできるので、興味があったらみてほしいなって思った。とても素敵な漫画だったから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代ファンタジー。イシの欠落した記憶と菊は一体何の神なのかを探る巻。お話の陰陽のバランスがいいなと思っていたが、明確に陰に傾いた印象。どうも次巻が最終巻のようなので、相対していた敵(もしくは味方?)の正体も明かされるのだろう。イシの角が欠けているのが気になっていたが、何かに使うために削った様子。これもどうなっていたのか気になるところ。
描写では蔵の中にある天井の高い牢屋が描かれたページがかなり好みだった。明かされない気もするが、他にどんな妖怪やモノが入れられていたのか気になる。
あとは市のシーン。子供の時に行った祭の華やかさを思い出す。
寒い時期なのでトッピングを盛った蕎麦がまぁ旨そうなこと。ただ、なんとなくもう来れないのかな、というような予感もした。 -
Posted by ブクログ
最近よく視聴するようになったYouTubeチャンネル「ゆる民俗学ラジオ」でこちらの作品を知り購入。
タイミング的にちょうどこちらの最終巻が出たばかりだったので一気読みできる贅沢も込みで堪能しました。
丁寧でほのぼのとした世界観と、ときに見え隠れする不穏さ不気味さがあいまって、緩急の波がちょうどよく、大変読みやすかったです。
ただ、もうちょっと掘り下げてほしかった設定やキャラクターがいくつもあるので、ぜひ番外編でもう1巻……とは思ってしまいますが(ヒトツカド山についてはほぼ触れられていないよなーとか含め)
あとさりげなくないそこそこの頻度で出てくる食べ物の描写がいちいち美味しそうで困ります。お金にものを言わせたところで、料理上手な親戚とかのツテがない限りはおいそれと食べられない類いの美味しそうなものばっかり……(そういう描写が話のポイントとも関わっていると5巻で判明するのがまたこころにくい)