二水うなむのレビュー一覧
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この巻の主役は郭嘉
やはり歴史の強制力はあるのか?
堕ちなかった星は時期を変えてやはり堕ちました。別の星を道連れにして。
しかし、堕ちたとは言えその星は歴史を変えて主人公をも導きました。
この巻の主役は郭嘉ですね。
赤壁の戦いの結末を変え、胡孔明の意識をも三国時代の先へと導いた。
晋の時代がどうなるのかが非常に楽しみになります。
劉玄徳と諸葛孔明がやはり小さく見えますね。
統一国家の為一線を越えて非情になれる覇王と、一線を越えられず自らも手を血で汚しながら血塗れの覇王を厭う仁君。
後者が薄っぺらく見えるのは私だけなのでしょうか。
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亡くなった方々から託されたもの
諸葛亮ご本人も出てくる3巻は、郭嘉生存に伴う流れの変容もありつつ、最終的には赤壁の戦いと向き合う流れでした。主人公の望んだように全員生存とはいきませんでしたが、ふりかえると中原全体では一番被害が少ないかたちで曹操、孫権、劉備の勢力争いは終息した気がします。各勢力痛手をこうむりながら。
最後の主人公に託された課題にそうきたか!と思いました。これまでどの勢力にも属さない立場だからこそ、できることでしょうね。華佗先生の亡くなる場面は、運命とはいえ無念でした。 -
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在野だからこそできること
いずれかの勢力に属していると、この行動につながらなかった・・という内容が出てきます。もしもこの人物が、こんな条件や環境にいたら・・といういfを納得いく形で示されてると思いました。だから環境が変われば、敵対している登場人物の行動も少し変容するかもしれないなと、感じました。1巻でもありましたが、一般の人々が侵略に翻弄される記述が出てきます。それが各勢力側で書かれるのでなく、住民(主人公)の視点も踏まえて描写されてるのがいいと思いました。
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主人公が間接的に存在感を発揮
相変わらずイラストの胡孔明が若すぎる。中年男では絵的に映えないとは言え、四十過ぎのハズなんですが。(笑)
友人達を救う為、間接的に活躍し始める胡孔明。また一人史実では落ちる星が残ります。
だんだん戦史物っぽい展開になってきましたね。
劉玄徳と諸葛孔明のイメージが崩れてきてます。
この作品読んでいると、どちらも故郷を焼いた曹孟徳を憎み、理論武装に利用しているだけに思えるんですよね。
曹孟徳が天下統一の為非情を覚悟。対する劉玄徳と諸葛孔明は非情になれず天下安定に逃げている。
仁君劉備では反曹孟徳の受け皿にしかなれず皇帝にはなり得ない。
だから天下三分の計に逃げた。
そんな風に思えます。 -
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視点が新鮮
三国志は多く題材に用いられますが、戦略や領土拡大、治政を主軸にとられるパターンが多い中で、主人公は在野を望み、道具などを開発して生活を改善していきます。また、三国志でメインとなる人々も登場しますが、それより多い頻度で主人公が住む村人が登場します。戦乱に惑う人々の視点も適度に入っています。もちろん、メインの人々と関わる話も、大変面白かったです。次巻で諸葛姓の孔明さんが登場するといいなと思いました。
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三国志版勘違い英雄譚?
三国志の時代に転生したら、名高い諸葛孔明と名前だけ同じ別人に。
転生チートを目指すも歴史上の綺羅星達の才を目の当たりにして意気消沈。
農政チートを(少しだけ)発揮しつつ在野の名士を目指すも、前世知識から
歴史上の綺羅星達に優れた人物眼を持つと思われ師と慕われる。
そういうお話です。
三国志物ですが勝ち馬だからと曹操陣営に肩入れするのが新鮮。
何時まで気楽な在野でいられるか。
楽しみです。