保坂亨のレビュー一覧

  • 「休むと迷惑」という呪縛

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    休むことは人生の質を向上させる為には必須であるということが、自分の経験からも感じていたが、本書での様々な事例紹介により改めて認識させられた。

    日本の学校教育は将来的に社会に出るための我慢や忍耐を身に付けさせる側面を持つことは、まさにその通りだと思う。体育会系のノリとか。

    日本社会は仕事の成果よりも休日出勤や残業の多さ等の休まないことが評価される風潮がまだまだ根強く残っていると思うが、さすがにもう時代に合っていないと思う。

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    2025年11月24日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    長時間労働への依存は、学校教育でのしつけに続く、高校・仕事での休みのルールの無知化により支えられているのでは、とのこと。高校野球など部活動ついても。
    「「これくらいできないと困るのはきみだよ」?」で紹介があった本。

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    2025年10月03日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    ネタバレ

    休むということが、学校の児童生徒のときから嫌われてきて、皆勤が規範とされてきたことの説明である。教員の自殺が事例を多く取り上げている。それだけでなく、スポーツについてもトーナメント方式なども考えられている。一方長期欠席の児童生徒への無関心ということで、行政が対応していないことも問題として取り上げている。
     教師になる学生はこれをぜひ読んで、少なくとも自分は休みを取るような教師になることを目指すのがいい。

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    2025年08月10日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    冒頭から読み進めていくうちでは「働き過ぎ」を筆頭にした日本社会における労働社会学の分析がメインだが、その淵源としての教育のあり方を分析する(筆者の専門はこちら)という形で個人的な興味と導入の仕方が噛み合った。問題としても装丁の雰囲気もお固めだったが、掘り出し物といった出会い。

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    2025年07月05日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    【目次】

    序章:「休むこと」についての意識は変わってきたのか?

     第Ⅰ部 日本社会と「休むこと」
    第1章 「休むこと」についての意識変化
    第2章 日本社会の働き方
    第3章 長時間労働の勤務間インターバル
    第4章 教員の場合

     第Ⅱ部 スポーツ界と「休むこと」
    第5章 高校野球と「休み」
    第6章 近年のスポーツ界等の動向
    第7章 高校野球の今後

     第Ⅲ部 学校教育と「休むこと」
    第8章 皆勤賞という存在
    第9章 「出席停止」という規定
    第10章 入学試験における「欠席」
    第11章 学校の部活動におけるガイドライン

     第Ⅳ部 「休むこと」について考える
    第12章 「欠席」からみた戦後学校

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    2024年11月13日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    コロナ禍を経験した現代社会において、明らかに「休む」ことへの意識が変わりつつある。無理してでもマスクしてでも学校や仕事に行くのが当たり前だった世の中が、諸外国と同じようにしんどい時は菌の拡散を防ぐ・そして自分や同僚のために休む、ということが当たり前になりつつある。自分の中でもちょうど平成から令和になったあたりから休むことの重要性に気づき、意図的に休むことも覚えた。風邪やコロナ・インフルエンザ等感染性の疾患はもちろん、精神疾患や過労でおかしくなる前に休む、そんな世の中に日本は早く舵を切るべきだと、痛感させてくれた一冊だった。

    p.37 現在、このサービス残業に対しては、労働基準監督署が監督指

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    2024年07月25日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    休んだら他人や会社に迷惑をかけるというが、それって本当に自分の健康や子どものイベントなどより大事なこと?休むことに罪悪感を感じすぎでは?など、問題提起してくれる本。
    いろんな事例を用いてあり、個人的には納得感のある主張だった。

    学校に通っているときは、皆勤賞があるように、休まないことが正義で、部活でも時間をかければかけるだけ良いような風潮に慣れてしまう。
    それも長時間労働やサービス残業とかをしてしまう意識に繋がるのでは?という話は、確かになと感じた。
    今までそういった切り口で休むことについて深く考えたことはなかったので、改めて適切に休みを取ること、休む方法を知ることは必要だと考えさせられた。

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    2025年04月06日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    休むっていけないこと…?
    って思ってたけどそうじゃなかった。

    もちろん全部休みましょう!
    とは言わないけど、保坂先生は「休むべき時には休んでいいんだよ」って書かれてる気がする。

    みなさん、有給使ってますか?

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    2024年12月27日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    皆勤賞はすごいことですが、求められるとつらいです。
    働き方改革に取り組まれていますが、個人的にまだ休みをとりづらいと思います。

    プラベートも大事にしていきたいので、仕事と休みのバランスをとっていきたいです。

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    2024年07月21日
  • 「休むと迷惑」という呪縛

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    自分が休暇制度について把握しないで働いているのは、休むことへの関心が今までなかったからだともいえる。とはいっても、休んでも代替えの職員がいないことや、休んだら休んだで仕事が滞ってしまうことなどを考えると、中々休めないのが現状だろう。ならば、休むことができるように下から上へ働きかけていくことが必要だという筆者の意見はその通りだと思った。

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    2025年11月11日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    ネタバレ

    不足するマンパワーを超過勤務により補う働き方は、持続可能ではない。これの話を最近、ずっとしてた。休むことも推奨しながら、超過勤務は見過ごしているし、休むとやっぱり肩身は狭い。

    学校教育において、欠席はいけない、迷惑をかけるとしつけられ、休むことについてのルールを伝えてもらえず、結果長時間労働へ依存するというのが結論として導き出される。

    「休むこと」の固定観念と広まりつつある多様性。持続可能な働き方をしながら事業も持続するには。複雑にいろんなことが絡まってて、「休むこと」が当たり前に、ポジティブになるには、何からしたらいいのかとグルグルしている。

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    2024年11月03日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    ・過重労働と働き方改革と死と
    ・思い起こせばスポーツ選手をはじめとした
     選択的休養をよく見るようになった
    ・皆勤賞もすっかりなくなった(減った)なぁ

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    2024年10月13日
  • 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで

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    著者の「休むこと」へのこだわりを強く熱く感じる。常々、皆勤賞とか無遅刻とかには否定的というか休みがち、遅刻しがちな私でも若干気圧されるほど。
    確かに社会の歯車となるべくマシン化する礎は義務教育の頃に植えつけられている。休んでも後ろめたさを感じる国民性。過労死に当てはまる他言語が無いなんて。

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    2024年07月06日