保坂亨のレビュー一覧
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【目次】
序章:「休むこと」についての意識は変わってきたのか?
第Ⅰ部 日本社会と「休むこと」
第1章 「休むこと」についての意識変化
第2章 日本社会の働き方
第3章 長時間労働の勤務間インターバル
第4章 教員の場合
第Ⅱ部 スポーツ界と「休むこと」
第5章 高校野球と「休み」
第6章 近年のスポーツ界等の動向
第7章 高校野球の今後
第Ⅲ部 学校教育と「休むこと」
第8章 皆勤賞という存在
第9章 「出席停止」という規定
第10章 入学試験における「欠席」
第11章 学校の部活動におけるガイドライン
第Ⅳ部 「休むこと」について考える
第12章 「欠席」からみた戦後学校 -
Posted by ブクログ
コロナ禍を経験した現代社会において、明らかに「休む」ことへの意識が変わりつつある。無理してでもマスクしてでも学校や仕事に行くのが当たり前だった世の中が、諸外国と同じようにしんどい時は菌の拡散を防ぐ・そして自分や同僚のために休む、ということが当たり前になりつつある。自分の中でもちょうど平成から令和になったあたりから休むことの重要性に気づき、意図的に休むことも覚えた。風邪やコロナ・インフルエンザ等感染性の疾患はもちろん、精神疾患や過労でおかしくなる前に休む、そんな世の中に日本は早く舵を切るべきだと、痛感させてくれた一冊だった。
p.37 現在、このサービス残業に対しては、労働基準監督署が監督指 -
Posted by ブクログ
休んだら他人や会社に迷惑をかけるというが、それって本当に自分の健康や子どものイベントなどより大事なこと?休むことに罪悪感を感じすぎでは?など、問題提起してくれる本。
いろんな事例を用いてあり、個人的には納得感のある主張だった。
学校に通っているときは、皆勤賞があるように、休まないことが正義で、部活でも時間をかければかけるだけ良いような風潮に慣れてしまう。
それも長時間労働やサービス残業とかをしてしまう意識に繋がるのでは?という話は、確かになと感じた。
今までそういった切り口で休むことについて深く考えたことはなかったので、改めて適切に休みを取ること、休む方法を知ることは必要だと考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不足するマンパワーを超過勤務により補う働き方は、持続可能ではない。これの話を最近、ずっとしてた。休むことも推奨しながら、超過勤務は見過ごしているし、休むとやっぱり肩身は狭い。
学校教育において、欠席はいけない、迷惑をかけるとしつけられ、休むことについてのルールを伝えてもらえず、結果長時間労働へ依存するというのが結論として導き出される。
「休むこと」の固定観念と広まりつつある多様性。持続可能な働き方をしながら事業も持続するには。複雑にいろんなことが絡まってて、「休むこと」が当たり前に、ポジティブになるには、何からしたらいいのかとグルグルしている。