保坂亨の作品一覧 「保坂亨」の「学校と日本社会と「休むこと」」「「休むと迷惑」という呪縛」ほか、ユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 「休むと迷惑」という呪縛 4.0 学術・語学 / 哲学・宗教・心理 1巻1,089円 (税込) なぜ仕事は休みにくいのか? 学校教育のあり方を出発点に、理不尽を我慢することに慣れた社会を「休みやすく」する方法を考える。 試し読み フォロー 学校と日本社会と「休むこと」 4.2 学術・語学 / 教育 1巻3,190円 (税込) 学校に行かないのは「問題」? 身体を壊しても部活動に打ち込むのは「美しい」? 教育現場や社会を取り巻く「皆勤」の空気と、 ワークライフバランスを教育相談の第一人者と考える。 学校に行かないことが不登校として「問題」だと言われるのはなぜか。身体を壊しても打ち込んだ部活動が「美しい」のはどうしてか。多年にわたり教育相談に従事してきた著者がみた日本社会、はなはだしくは過労死にもいたる「皆勤」の空気と、それに囲まれた現代学校の姿を浮き彫りにする。 【序章より】 日本社会ではコロナ禍前から「働き方改革」が叫ばれていました。しかし、過労死・過労自殺が喫緊の課題と認識されるようになってから約30年、遅々として進まないようにも見えてしまいます。日本社会の働き方、特に長時間労働を変えるのにどうしてこれほど時間がかかるのかという疑問と、コロナ禍を経験しても「休むこと」についての意識・行動が変わらないことが私の中で結びついていきました。わかりやすく言えば、学校教育に原因があるのではないかということです。本書は、日本社会の長時間労働と学校教育の「欠席」を結びつけて考えるようになった道筋を記すことになります。 【主要目次】 序章 「休むこと」についての意識は変わってきたのか? 第Ⅰ部 日本社会と「休むこと」 第1章 「休むこと」についての意識変化 1「休むこと」は悪いこと?/2「過労死」は日本特有?/3「働き方改革」が始まる/4有給休暇の取得義務/5勤務間インターバルの努力義務化/6男性の育児休暇取得 第2章 日本社会の働き方 1半ドン?/2「24時間戦えますか?」/3「過労死」への注目/4首相も「過労死」/5自殺の増加と「過労自殺」への注目/6労働時間の減少とサービス残業/7電通第二事件の衝撃 第3章 長時間労働と勤務間インターバル 1国家公務員の場合/2 二つの「2024年問題」 第4章 教員の場合 1一年以上の休職者と教員の自死/2教員の「働き方改革」/3長期の病気休職取得者と早期退職者/事例研究から浮かぶ実態 第Ⅱ部 スポーツ界と「休むこと」 第5章 高校野球と「休み」 1高校野球の「休養日」/2「球数制限」の導入/3佐々木朗希選手の決勝「登板回避」/4「投げすぎ」は体によくない 第6章 近年のスポーツ界等の動向 1大坂なおみ選手の記者会見拒否/2バイルス選手のオリンピック決勝棄権/3水泳萩野公介選手の休養/4バスケットボール馬瓜エブリン選手の休養/5サッカー界 第7章 高校野球の今後 1 2023年春の全国大会とWBC/2「休養日」導入まで/3「球数制限」?/4監督の「休み」? 第Ⅲ部 学校教育と「休むこと」 第8章 皆勤賞という存在 1皆勤賞の消滅/2「ワークライフバランス」 第9章 「出席停止」という規定 1「出席停止」と皆勤賞/2「出席停止」と「勤務間インターバル」「球数制限」との共通性/3文部科学省の長期欠席・不登校調査における混乱 第10章 入学試験における「欠席」 1大学入試の場合/2高校入試の場合/3その他の試験における欠席及び追試 第11章 学校の部活動におけるガイドライン 1ガイドラインによる活動制限/2部活動の「休み」?/3部活動の位置づけ/4二つの「がんばる」 第Ⅳ部 「休むこと」について考える 第12章 「欠席」からみた戦後学校教育 1「学校は行かなくてはならない」という通念/2「学校を休むことは悪いこと」 第13章 具合が悪くても休まない学校教育 1「長期欠席」から取り出された「不登校」/2「学校を休んではいけない」という呪縛/3毎日学校に行く児童生徒/4「不登校」のグレーゾーン 第14章 「長期欠席」に注目しなくなった学校教育 1不就学への無関心/2一年以上居所不明児童生徒の見落とし/3虐待及び非行事件を契機とした「長期欠席」調査/4日本社会における「不登校」という認識とバックラッシュ 第15章 「休むこと」についてのルールと無知学 1高校の「欠席」についてのルール/2働く人にとっての「休むこと」についてのルール/3無知学という視点 第16章 学校教育における「しつけ(躾)」 1学校教育の社会化機能/2発達課題としての勤勉性再考/3年休をどのように使っていますか?/4「休まない美学」と「休む美学」そして再び「皆勤賞」 終章 欠席と遅刻 コラム 病気休暇と休職制度/過労死・過労自殺の認定/教員不足/マラソン円谷選手の自死/長期欠席・不登校調査の変更/大学入学共通テストの追試/フランスはいかにして「バカンス大国」になったのか/ガイドラインが求める大会の見直し 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 保坂亨の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 「休むと迷惑」という呪縛 学術・語学 / 哲学・宗教・心理 4.0 (4) カート 試し読み Posted by ブクログ 休んだ方が良い!この本が休み方を教えてくれるわけではないが、学校ならもう少し科学的な休み方を教えて欲しいかもしれない。 0 2025年12月17日 「休むと迷惑」という呪縛 学術・語学 / 哲学・宗教・心理 4.0 (4) カート 試し読み Posted by ブクログ 休むことは人生の質を向上させる為には必須であるということが、自分の経験からも感じていたが、本書での様々な事例紹介により改めて認識させられた。 日本の学校教育は将来的に社会に出るための我慢や忍耐を身に付けさせる側面を持つことは、まさにその通りだと思う。体育会系のノリとか。 日本社会は仕事の成果よりも休日出勤や残業の多さ等の休まないことが評価される風潮がまだまだ根強く残っていると思うが、さすがにもう時代に合っていないと思う。 0 2025年11月24日 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで 学術・語学 / 教育 4.2 (11) カート 試し読み Posted by ブクログ 長時間労働への依存は、学校教育でのしつけに続く、高校・仕事での休みのルールの無知化により支えられているのでは、とのこと。高校野球など部活動ついても。 「「これくらいできないと困るのはきみだよ」?」で紹介があった本。 0 2025年10月03日 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで 学術・語学 / 教育 4.2 (11) カート 試し読み Posted by ブクログ ネタバレ 休むということが、学校の児童生徒のときから嫌われてきて、皆勤が規範とされてきたことの説明である。教員の自殺が事例を多く取り上げている。それだけでなく、スポーツについてもトーナメント方式なども考えられている。一方長期欠席の児童生徒への無関心ということで、行政が対応していないことも問題として取り上げている。 教師になる学生はこれをぜひ読んで、少なくとも自分は休みを取るような教師になることを目指すのがいい。 0 2025年08月10日 学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで 学術・語学 / 教育 4.2 (11) カート 試し読み Posted by ブクログ 冒頭から読み進めていくうちでは「働き過ぎ」を筆頭にした日本社会における労働社会学の分析がメインだが、その淵源としての教育のあり方を分析する(筆者の専門はこちら)という形で個人的な興味と導入の仕方が噛み合った。問題としても装丁の雰囲気もお固めだったが、掘り出し物といった出会い。 0 2025年07月05日