kokunoのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ表紙に惹かれて購入。ところどころ現代風な言葉遣いが気になるけれど、とても読みやすかったです。
ヒマワリが、クロとアオのもとですくすくと成長する姿はとても微笑ましい…と思いきや、上巻の終わり方が少し不穏!記憶喪失で追われる身のヒマワリの過去に何があったのか、ミライの呟く言葉も意味深で早く続きを読みたいです。
ムカイにセナ、モチヅキにミライ。終島を訪ねて来て滞在する人たちは、みんな温かい心の持ち主でどのキャラクターも好きです。
ミライの過去にリープする能力も、アオが地中に埋まっていた青銅人形なのも、クロが最後の竜であることも、大魔法使いと呼ばれるシロガネも、それぞれの設定もとても好き。早く下巻を読みたい!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ英国風の全寮制女学院。
これだけで絶対に好きだ!と言える作品。
鏡に閉じ込められた少女は一体何者なのか。
一歩間違うとホラー感溢れてしまうのに、
クラリッサの好奇心が物語を面白くさせているなと感じました。
後輩たちからは「近くにいるだけで緊張感を持たせる人」と言われているクラリッサ。
しかし2人の友人たちと過ごしているクラリッサは、ベアトリスをママと呼び、お転婆な一面もある。2人の友人たちとの関係性が最高です。特に入学したての3人がとても可愛らしくて好きでした。
彼女たちが過ごす館に関してや、マナーについて。晩餐や礼拝という過ごし方。いろんなページに女学院らしさ、全寮制らしさが散りばめられていて本当に素敵だなと感じました。
(他の方の作品で、女学院で全寮制とあったのですがあまりこういった内容には触れられておらず残念だったので、本当に本作はいいなとしみじみしてしまいました。)
本当に設定が好きなのですが、もちろん物語も面白かったです。真相を読み終えて、p.238の「王太后ドロテアが先なのか、それとも後なのか?辻褄が合ったのか、合わせたのか?」とあり私もそこが気になる…と思いましたが、
全ての謎が解けてしまうのも面白くないのかもしれません。少しの秘密があるからより面白く感じたのかなと思いました。そうして最後、クラリッサが4人の物語と言っているのがすごいと思います。ドロテアは王太后であったけれど、クラリッサはあの時あったドロテアをドロテアとして大切に思っている。王太后でないドロテアを。現在に引っ張られないところがクラリッサらしいなと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。上巻で大いなる序章を見せられた物語は、この巻で一気に広がりを見せた。
始まりから綴られるのは、もういないシロガネの話だった。
彼がどんな経緯で終島にこもり、何の研究をしていたのか。それはあまりにも大きな、世界の根幹にかかわる重大な理由のため。
その昔、シロガネにはマホロという親友がいた。二人は幼い頃からともに同じ師について魔法を学び、腕を競っていた。けれどもマホロは、信じていた師匠たちに魔女への生贄にされてしまう。魔女への生贄は、この世界に魔法をもたらし続けるため、六十六年ごとに必ず必要となる。この儀式が行われなければ、この世から魔法が消えてしまうかもしれないから。
シロガネはマホロを救うために、魔女を滅ぼす方法を研究することにした。たとえ、何年かかることになっても。
これらの記憶を、ヒマワリは自分が同じように生贄にされる事態となって初めて思い出す。終島を出て四大魔法使いアンナのもとで修行していたヒマワリは、同じように六十六年ごとの儀式において、魔女の生贄にされてしまうのである。
ヒマワリを助けようとするアオとクロの姿に対して、魔法をこの世に存続させるという名目を掲げる四大魔法使いたちの言い分は醜悪である。
この世から魔法が消えたら、どれだけの人々が困ると思うのだ。民衆のために魔法は必ず必要ーー。
こういう理屈を言っている権力者たちの言い分って、本当に同じだなと思う。相手よりも自分の方が世の中の理が分かっているんだという気持ちが透けてる。相手の心は踏みにじるくせに、自分の権利がちょっとでも侵されそうになると、まるで相手が悪魔だとでも言いたいかのようだ。
誰かの犠牲の上にある恩寵なんて、無くなった方がいい。とてもシンプルで分かりやすいこと。でも、認めたくない人間たちにとっては、とんでもない主張。
シロガネ(ヒマワリ)は、はたしてこの世界をひっくり返すことができるのか。
続刊も楽しみに読みたいです。