せやま南天のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ商社で働く夢を叶えた津麦だったが、新卒5年目にして過労で倒れてしまったことを機に、家事代行サービスの派遣として働き始める。
その中の1軒、5人の子供とシングルファーザーの織野家での仕事を通して、家事に一心不乱だった母親を思い出しながら、織野家を支えられるような家事について考え始める。
これ以上何を綺麗にするの?と思うほど家事にのめり込む母親や、服でできたクリームイエローの海ができるほど家のことが回っていない状態なのに、家事代行サービスを活用しない父親が私には理解できなかった。多分私にとって親に求めるハードルはまだまだ高いのだろう。
二人とも織野氏が思っていたような「妻ならもっとできた」とい -
Posted by ブクログ
*創作大賞2023(note主催) 朝日新聞出版賞受賞作!
家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。一歩家の中に入ると、そこには「洗濯物の海」が広がっていた──。
仕事や家事、そして育児……何かを頑張りすぎているあなたへ贈る物語。読めば、心がふわりと明るくなる。期待のデビュー作!*
とても柔らかく優しいタッチで描かれた読みやすいお話です。
「洗濯物の海」を「クリームイエローの海」と表現しているのがその一例。
読後は心がふんわりと温かくなります。
登場人物と展開がやや素直過ぎて物足りない所はあるものの、出てくるお料理が美味しそうなことと、ついに