せやま南天のレビュー一覧

  • パルティータを鳴らすまで

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    【作中に登場するバイオリン曲】
    タイスの瞑想曲
    ブラームス 子守唄
    ブラームス 雨の歌
    くるみ割り人形よりトレパーク
    ラフマニノフ ヴォカリース
    クロイツェル練習曲集 第一番
    きらきら星変奏曲
    バッハ無伴奏パルティータ第三番全曲

    アマチュアバイオリン弾きとしてはバイオリン曲がたくさん出てくるだけで嬉しいです。
    拓実君、ずっとバイオリン続けて欲しい。

    登場人物みんないい人達で、それぞれがそれぞれの形で主人公のことを考え、見守っていました。

    心が温かくなるお話でした。

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    2025年11月25日
  • パルティータを鳴らすまで

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    感動しました。この作品で養育里親のことを知りました。主人公時本拓実が里親岸根央太郎との関係、バイオリン製作者としてのバイオリンとの関係性が実に見事に表現されていました。実母の元に帰ることへの不安やバイオリンの演奏に対する考え方などすばらしいことだらけでした。央太郎の父から教わるバイオリンの演奏場面は感動ものでした。ラストの演奏会に対する拓実の試練はもう胸がいっぱいになってしまいました。あなたも読んで震えて下さい。感動して下さい。

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    2025年10月29日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    穏やかな内容の本を読めるということは、自分の心の状態が穏やかだということ。
    自分の苦手分野を主題とした内容の本を読めるということは、苦手を克服したいという願望が芽生えてきているということ。
    今、このタイミングでこの本に出会えてよかった。

    主人公は、商社の激務で身体を壊して退職し、家事代行サービスで働き始めた津麦(つむぎ)。
    幼い頃から、毎日取り憑かれたように家事にのめり込む母親に手厳しく教育されてきた影響で、一通りの家事はこなすことができるようになっていた。
    彼女が新しく受け持つことになった織野家には、シングルファーザーと、五人の子どもたちがいた。
    部屋の床一面は家族全員分の洋服で埋め尽くさ

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    2025年10月10日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    家事に正解はないので他人と比べる必要はないという考え方はすごく良いなと思った。私は料理を作ったり掃除をするのがとても苦手で、大人になったらどうなるんだろうととても不安に思ってたけど最初から完璧にできる人はいないし、こうじゃなきゃいけない!!なんてことも無いので少しずつ覚えようと思った。
    しかし津麦のお母さんはなんであんな態度だったのかなということだけ少し気になった。

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    2025年03月22日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    久しぶりに小説のジャンルを読んでみたが、とても面白かった。
    どんな自分でも、誠意を持って一生懸命に働いていたら報われる時があると実感した。
    いろんな人がいるのが世の中だが、皆良い面が必ずあるとコミュニケーションの大切さも感じられた。

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    2024年09月20日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    ネタバレ

    家事代行として働く津麦は、一家6人暮らしシングルファザーの家に通うことになる。散らかった部屋、にぎやかな子どもたち、慌ただしい毎日。
    最初は仕事として距離を置いていた津麦だったが、子どもたちとの何気ない会話や、父親の不器用な優しさに触れるうちに、自分自身の過去と向き合いながら、家事という仕事の奥にある“人と人をつなぐ力”を知っていく。

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    2025年10月19日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    コンパクトで読みやすい。毒がなくてほっこり爽やか、タイトルとカバーが好きな人はいい感じにぺろっと読めると思います。

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    2025年08月17日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    タイトルと表紙でジャケ借り。

    家事代行の津麦と、シングルファーザーの朔也と5人の子どもたちのお話。パパ一人で5人の子ども……もう大変どころの騒ぎではない。
    家事が崩壊してしまっている織野家だが、読んでいて辛くなるほどパパが頑張るし、気を張っている。頑張るけれどこぼれ落ちた家事が、海のように大きくなってしまっている。

    家事とは何なのか。生活とは、生きることとは?
    みんな完璧にやっていると思うかもしれないけれど、意外とそんなことはないのかも。
    毎日、仕事に家事に育児に追われていて、あれもこれも頑張らなきゃ、と思っていたけれど、少し肩の力を抜いて、できる範囲でほどほどに頑張ればいいんじゃないかな

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    2025年07月01日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    極端に荒れた部屋に、家事代行で入る主人公。
    やばい家かと思いきや、
    ちゃんとまともな家だった。
    ラストはちょっと思ったのと違うけど、
    これはこれで爽やかですな。

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    2025年06月18日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    読みやすくて一気に読み終えました。
    家事なんて…と思ってる人に是非読んでもらいたい本。当たり前のようにやっている主婦は凄いんです。

    津麦ちゃんのように冷蔵庫の中身(残り物)をみてあっという間にメニューを決めて手早く料理できるのが理想。家事に終わりはなくて、毎日続くもの。頑張りすぎないでいきたい。

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    2025年03月30日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    とっても読みやすかったです。
    あと、料理が美味しそう~!
    津麦さん、私よりか家事できてるよ笑
    決められた時間内でそんなに作れません。
    家事って本当に終えても終えても終わらんですよねぇ。わかります。
    家事代行サービスって名前だけ聞いたことあるんですけど、これは誰でも出来ることじゃあないなと思います。
    家事をしてくれている家族の誰かに感謝しなければいけないですね。

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    2025年03月21日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    家事なんて山ほどある。それを無理に頑張らなくてもいい、誰かと比べなくてもいいんだよ、とそっと背中を撫でてもらったような作品でした。私はこういう系、好きだなあ〜

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    2025年02月11日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    商社を辞めて家事代行を始めた津麦。
    新しい依頼人は子ども5人とシングルファーザーの織野家。
    部屋の中は洗濯物がところ狭しと広げられていて海のよう。台所も汚れてはいるが食事は作っているようで、冷蔵庫には新鮮な食材が入っている。朔也は出身地がキャベツの産地らしく特にキャベツが好きらしい。
    この織野家と関わることで自分が何を追い求めていて、何をしたいのかを見つけていく津麦。そして同じように頑張りすぎている織野家のシングルファーザーの朔也にも頑張りすぎないことを気付かせる。
    津麦は母を、朔也は亡き妻を追いかけ疲れ切ってしまう。
    誰しも、同じようにはいかない。目指すものはあったとしても、手を抜きつつやる

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    2025年01月30日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    永井津麦は父が税理士事務所を営んでいて、母芳江も彼女が父と働くと思っていたが、意外にも商社に就職した.しかし過労で商社をやめた津麦が家事代行の派遣会社社員として織野家で奮闘することになり、家庭の中は千差万別であることの実態が面白おかしく表現されており、非常に楽しく読めた.織野朔也は妻が亡くなり、5人の子供がおり、家の中はごちゃ混ぜ状態.夕食を作る材料は冷蔵庫にあり、何故がキャベツがいつも鎮座している.家の状況を会社の安冨に報告し、的確な指示を受けながら次第に家族に入り込む津麦.津麦をカジダイと呼んでいた朔也とも心が通うようになり、キャベツたっぷりのサンドイッチ持参のピクニック.最後に百個の餃子

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    2024年12月18日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    装丁の色合いやデザインに惹かれて購入。
    そこまで長くないのでサラッと読めた。
    家事はこうあるべき、と決まっていないからこそ難しい。毎日継続してやらなきゃいけないものだし・・・自分でできる、やりやすいやり方を見つけたい。
    家事代行サービスで働く主人公の視点からの物語で、考え方など面白かった。
    料理が美味しそうで、作る過程の描写なども大好きなので幸せ。

    子どもたちの性格が良すぎるというか、そんなにうまく打ち解けられないのでは?とちょっと違和感を感じてしまったり、主人公の母親の気持ちなどがいまいち明かされなかったり気になる点があったので⭐︎4にします。

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    2024年12月03日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    読み進めていくと、タイトルのクリームイエローの海の意味になるほど〜!と納得。表現の仕方が好きだなぁと思った。

    家って、そこで過ごす人にとって、
    心地よくて心休まるあたたかい居場所じゃなくちゃいけなくて。

    そのために家事ってあるけれど、家事は誰に褒められることも、感謝されることもないし、終わりもなくて。

    だけど、一つ一つの積み重ね、たった一度では無理でも、諦めて終わらせてしまわなければ、少しずつ変化が起こる。

    『家事はたった一度で、人の価値観を変えてしまうような、劇的なものではない』

    この作中の言葉。マイナスな意味ではなくて、むしろプラスに捉えて、今日はこれくらいでいいか!って気持ちで

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    2024年06月27日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    家事はあまりに日常的すぎるので、「家事と育児や仕事と両立ができていない」=「日常生活がまともに管理できていない」という思考に陥ってしまうことがあるな、と思った。そして、きちんと家事をこなそうとすると、定時や明確な業務内容がないのでキリがない、終わりがない。
    この作品は、ところどころに刺さる台詞が多い。新婚生活、子育てなど、家族同士でルールや方針を相談し合うきっかけになる作品だと思った。

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    2025年08月30日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    すらすらと読めました。

    子供が5人いて、1番小さい子が2歳なんて、自分ひとりで回すのは無理がある。せめて小学校に上がるまでは、家事全般外注してはどうですか?と思ったけど、その後どうなったのやら。

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    2025年08月30日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    家事代行の女性に割り振られた新たな仕事は洗濯物だらけの家での料理担当。
    この地獄絵図をクリームイエローの海と表現するのはオシャレでいいですね。
    普段なんとなくでやっている家事や家族とのコミュニケーションも、実は大切で大変なことだと実感できました。
    それにしても春キャベツが食べたくなるなあw

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    2025年07月02日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    タイトルのクリームイエローの海は洗濯物の山という意味。家事代行サービスを通じ、主人公と携わる家庭が少しずつ再生していく物語。映像化されそうな作品でもある。

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    2025年05月16日