せやま南天のレビュー一覧

  • パルティータを鳴らすまで

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    ネタバレ

    養子縁組でない里親として期限がある場合、実の親の元に帰れば里親とは会えなくなると初めて知り、会いたいと思う子どもの気持ちが切なくてたまりませんでした。実母の気持ちもよく分かるけど、育てた央太朗の思いに涙が溢れて。でもラストの希望に満ちた場面、拓実くんとその周りの人々のいい関係性が広がっているようで良かったです。

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    2026年05月05日
  • パルティータを鳴らすまで

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    切ないけど温かい……。読んで良かったです。
    これは子どもの立場でも、親の立場でも泣いてしまう。

    養育里親家族との別れに向き合う日々を描いた作品。里親制度を物語の軸に家族を描きながら、里父が弦楽器職人ということで音楽小説のような側面も感じました。

    養子縁組とは異なり、寄託期間が設けられ、実の親の元に戻されることが前提の「養育里親」という制度。驚いたのは、実の親との暮らしが始まれば、里親と会うことはほぼ許可されないという厳しい現実。(許可されるケースもあり)
    子どもの立場になってみると、自分では選べない従うしかない大きな環境の変化に無力さを感じるし、歯噛みしたくなる。

    理由あって子供を手放し

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    2026年02月17日
  • パルティータを鳴らすまで

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    涙が込み上げてくる本に久しぶりに出会えた。
    里子の拓実が抑え込んでいる気持ち、里親の父母が想う気持ち、実の母親の気持ち。前半はそれぞれが強く相手を思うからこそのすれ違いがとても苦しく切ない場面が多かった。自分に選択肢がないことや、諦めの中に常にいた拓実だったけど、好きなことをもっと好きだと言っていいと気づかせてくれた友人との出会いや、適度な距離感で見守る祖父との関係ができて少しずつ変化していく過程がとても良かった。
    淋しさの中に優しさと愛が溢れている。

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    2026年02月08日
  • パルティータを鳴らすまで

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    主人公の生みの母親の境遇が自分とかさなり、ぐっと物語りに入り込んでしまいました。私の息子も主人公のような思いをしてたのかなと思い、涙が止まりませんでした。とても繊細で暖かい物語りでした。

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    2025年12月13日
  • パルティータを鳴らすまで

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    【作中に登場するバイオリン曲】
    タイスの瞑想曲
    ブラームス 子守唄
    ブラームス 雨の歌
    くるみ割り人形よりトレパーク
    ラフマニノフ ヴォカリース
    クロイツェル練習曲集 第一番
    きらきら星変奏曲
    バッハ無伴奏パルティータ第三番全曲

    アマチュアバイオリン弾きとしてはバイオリン曲がたくさん出てくるだけで嬉しいです。
    拓実君、ずっとバイオリン続けて欲しい。

    登場人物みんないい人達で、それぞれがそれぞれの形で主人公のことを考え、見守っていました。

    心が温かくなるお話でした。

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    2025年11月25日
  • パルティータを鳴らすまで

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    感動しました。この作品で養育里親のことを知りました。主人公時本拓実が里親岸根央太郎との関係、バイオリン製作者としてのバイオリンとの関係性が実に見事に表現されていました。実母の元に帰ることへの不安やバイオリンの演奏に対する考え方などすばらしいことだらけでした。央太郎の父から教わるバイオリンの演奏場面は感動ものでした。ラストの演奏会に対する拓実の試練はもう胸がいっぱいになってしまいました。あなたも読んで震えて下さい。感動して下さい。

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    2025年10月29日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    穏やかな内容の本を読めるということは、自分の心の状態が穏やかだということ。
    自分の苦手分野を主題とした内容の本を読めるということは、苦手を克服したいという願望が芽生えてきているということ。
    今、このタイミングでこの本に出会えてよかった。

    主人公は、商社の激務で身体を壊して退職し、家事代行サービスで働き始めた津麦(つむぎ)。
    幼い頃から、毎日取り憑かれたように家事にのめり込む母親に手厳しく教育されてきた影響で、一通りの家事はこなすことができるようになっていた。
    彼女が新しく受け持つことになった織野家には、シングルファーザーと、五人の子どもたちがいた。
    部屋の床一面は家族全員分の洋服で埋め尽くさ

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    2025年10月10日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    家事に正解はないので他人と比べる必要はないという考え方はすごく良いなと思った。私は料理を作ったり掃除をするのがとても苦手で、大人になったらどうなるんだろうととても不安に思ってたけど最初から完璧にできる人はいないし、こうじゃなきゃいけない!!なんてことも無いので少しずつ覚えようと思った。
    しかし津麦のお母さんはなんであんな態度だったのかなということだけ少し気になった。

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    2025年03月22日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    久しぶりに小説のジャンルを読んでみたが、とても面白かった。
    どんな自分でも、誠意を持って一生懸命に働いていたら報われる時があると実感した。
    いろんな人がいるのが世の中だが、皆良い面が必ずあるとコミュニケーションの大切さも感じられた。

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    2024年09月20日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    新人家事代行サービスの津麦が、シングルファザーで5人の子どもを育てる織野家に派遣されるところから物語が始まります。

    完璧を目指すのではなく、その家に適した家事を行わなければならない。その点が、他人の家で家事を行う難しさだと感じました。家ごとに、独自のルールや癖みたいなものはありますよね。。

    話がシンプルで、全体的に悩みながらも前向きに進んでいく感じなので、読後感はすっきりです。ただ、大人ひとりで未就学児もいる5人の子育ては、現実的ではないのかなと思いました。

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    2026年05月23日
  • パルティータを鳴らすまで

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    程度の違いはありますが、胸が揺さぶられる場面がたくさんあった物語でした。
    そして、おしえられることもあり、決して後ろを向いてるわけではないのですが、前を向いて生きていこう!という気になる作品でした。

    ***ネタバレ***

    また、登場人物がみなさん素晴らしい。
    そんな中でも「じいちゃん」に1番興味を持ちました。日本屈指のバイオリニストで81歳、音楽大学の名誉教授というカッコ良さ、最初は怖くて厳しく、取りつく島もないじいちゃんが、拓実にバイオリンをおしえるあたりから、だんだん優しいじいちゃんが見えてくるところが「あ、好きだな、こんなじいちゃん」と思い(笑)、拓実とじいちゃんの場面は、ニコニコし

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    2026年05月15日
  • パルティータを鳴らすまで

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    幼い頃実の母親と離れ、弦楽器職人里親のもとで育った中学2年生の拓実。
    いずれ里親との委託期間を終え実母の家へ戻ることが分かっていた拓実は、バイオリンを弾くことだけを好み淡々と日々を過ごしていた…。

    里親、養子、名前は知っていても「養育里親」という制度は耳慣れない言葉でした。
    養子縁組を前提とせず、実親に戻る可能性を考慮しながら子供を育てていくなんて…相当な覚悟が必要だと思います。
    拓実はまだ中学生なのに達観していて、里親にも「聞き分けの良い、育てやすい子だったと思われたままでいたい」と自分の気持ちを抑え込み、何でも諦めざるを得ない経験をしてきたことに胸が痛かったです。

    実母も里親も児相もそ

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    2026年04月27日
  • パルティータを鳴らすまで

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    「みんな幸せになってほしい」、読み終わってまず思ったことです。
    主人公がこの先どんな選択をしていくのか、周りの人達との今後の関わり方や関係性の変化を含め、音楽に関わり続けるのか、その先をぜひ読みたいと思いました。周りの人達の人生も気になるし、友情も深めてほしい!
    そして何より自分自身が「心ある大人でありたい」と願う作品になりました。

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    2026年02月21日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    生活パターンは人それぞれで、支援はその人に合わせて行うことに大きな意味があるのだと考えさせられました。
    自己満足ではなく、利用者満足であるべきだと感じました。
    ほのぼのとした家族に幸せが訪れそうで楽しく読みました。

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    2026年01月29日
  • パルティータを鳴らすまで

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    某サイトのレビューには「こんなのおとぎ話だ」と辛口コメントがあったけど、小説なんてそんなものじゃないの?主人公が不幸な境遇にあれば幸せを願うし、恵まれた境遇にあれば素直にいいなぁと思う。あこがれや願い、そして希望。いいじゃない、光にあふれるハッピーエンド。だってこの年になると、こどもたちが自分の人生を愛していく様を見る(読む)のが幸せなのだから。

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    2026年01月08日
  • パルティータを鳴らすまで

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    音楽が聴こえてくるような小説が大好きです。このお話からもバイオリンの音が溢れてきて夢中で読みました。里子ということで、周りに迷惑をかけないようにとずっと良い子で居続けた拓実。蓋をしていた自分の気持ちがバイオリンの練習を通してだんだん開放されていく。もう、祈りながら読みました!そして、出てきた曲を聴きながら読むことの心地よさ。ラストの美しい景色にしばらくぼ〜っとしてしまいました。

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    2025年12月29日
  • パルティータを鳴らすまで

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    パールマンのパルティータを聴きながら読んだ(第三楽章は演奏したことあり)

    養育里親という制度で家族になった3人。家族で居られる時間は最初から決められていて、実親の元に帰ると、里親とはもう一生会えないそうだ。

    なんて残酷な制度なのだろう。拓実が、自分の気持ちを抑えて、実母の気持ちを優先して行動しているのが、本当にかわいそうだった。里親も、わかっていたこととはいえ別れは辛すぎると思う。会いたい親子は会うし、会わなくても良い親子は会わないしという選択肢にはできないのだろうか。

    拓実には、少しずつ実のお母さんと仲良くなって、バイオリンも続けて、幸せになってほしい。

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    2025年12月20日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    主婦、主夫。家事労働は当たり前ではなく、だからこそ、日々の家族を形作るものとしてとても強い力を持っているのだろう。仕事は、「事」に「仕える」こと。大変なことも楽しいことも、考え方、視野の問題かもしれない。精一杯、自身の仕えているものに、敬意を表して働きたいと思った物語。

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    2025年12月14日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    ネタバレ

    家事代行として働く津麦は、一家6人暮らしシングルファザーの家に通うことになる。散らかった部屋、にぎやかな子どもたち、慌ただしい毎日。
    最初は仕事として距離を置いていた津麦だったが、子どもたちとの何気ない会話や、父親の不器用な優しさに触れるうちに、自分自身の過去と向き合いながら、家事という仕事の奥にある“人と人をつなぐ力”を知っていく。

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    2025年10月19日
  • クリームイエローの海と春キャベツのある家

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    コンパクトで読みやすい。毒がなくてほっこり爽やか、タイトルとカバーが好きな人はいい感じにぺろっと読めると思います。

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    2025年08月17日