安達瑶のレビュー一覧
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ネタバレ「悪漢刑事」シリーズの第6弾。
少年時代に非行歴のあることを逆手にとってテレビに出演しているタレント弁護士の細島祐太朗が国会議員に初当選しました。佐脇は細島の後援会の護衛をしますが、そこで細島は、悪漢刑事として名高い佐脇の批判演説をおこないます。
ちょうど同じ頃、女子高生の環希が佐脇に相談を持ちかけてきます。バイト先の上司から環希がセクハラを受けたことを知った環希の恋人の拓海は、上司のところに押しかけ相手にけがをさせてしまったというのです。そして環希たちは細島の事務所に依頼に行ったのですが、けんもほろろの扱いを受けたのだと言います。環希の話を聞いた佐脇は細島のもとを訪れるが、細島は拓海たちを不良少年と決めつけ、佐脇の話を聞こうともしません。
すっかり気分を害した佐脇は、なじみの店へ女を買いに行きます。そこで彼の相手を務めたのは、「エル」と名乗る女でした。エルは田舎の店ではちょっと見かけないほどの美貌とすばらしい身体を持っていましたが、何やら人に話せない事情がある様子を見せます。
その後、佐脇が細島の少年時代の非行歴を調べると、なんと細島はかつて梅津靖という名前で、少女2人を仲間とともに凌辱し、そのうち1人の乳房や性器をナイフで切り裂くという、猟奇的な殺人を犯していたことが明らかになります。そしてこの事件こそ、佐脇が刑事になって最初に出会った事件だったのです。
他方で佐脇は、生活安全課の篠井由美子とともに、暴行事件を起こした横山美知佳という少女の世話をすることになります。美知佳は「クリンゴン」というハンドル・ネームを使っており、ネット上で「神」とあがめられています。佐脇は、高校時代の師で現在は保護司として非行少年たちのために働いている笠間啓助に、美知佳の世話を依頼しようと考えます。笠間の家を訪れた佐脇は、笠間がかつて梅津靖の師であったことを知ります。ところがちょうどそのとき、細島も笠間の家に来ていました。細島は、笠間が自分の過去を知っていることを気にしており、笠間をどうにかして籠絡しようとしますが、反対に笠間は、細島の人間性に不審を強める結果になります。やむなく細島は笠間を殺害し、しかもその罪を佐脇にかぶせようとします。
細島は国会議員の立場を利用して県警に圧力をかけ、佐脇を追いつめます。逆境の中で佐脇は捜査を進め、風俗嬢のエルが、細島による猟奇殺人事件の被害者・西脇弥生であることを突き止めます。細島は、恐怖に震える弥生の処女を奪ったときの興奮が忘れられず、彼女に風俗の仕事をさせながら今でも彼女を性奴隷として奉仕させていたのです。
一方で佐脇は、現実の世界と最小限の関わりしか持とうとしない美知佳の心に寄り添う努力を根気よく続けていきます。そのかいあって美知佳も佐脇に心を許すようになり、彼女から求められて2人は身体を重ねることになります。ところが美知佳は、細島のパソコンをハッキングして、彼が犯した猟奇殺人の写真をネット上に流出させます。しかも彼女は、佐脇を追って弥生の家を訪れ、そこでかつての細島が猟奇殺人の犯人であることを知ってしまいます。自分の過去が美知佳にバレたことを知った細島は、彼女をレイプします。美知佳は抵抗し、細島の指に噛みついて骨折させますが、細島はさらに逆上し、美知佳を山の中に連れ込んで彼女を恐怖に突き落とし、凌辱・殺害しようとします。細島は美知佳を脅迫して車を運転させ、山の中へ向かいます。しかし、美知佳が細島に果敢に抵抗する姿を目にした弥生が、細島と戦うことを決意し、美知佳が細島にさらわれたことを佐脇に連絡します。
けっこうえげつない話。どうやら美知佳は、磯部ひかると並ぶヒロインの一角になりそうです。 -
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ネタバレ「悪漢刑事」シリーズ第4弾。
パチンコ店「銀玉パラダイス二条店」を訪れた立ち入り検査員を、副店長の唐木三郎が殴打するという事件が起こります。佐脇は、パチンコ店の元締めである鳴龍会の伊草に話を通して事件を解決しようとします。だが、佐脇の目論み通りにはいかないことが知らされます。唐木という男には、鳴龍会内で伊草と対立している北村の息がかかっているというのです。
うず潮新聞の社主・勝山雅信は、以前彼に諫言した論説主幹・飯森太治郎を殺害し、遺体の処理を地元ヤクザ鳴龍会の幹部・北村に依頼しました。北村は、勝山の弱みを握ったのをいいことに、うず潮新聞紙上で悪質警官追放キャンペーンを展開させます。このため、日ごろからヤクザと癒着している佐脇は、キャンペーンの矢面に立たされることになります。さらに北村は、関西の暴力団の協力を仰いで、自身が元締めを務める「じゃんじゃんパーラー」を開店して、「銀玉パラダイス」とそのバックにいる伊草の締め付けを図ります。
その頃、殺された飯森の世話でうず潮新聞に入社した吉崎美和子という女子社員が、勝山に接触を図っていました。美和子は勝山の趣味に合わせて装いを変え、巧みに社主に取り入ります。その過程で彼女は、うず潮テレビのレポーターである磯部ひかると対立することになります。じつは美和子は、14年前に勝山が手籠めにし、旧社屋の階段から突き落として殺害した奥山淳子という女子社員の娘で、自分の母親が死んだ事件の真相を探るため、勝山に近づいたのでした。彼女は社主の意向に沿うため、率先して佐脇追い落としのキャンペーンの旗を掲げます。
美和子は、勝山が事件に関与したことを確信し、勝山に迫ります。そんな彼女の意図を知った佐脇は、うず潮新聞社内に駆けつけますが、勝山を守ろうとする北村と部下に取り押さえられ、冷凍倉庫に連れ込まれてしまいます。佐脇は北村たちを相手に大立ち回りを演じるも、多勢に無勢で苦境に立たされます。そこに佐脇の同僚の水野たちが突入し、北村は逮捕、佐脇と美和子は無事に救出されます。佐脇を美和子に寝取られたと思い込んだひかるが、美和子の後をつけて北村の事件の真相を知り、水野に通報したのでした。
何度も佐脇にモーションをかける美和子とのベッド・シーンはけっきょくなかったし、佐脇が居候しているひかるも佐脇と美和子の浮気を疑って色気のある雰囲気にはなりません。官能シーンが少なくてサスペンス色が強い巻でしたが、そのぶんストーリーの方を楽しむことができました。 -
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ネタバレ「悪漢刑事」シリーズ第3弾。
夜間、道路に張られたピアノ線でバイクが転倒する事故が起きます。被害者は交通機動隊の警官でした。さらに別の署の管内では、白バイ警官が何者かに刺される事件が起きます。警察は連続警察官殺人と見て、合同捜査本部を設置し、佐脇と後輩の水野が出向することになります。
その一方で佐脇は、二条町の公園で不良少年に取り囲まれ輪姦されそうになっている女子高生を救出します。女子校生の名前は平井和美。彼女は佐脇に、事件にしないでほしいと訴えます。佐脇は、和美が犯人の少年たちの逆恨みを恐れたのだと考えますが、後日彼は和美がどうして男たちに狙われていたのかを知ることになります。
和美の父親は白バイ警官で、タクシーと衝突して殉職していました。警察はタクシーのドライバーに全面的に責任があるとし、裁判もドライバーに有罪の判決を下しましたが、ネット上でドライバーは無実の罪を着せられたのではないかと言い出す者が現われてから、和美の家族に対する執拗な嫌がらせがくり返されてきたのでした。
佐脇が独自に事件を調べたところ、やはり警察が身内をかばうためにタクシー・ドライバーに冤罪を押し付けた疑いが濃厚になります。ところが、事件を捜査するうちに佐脇自身が命を狙われることになります。住んでいたアパートに放火され、以前から懇意にしていたうず潮テレビのレポーター・磯部ひかるの部屋に転がり込むも、そこでも湯沸かし器の煙突が何者かによって蓋をされてしまい、佐脇とひかるは一酸化炭素中毒で危うく命を落としそうになります。
その後佐脇は、ふたたび和美が少年たちにレイプされそうになっているとの報せを受けます。現場のカラオケ・ボックスに駆けつけた佐脇は、少年たちを殴って和美を救出しますが、和美は犯される覚悟を決めていたのだと彼に打ち明けます。彼女は、自分に敵意を向ける男たちにレイプされて被害者になることで、加害者の家族という立場から逃げ出そうとしたのです。彼女は佐脇に抱きつき、そのまま佐脇は彼女と身体を重ねます。
ところで、まだネット上には広まっていないが、警察が白バイ事故の真相をもみ消した事件はもう一件ありました。白バイ警官の森光男が、バイクでスピード違反をしている熊谷毅を追いかけたところ、熊谷は停車したのですが、森はそのまま熊谷に突っ込んでしまい、熊谷は植物状態になってしまうという事件があったのです。熊谷毅の姉・陽子は、弟の入院費用を払うため、ポール・ダンスの踊り子をして、客の男たちとの売春をおこなっています。佐脇は陽子に接触し、事件の真相を聞き出そうとします。陽子は自分が働いている店に佐脇を誘い、そこで彼をセックスに誘います。
一方ひかるは、ネットで事件のまとめサイトを運営している寺脇という男に接触し、うず潮新聞の記者でひかるに好意を寄せている剣持が、今度の事件の情報をネットに流していることを突き止めます。ひかると陽子が剣持をおびき寄せて真相を問い詰めると、剣持は自分が警官殺人と殺人教唆をしていたことを認めます。逆上した剣持は、ひかると陽子を誘拐しますが、ひかるが携帯メールで佐脇に助けを求め、駆けつけた佐脇によって剣持は取り押さえられます。
ところが、これで一件落着とはなりません。平井和美が、一連の隠蔽工作を指示した高砂交通部長を人質に取って立てこもっているとの報せが届けられたのです。自分たちを非難するネット上の書き込みを見て、自分の父親が起こした事件を隠蔽しているのが高砂だと知った彼女は、森光男と接触して彼から銃を奪い、高砂を呼び出したのでした。佐脇は和美を説得するため事件現場に駆けつけます。
今回は官能シーンが少なめ。あと、剣持がピエロの役回りなのでしょうが、ちょっとぎこちない感じがしました。 -
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ネタバレ「悪漢刑事」シリーズ第2弾。
佐脇がいつものように、服役中の夫を待つ人妻を抱いていると、突然周囲が騒がしくなります。その後、警察が、強盗事件を起こした上園賢哉という青年を追っていて逃がしてしまったことが分かります。
後日佐脇たちは、鳴海署にあらたにやってきた望月署長とその娘婿の刑事課長・君津を迎えて湯ノ谷温泉に慰安旅行に出かけます。そこで佐脇は偶然、旅館の美人仲居・西松美寿々が先輩の仲居たちにいじめられているのを目撃します。美寿々を救った佐脇は、彼女を部屋に誘って身体の関係を結びます。ところがそこで彼は、美寿々が冤罪の被害者に仕立てられたことを知ります。かつて高校教師だった美寿々は、生徒を誘惑して淫行に及んだ罪で逮捕されたのでした。そのとき捜査に当たったのが君津で、彼は美寿々の主張にはまったく耳を貸さなかったと彼女は言います。
佐脇は独自に美寿々の事件を再捜査し始めますが、そんな彼の動きを知った望月と君津は、佐脇の放逐を画策します。そんな折、佐脇は新任刑事の水野から、美寿々との交際を聞かされます。水野は、第1巻で殉職した後輩・石井の婚約者だった篠井由美子に、佐脇が紹介した男です。さらに、かつて美寿々の教え子だったという柳沢修一が、美寿々の事件を掘り返すのはやめて、彼女をそっとしておいてほしいと訴えます。佐脇は彼らの訴えを退けつつ、また、美寿々の近所に住む主婦のヨシコから情報を聞き出し、彼女の家で人妻でありながら若々しい張りのある身体を抱いたりして、捜査を続けていきます。
その一方で佐脇は、美寿々との逢瀬も重ねていきます。その名器の味に本気になりかける佐脇ですが、そんな彼に対して美寿々は以前の態度を一変させて、淫行を認める発言をするようになります。さらに望月と君津からは、今後美寿々の事件についていっさい関与しないと約束するのであれば、鳴海署内での佐脇の身分を保証すると取引を持ちかけられます。
しかしそのとき、佐脇はすでに事件の真相に迫る最後の鍵に手をかけようとしていました。彼は懇意にしているうず潮テレビのアナウンサー・磯部ひかるにスクープを提供してやると言って、産廃処理場の溜め池を調べさせます。テレビ・クルーが溜め池を調べたところ、底に沈んでいた自動車の中にいる3人の死体が発見されます。
3人は、美寿々の夫とその両親でした。美寿々は淫行事件のあと、彼女の話を聞かず一方的に非難する3人を殺害したのです。一方、事件の被害者とされた少年は、望月署長の私生児でした。彼は植松賢哉と名前を改め、現在は強盗事件の容疑者となって逃走しています。望月は自分の息子をかばうため、美寿々は夫とその両親の殺害を隠すため、淫行事件の筋書きが作られたのです。
こうして、望月たちの隠してきた事件の真相が明るみに出され、佐脇は鳴海署にとどまることになってめでたしめでたしとなります。
ストーリー自体は悪くありません。第1巻で佐脇と対立した入江がいい役割を果たしています。エッチシーンは、第1巻に比べると少し控えめな印象です。個人的には、佐脇に情報を提供した見返りに「ご褒美」をおねだりする環希とのエッチが描かれていないのが不満です。 -
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ネタバレ「悪漢刑事」シリーズ第1弾。
出世にも正義にも興味がない、興味があるのは女だけという鳴海署の刑事・佐脇。地元の暴力団・鳴龍会との取引で容疑者を出頭させることに成功した彼は、鳴龍会の幹部の接待を受けたあと、プライベート・ルームで女を抱きますく。佐脇の相手をするのは、彼が暴力団に紹介した由布という人妻と、ギャル系の麻里でした。
次の日、佐脇は国見病院の院長を殺害した山添明の若妻・美沙を取り調べます。佐脇は、美沙に院長との不倫の様子を克明に話すように強要し、その後ラブホテルに彼女を連れ込んでセックスします。取り調べを終えた佐脇は、美沙の供述をもとに調書を作成しますが、佐脇の部下の石井は、この事件には何か背後があるのではないかと感じます。
その後佐脇は、しばしば美沙のアパートを訪れて彼女と身体を重ねます。石井は、そんな彼に警告の言葉を発した後、行方をくらましてしまいます。その後、与路井ダムから石井の水死体が見つかります。しかし県警は、石井の司法解剖をおざなりにしかおこなわず、自殺と結論づけます。さらに、石井の死の真相を探ろうとする佐脇に対して、警察庁から送られてきたキャリア刑事の入江が、事件に深入りしないよう釘を刺します。
一方、佐脇は地元の暴走族「寿辺苦絶悪」(すぺくたあ)のメンバーに襲われている女子高生の環希を助け出します。子どもに興味はないという佐脇でしたが、そんな彼を環希はしきりに頼ってきます。彼女を振り払うつもりでホテルへ連れ込もうとする佐脇ですが、意外にも彼女は佐脇の言葉にしたがい、佐脇は彼女の処女を奪うことになります。
一方入江は、有川京子という佐脇好みの美熟女を使って佐脇を籠絡しようとします。京子の色気に参って入江の策略に陥りそうになる佐脇ですが、すんでのところで逃げ出すことに成功し、反対に京子から入江が大阪で未成年者の起こした事件のもみ消しに関わっていたことを知ります。
入江は佐脇を取り押さえようと県警の警察官を差し向け、さらに留置所にいた山添の逃亡に手を貸して彼の妻の美沙を寝取った佐脇を襲撃させようとします。佐脇は警察の目をかわすために、「うず潮テレビ」のリポーターで、女子大生の頃に佐脇と付き合っていた磯部ひかるという女性の家に匿われることになります。佐脇は久しぶりのひかるの身体を味わいながら、石井殺しの犯人の操作を進めます。
やがて佐脇は、石井が殺されたのと同じダムで自殺したとされていた瀬川真治が出張ホストの仕事をしており、地元の有力代議士である和久井の妻・麗子が彼に入れ込んでいたことを突き止めます。佐脇は真治を装って麗子をホテルに呼び出し、そこで彼女に女の悦びを教えます。同時に彼は、代議士の和久井が地元暴力団と癒着していたことを知ります。
最終的には、和久井の三男・庸三が石井を殺害したことを知って、入江との取引に臨みます。しかし入江は、佐脇の身の上については保証することを約束したものの、有力政治家である和久井との癒着を明るみに出すことはできないと言います。佐脇は、庸三の乗るNSXを煽って衝突事故を起こさせて、石井の復讐をおこないます。
ちょっとストーリーの展開がたどたどしい気がします。警察小説と官能小説の、どちらか一方の要素だけに期待して読んだ読者には、ややもの足りないかもしれません。エッチシーンと合わせ技で及第点といったところでしょうか。 -
Posted by ブクログ
悪徳の限りを尽くす悪漢刑事が、部下の死をきっかけに、権力と癒着し、もみ消しを図る警察上層部に一矢を報いんとて罠と罠の掛け合い。。。
と、まぁ、カッコ良さそうな売り文句で、つい読んでみる気になりましたが、とてもじゃないが、感情移入とは程遠い主人公のキャラだったし、スカッとする読後感もありませんでした。
結局、被害者以外の登場人物が、ことごとく悪人ばかりなので、こういうストーリーもあり得るんだろうけれど、とくに、まぁ、登場する女性の扱いがなんとも。。。で女性の読む本ではなさそうです。ただ、作者は、男性と女性との合作作家なんだそうで、これまたビックリ!でしたが。。。
(2008/5/27)