安達瑶のレビュー一覧

  • 降格警視

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    タイトルからして降格させられたが有能な警察官が犯罪を解決する話かと想像したのだが、降格して警部となった錦戸はちょっと癖のある人物で、私人逮捕が趣味な鋼太郎が主人公な設定なコミカルなお話。推理関係なく疑わしい人物が犯人で、安易に話が進むので、そこそこ楽しめた。

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    2023年12月01日
  • 降格警視

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     錦戸准。東大から警察庁に入庁したキャリアだったが、下町の墨井警察署生活安全課課長として転任。その理由は本人が黙して語らないので不明だが、階級も警視から警部へと降格しているだけによほどのことがあったと思われる。

     警察庁への早々の返り咲きを期して事件解決に奔走する錦戸の活躍をコミカルに描く連作短編集。シリーズ1作目。
              ◇
     墨井署受付で、初老の男が大声で係の警官に噛みついていた。男が片手にがっちり摑んでいるのは、これまた初老の太って人相の悪い男の腕。聞けば私人逮捕してきたから生活安全課で正式逮捕しろという。

     対応する警官たちが困りきっていたところに登場したのが、スマー

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    2023年08月07日
  • 内閣裏官房

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    2023.06.28
    一言で言うとVシネマの文庫本版。
    これは悪い意味ではない。世の中のありそうなこととなさそうなことをうまくミックスして「文庫」として読みやすく仕立てる。
    こういうニーズがなければ商業出版に至らないワケであり、何冊もこういう本を出していることに素直に敬服している。

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    2023年06月28日
  • 政商 内閣裏官房

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    なるほどねぇ。

    読んでいると、「あ!この人は、あの人の事なんだな」という事を匂わせる描写がそこかしこ。まぁ、モデルと思しき人物は、確かに、そういう風評がありますからねぇ。

    ところどころ、エロ表現があるのは、著者が、元々そっち系の小説を記していた事と無関係ではないでしょう。

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    2023年06月19日
  • 内閣裏官房

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    おどろおどろしいサスペンスかと思いきや、微妙に脱力系のお仕事小説。本のカバーと中身が合わんよ(苦笑)

    なんか、エロい描写が多い(上手い??)と思ったら、過去、官能小説も書いていたらしい。

    この『内閣裏官房』は、シリーズ化されている。

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    2023年05月18日
  • 悪徳令嬢

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    安達瑶『悪徳令嬢』実業之日本社文庫。

    『悪徳令嬢』という割には悪徳ではないし、極悪な前理事長の不正も可愛いものだ。感覚が麻痺しているのか。それだけ現実の世が腐っているのだろう。エロも無く、風刺も少なく、バイオレンスも無く、非常に物足りない。

    32歳独身で啓陽大学の非常勤講師の相良拓海は講義のコマを減らされ、このままでは生活も立ち行かぬとやきもきしていた。そんな中、大学の現理事長が不正疑惑を受け、辞任し、新たな理事長として巻き髪の令嬢が選任される。

    5年前に起きた死亡事故の謎、稀覯本の紛失事件と混乱の中、上演された演劇でさらなる事件が起きる。

    本体価格700円
    ★★★

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    2022年08月09日
  • 降格警視2

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    サクッと読むには良いシリーズ。緊張感のが薄い警察モノって少ないし、なかなかの盲点をついているように思う。社会風刺を忘れてないのは作者らしい。

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    2022年07月31日
  • 傾国 内閣裏官房

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    よい意味で虚実入り乱れて現代日本の問題点を取り込みながらエンターテイメント小説に仕立てている。辻政信や牟田口廉也を選んでくるあたりは意外だった。「中国4000年の歴史は駆け引きの歴史だ」。肝に銘じなくてはいけない。

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    2022年07月03日
  • 内閣裏官房

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    主人公は陸自の特殊部隊あがりの女性で、持ち前の猪突猛進っぷりで、周りを巻き込んで事件に巻き込まれたり、解決したりするドタバタストーリー。

    ちょっとしたエロ要素とテンポ良く進んでいくスピード感を楽しむVシネの様な作品。

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    2022年06月16日
  • 天国と地獄~悪漢記者~

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    なかなか楽しめた作品。かなりごちゃごちゃした印象があるが、打倒滝中という1本の芯があるのでブレているというわけではない。そしてそのごちゃごちゃ感が良いダシになっていて良い。タイトルは悪漢記者とあるがもはや悪漢ではない。

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    2021年11月10日
  • 降格警視

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    安達瑶『降格警視』徳間文庫。

    新シリーズとも『私人逮捕!』の続編のどちらとも取れるような4話収録の連作短編集。

    冒頭から『私人逮捕!』の榊鋼太郎が警察署内で騒ぎを起こしたと思えば、警視庁の警視から所轄署の課長に降格となった堅物の超エリート錦戸准警部と榊鋼太郎の面白い掛け合いで物語は始まる。

    世相を反映した事件や過去に起きた事件と類似の事件が次々と描かれるが、ちょっと物足りない。堅物のエリートながら市民の側に寄り添い、忖度無しに確実に仕事はこなす錦戸准警部だが、降格の理由は語らず謎のまま。

    本体価格750円
    ★★★

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    2021年10月18日
  • 消された過去 悪漢刑事

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    ネタバレ

    悪漢刑事シリーズ第6作。
    悪漢刑事対弁護士国会議員。
    弁舌巧みな国会議員細嶋は少年時代に凌辱殺人を犯した過去を持ちながらも少年法を利用して過去を消し、不良としてやんちゃしていたという部分を利用しながら人気を集めていたが…。

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    2021年09月25日
  • 生贄の羊 悪漢刑事

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    ネタバレ

    悪漢刑事シリーズ第11作。
    入江も女にだらしなかった話。
    入江から友人の娘を探し出し連れ戻してほしいという依頼のため、東京の警察庁に出向させられて捜査を始めるが逮捕権も捜査権もなくいつもとは勝手が違い…。入江への今までの借りを返す体だが鳴竜会の井草程信頼関係がないので、ごたごたした関係なのがいまひとつ。入江と佐脇、穴兄弟になる。

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    2021年09月25日
  • 紳士と淑女の出張食堂

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    2021年。世界はコロナの炎に包まれた。この荒みきった世界で何も考えることなく読むことのできる一冊。

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    2021年08月24日
  • 政商 内閣裏官房

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    安達瑶の内閣裏官房シリーズ第2作目、文庫本書き下ろし(2021年5月文庫本)。
    新政権が発足し、内閣官房副長官も韮沢から横島に変わったが副長官室のメンバーは変わらず、内閣裏官房は存続していた。
    内閣官房に秘密裏に組織された副長官室。陸上自衛隊特殊作戦群から出向の上白河レイ、警視庁捜査二課から出向の津島健太郎、外務省から出向の等々力健作、国税庁査察部から出向の石川輝久、そして室長の御手洗嘉文の総勢5人が横島内閣官房副長官の命令の元、ある民間施設で起きた殺人事件に急行する。
    その施設は新政権とも繋がりが深い企業、人材派遣会社「キャリウェル」が要人を接待するために造った迎賓館「キャリウェル・キャッス

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    2021年07月07日
  • 内閣裏官房

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    安達瑶の作品は初めて。本屋でタイトルを見て面白そうだったので購入。文庫本書き下ろし小説(2020年8月文庫本)。
    胸がスカッとするようなリアルな警察官僚小説に近いストーリーかなと思っていたら全然違った。まあスカッとするにはする結末ではあったが、殺人事件の動機や犯人の設定がなんかリアル感がない感じで、黒幕の首相秘書官というのも頭脳明晰という感じではないし、考えていたのと違うなと思いながら読み進めていた。しかし漫画チックな犯人像と不必要な犯人とのアクションシーンを除けば痛快な展開で面白い。
    内閣官房に秘密裏に組織された副長官室。政府与党の足を引っ張る不祥事や不正をもみ消し、場合によっては悪をも守る

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    2021年06月26日
  • 紳士と淑女の出張食堂

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    安達瑶『紳士と淑女の出張食堂』実業之日本社文庫。

    5話収録の連作グルメ・ミステリーという触れ込みなのだが、グルメもミステリーも得意のエロも中途半端。時節の話題を盛り込むのに精一杯でストーリーがお座なりという感じになっている。類似の作品に福澤徹三の『侠飯』があるが、こちらは創作料理にミステリーとスリル、しっかりしたストーリーがあり、圧倒的に面白い。

    会社で大きなミスを犯し、解雇された挙げ句に彼氏にもフラれた居間野ヒロミはクリスマスの夜にゴミ屋敷と化した部屋の中から小銭をかき集め、高級ケータリング料理店に料理を注文する。配達に来たこうしろうに怠惰な生活を嗜められたヒロミは、その高級ケータリング

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    2021年06月06日
  • 内閣裏官房

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    最近になってこの手のスタイルにおいては1級の作者なのではと思い始めている。突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めると思うけどそうさせない何かが著者の作品にはあると思う今日この頃。

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    2021年01月08日
  • 私人逮捕!

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    安達瑶『私人逮捕!』徳間文庫。

    安達瑶の作品には非常に珍しいエロっぽくないコミカルなイラストの表紙に驚いた。

    現行犯の私人逮捕が趣味という整体師のオッサン榊鋼太郎の活躍を描いたユーモラスな連作短編集。

    世間を賑わした事件なども散りばめて、従来作からの脱却を試みたのかかなり挑戦的な作品なのだが、結果は今一つ。物語の造りは有川浩の『三匹のおっさん』に似ているがそこまでの面白さは無い。

    本体価格720円
    ★★★

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    2020年03月08日
  • 悪徳(ブラック)探偵 お礼がしたいの

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    前作に引き続き、すらすら読み終えてしまった。
    こういうライトでエロな作品は、気軽に読めるので、時には有難い。

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    2019年09月18日