安達瑶のレビュー一覧
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安達瑶『暗黒調書 闇猫・冴子』徳間文庫。
シリーズ第3弾。きっと、そうなんだろうなと思いながらも、なかなか登場しない主人公・冴子に些かの不安を感じながらも、面白く読み進む。お約束のエロは押さえ気味。
小学生の女児が謎の言葉を残したまま突然の転校、PTA活動を巡る虐めによる自殺と、殺伐とした事件の続く町にやってきたシングルマザーの美女・麻由美…
現代の世相を背景に、あり得そうなPTAでの妬みやそねみをテーマに展開するサスペンスが妙にリアルである。個人的には、権力者に媚びる輩が大嫌いだし、胡麻を擦るのが嫌いなので、終盤の展開は胸のすく思いだった。 -
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県警対自衛隊の第二部。
真面目で固い刑事の溝口を主人公に、プロローグからハードな描写が連続する。珍しくエロチックな描写は少なく、サイコサスペンスとオカルトをベースに警察と自衛隊が得体の知れない悪に立ち向かうハードアクション小説という趣の作品に仕上がっている。
防衛省による事情聴取を受けるため、S県から上京し、ホテルに投宿していた溝口の携帯に、かつて愛した女性から助けを求める電話が入る。溝口が駆けつけた現場で発見した男女の猟奇殺人死体、謎の血文字…
自衛隊による国際貢献、オスプレイ、原発などの世相を反映した快作。かつて、扶桑社ミステリーから出版されたデヴィッド・ウィルツの『発動!N.Y.破 -
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何だかんだ言いつつ、このシリーズはついつい読んでしまうw 大分シリーズを重ねてきてネタも尽きてきてるんじゃないのか感は否めないにしてもw でもやっぱり第1作目が一番好きなのは、当然と言えば当然♪
このシリーズは、ちゃんと主人公が悪徳刑事であり、それでいて根っこの部分、芯のところだけは確固とした正義(アクマでも“自分なりの”ですがw)を持っているというのが良い。世に悪徳刑事を主人公にした映画や小説、ドラマやVシネマはけっこう存在していて、何げにけっこうそれらを読んだり観たりしてるんですが、大体はどれもこれも中途半端なワルだったり、全然ワルでもなんでもなかったりすることが圧倒的に多く、個人的には「 -
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Posted by ブクログ
安達瑶『極道酒場』ハルキ文庫。
『悪漢刑事』もすっかり大人しくなり、『悪徳探偵』『降格警視』『内閣裏官房』もイマイチで、久しく安達瑶の作品から遠ざかっていたが、興味深いタイトルに惹かれて購入。
安倍夜郎の『深夜食堂』、或いは福澤徹三の『侠飯』のような香りもするが……
流行りの人情グルメ小説かと思えば、そうでもない。いつの間にやらドタバタ劇となり、呆気なく幕を閉じる。また、しばらくは安達瑶の作品を読むことはないだろうな。
東京の下町で常連客を相手に細々と商売を続ける居酒屋『めしとさけ』。店主は元組長の強面だが、採算度外視の激安、絶品料理が味わえる。
常連客は噺家に小説家志望のユーチュ
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