麻根重次のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったけど、雑いところもあったので、4.5くらい。面白かったけど。
まずシモンの遺伝子が強すぎる。
イリヤの風貌について10年分歳をとっているのに、気が付かないのはちょっとな。化粧品も無かったわけで。
密室で人が増える、子供がいるとなると森博嗣作品思い出すので、シモンとイリヤの子供だなとはわかった。
あと記録もイリヤが改竄したんだろうな、とかも。
イリヤがマクノアーを襲ったのはシモンに似ていたから、というのも。
食料が減っていたのも。
10年以上、あの閉鎖空間で子供と暮らすの結構無理があるような。子供が弄って壊すとか傷付けるとか痕跡残ったらアウトなので。
子育て舐めてる作家だから?舐め -
Posted by ブクログ
ネタバレSFミステリー
1000年後の世界、というだけでロマンが止まらないのにそこで殺人事件が起きる。
しかも1000年の間に人間ほぼ滅亡している。
最高にディストピアで設定ドンピシャ
ストーリーも全く予想つかなくてとても面白かった。
カイが特に好きだったから幸せになっていて安心した。
生きる意味とは、という永遠のテーマがまた良い。
ただ、シモンとイリヤのやり取りについてもっとストーリーが欲しかった。最後の方が一気に凝縮されてしまっている気がして、中盤までの深掘りに対して終盤の駆け足気味なのが寂しかった、
あと、マルコの扱いが、、、記憶喪失って。。
マルコの事も、もっと知りたかった。 -
Posted by ブクログ
新聞のいちおしミステリーとして紹介されていて、特殊な設定が面白そうだったので、麻根重次作品を初読み。
若くして最愛の妻を亡くしたクランは、人類初の超長期冷凍睡眠(コールドスリープ)の実験に応募した。人里離れたシェルターに集まったクランら被験者たちは「テグミネ」と呼ばれる機械に入り、眠りについた。
クランたちが1000年後に目覚めると、1つのテグミネが止まっていた。中には、ミイラ化し、背中にナイフが刺さった被験者シモンの姿が。さらに施設内を探索すると、冷凍倉庫に顔がつぶされた死体も発見され…
2つの殺人を誰が行ったのか?
1000年のコールドスリープという壮大な時間と、シェルターや -
Posted by ブクログ
ネタバレ伊坂幸太郎さんが『ダヴィンチ』で最近読んで面白かった本として挙げていらした二冊のうちの一冊です。
この作品の作者は伊坂さんが最も影響を受けたという島田荘司さんの主催する第16回ばらのまち福山ミステリー文学賞を別の作品で受賞されています。
以下ストーリーを途中まで(謎の部分だけ)ネタバレで書きますので未読の方はお気をつけください。
千年前のコールドスリープから目覚めた六人の被験者のクラン、カイ、イリア、シーナ、クロエ、マルコ。
七人目の被験者シモンがまだ起きないのですが、六人は153年前で止まり、ナイフで背中を刺され死んでからミイラ化しているシモンを発見します。
そしてもう -
Posted by ブクログ
★5 1000年間の冷凍睡眠から目覚めると惨劇が… 人類の未来を描くミステリ #千年のフーダニット
■あらすじ
近未来、人類初の冷凍睡眠実験に参加することになった七名の若者たち。彼らは1000年もの時間をシェルターに閉じ込められ、ついに目覚めの時を迎える。
コールドスリープから目覚めていくメンバーたちであったが、仲間のひとりが起きてこない。冷凍装置の中から、ミイラ化された死体が発見されるのだ。誰が犯人なのか、なぜ殺されたのか、そして1000年後の人類はどうなっているのか…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 私も1000年ほど寝たい。
未来に興味があるんですよ、世界はどう変わるのか、人 -
Posted by ブクログ
まことさんの本棚から、もう見た瞬間にビビビっときましたよ!
フーダニット!?
フーダニット大好物です(*´∇`*)
まことさんのレビューを読んだ瞬間、娘にメルカリで買って貰いましたo(^▽^)o
テグミネという装置の中で永き眠りについた7名の男女。
1000年後、コールドスリープから目覚めると、7名のうち1名がミイラ化し死んでいた。
彼の背中にはナイフが突き刺さった状態だった。
テグミネのある施設(シェルター)は、外からの侵入は不可能だった。
施設の中を調査すると、顔の潰された少年の遺体を発見する。
犯人は誰なのか!?
というフーダニットが軸になっているのですが、どちらかというと、夏 -
Posted by ブクログ
ネタバレいいSFであったし、いいミステリであった。SFミステリではない気もするが。人名が日本語の苗字だろうことには多くの人が気づくとは思うが、互いに苗字しか名乗らず、苗字(の呼び捨て)でしか呼び合わないというのは何かそういうルールでもあったのかと思うくらいには不自然。ドラマ化よりはアニメ化(髪色などによる人種偽装が演出として自然に受け入れられそうな媒体)が向いていそうな気がする。エピローグ抜きだとさすがに後味が悪い感じもあって、むしろそのほうが好きな人もいたかもしれない。
どうでもいいが、「クロエ男の娘説」をぎりぎりまで疑い続けていたのは自分だけではないはずと信じたい。