麻根重次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル好き、表紙も好き。
妻を失って生きる気力を失ってた主人公が、
千年先の未来へのコールドスリープに参加。
同じコールドスリープの試験者はな7人。
外からは開けることのできないその部屋で1000年後に目覚めると、1人だけミイラになって死んでいた。その死体にはナイフが突き立ててあって、コールドスリープの機械は173年前で止まってて…
設定も好き。
SFでミステリー。特殊設定。
と好きなものばかりだし、文章もグイグイくるんだけど…
フーダニットはミステリーとして十分と思うけど、
ワイダニットは理解に苦しむし、
ハウダニットに至ってはご都合主義が散見されるんだよな…
面白い、面白いだけに、なんかもったいない。
や、面白かったんだよなー -
Posted by ブクログ
「テグミネ」というコールドスリープ装置で1000年眠っていた主人公たち。目覚めると七人の被験者のうちの一人が他殺体で発見されます。
クローズド・サークルの状況下で誰が殺害したのかという「Whodunit」、コールドスリープ中にも関わらずどうやって殺害したのかという「Howdunit」、そして何の為にという「Whydunit」…三つの謎が魅力的ですし、後半のアドベンチャー要素も相俟った先の読めない展開で楽しめました。
犯人は意外でしたし、殺害方法は緻密に張り巡らせた伏線の回収が巧みで納得。動機は予想の斜め上で、ミステリーとしては秀逸な出来。ただ、物語世界や真犯人の作り込み不足で全体的にチープな感じがしてしまったところが残念なところです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおそらく『方舟』リスペクトで書かれた作品で、それとシュレディンガーの猫をからめた発想は素敵だが、難点がいろいろ、、、
・体感、文章の8割が人物・建物・状況の「説明」で、読んでいて小説として全然面白くない。東に行った西に行った、鍵が開いてる開いてない、の繰り返し。
・人物間の呼び方も微妙におかしかったり地の文の描写も曖昧で、誰が誰だか覚えづらい。14歳の少女を苗字やフルネームで呼ぶ人が多すぎたり、たまにそこだけマドカとカタカナで呼ぶ人が混じるのはなぜ?
・性格面も、登場人物全体的に呑気すぎるというか、序盤で明らかになる非倫理的な研究に対してもメインの事故・事件に対しても、え、なんでそんなのんびり?と思うことが多かった。キャラと読者の感情の時間軸やアップダウンが連動してない感じ。
・最後のどんでん返しの連続がちょっとしつこい。結末が結局収束どころか発散してる気が。。
ラストはひっくり返してほっこり系の真相になりそうという予感は当たったので、それを匂わせる筆力はすごいかも。 -
Posted by ブクログ
プロローグ
あなたならどうする〰♪
あなたならどうする〰♪っと
いしだあゆみの歌が聴こえてきそうに物語だ
私なら……
本章
『シュレディンガーの密室』★3.5
『千年のフーダニット』の作者
これは、評価の選択も難しい一作だ
密室のシチュエーションは、よくある設定だが
二者択一という選択が登場人物に委ねられている条件が新しいところか
ただ、近年での『方舟』や『禁忌の子』といった
大どんでんのような強制な驚きはここにはなかったように思う
少し、ハードルを上げ過ぎたのか…
“この本は小説である”
これ以上書けませんが、これって凄く
いい得て妙ではないですかね!?
エピローグ
『千年のフーダニット』を読むはずが、本作を先に読んでしまった
この作家、信州大学理学部卒で同大学院へも進んでおり、なるほどその辺りの部分が大いに本作にも反映されており、評価は厳しくつけたが今後楽しみな作家であることは間違いない
ペンネームである“麻根重次”(あさねじゅうじ)は、「朝寝坊して10時まで寝ている」という意味を込めているらしい
真に面白い作家の登場ではないか
最後に笑いながらそう思った!!!
完
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Posted by ブクログ
まずはじめに『あとがき』まで全てが一つの作品なので、『あとがき』はきっちり読みましょう。
状況としては、白魔の檻を彷彿とさせる自然災害➕硫化水素の流出で、とある部屋に辿り着けなくなる。そこに残されたのは2人の女性。
外部からの連絡には出ず、生きているのか死んでいるのかわからない。もし生きているなら、突入して硫化水素を部屋の中に入れると死ぬ。死んでいたら、臓器移植のために早く遺体を取り出したい。そんな極限のなかで、殺人事件までもおこる。
状況はハラハラな感じだが、最後の『あとがき』といい、動機といい、とってつけた感じがしてしまうのが残念な感じだ。
Aならどう最後回収するか、回収が無理ならやはりBか。だとしたら単純だなと思いながら読んでいただけに、Cの結末は意外といえば意外。でも、なんか納得はできない…
科学者がそろいも揃って、こんなにも論理的でなあ行動をとるのか?
確かに伏線は回収されてるのだが、スッキリとせず、個人的には面白かった!と言いがたい…
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Posted by ブクログ
ネタバレどうしても構造上、文中で「ここまで書いたことは〈本作品内の作品〉の記載ですよ」というメタ構造を出されると、必然的にそれより"後"の事実(今回だったら生きているver)が正史として扱われがちだけど、それより前の記載(死んでるver)の方が分量込めて書いてるので、そこだけ最後に異なる未来(生きてるver)を数ページで足して2つの事象を並列なシュレディンガーの未来として描写されても「いや実感としてはどう見ても死んでるverが正史にしか見えんな」とは思う
(それぞれの未来を描写するボリュームが違い過ぎて)
例えば、『I』(道尾秀介)みたいな仕組みを使ってないと、2つの未来をそれぞれ同じぐらいあり得たと思えるボリュームがない、片方はもう片方の最後にちょっと加筆しただけになってしまうというか
あと、「硫化水素の測定計がしばらく使われてないものだったから濃度の計測が狂っていました」は、あまりにも後から感がある