麻根重次のレビュー一覧

  • 赤の女王の殺人

    Posted by ブクログ

    連作短編集に見せかけた長編小説だった。
    1件の殺人事件を皮切りに、1つまた1つと奇妙な出来事が発生する。
    市役所職員のあずさ、刑事である夫の具樹。
    それぞれの立場から得られた情報を共有しながら少しずつ真相に近づいていく。
    複数の謎が綺麗に集約される様子は、読んでいて気持ちがいい。

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    2024年05月27日
  • 赤の女王の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    装丁とタイトルに惹かれて購入しました。
    ジャケ買いというやつですね笑
    日常にあることから不思議な事件がいくつも発生していき、最後は一本の線に繋がっていったのは読んでいて面白かったです。
    犯人の動機やトリックもフィクション特有の凝ったものというよりも我々の日常でも感じたり、現実に起こりえることと思うとちょっと怖いと感じました。骨壺が増えるのは流石にないかもですが笑

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    2024年05月10日
  • 赤の女王の殺人

    Posted by ブクログ

    第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。

    物語の舞台は長野県松本市。
    松本市役所の市民相談室に勤務する六原あずさと刑事の夫・具樹が中心となり事件を追う。

    密室からの転落死、施錠された墓の中に一つ増えた骨壷、高齢男性ばかりを狙うストーカー。
    一見なんの関係もなさそうな出来事が、終盤で一気に回収される。

    なんとなく怪しい人物は最初から見当が付くものの、どんな方法で密室殺人が起きたのか気になり一気読み。

    探偵気取りのセクハラ上司の推理に一応耳を傾けたが、真相は意外性に満ちていた。

    長野の空気を感じる叙情ミステリー。

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    2024年04月28日