ダニエル・シモンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【目次】
■ 邦訳版への解説ーー合法的かつ効率的に私たちの脳はハックされている
橘玲
■ はじめにーー絶対にだまされるはずがない人たちがカモになる心理バイアス
【ハビット】
1 集中(フォーカス) ーー相手は何を隠しているのか
2 予測(プレディクション)ーー 「期待外れ」を喜べ
3 思い込み(コミットメント)ーー判断を後回しにする
4 効率(エフィシェンシー)ーー相手の痛いところを突く
【フック】
5 一貫性(コンシステンシー)ーーこの世界は不合理だ
6 親近性(ファミリアリティ)ーー「これ知ってる」を疑え
7 正確性(プレシジョン)ーー“数字”の落とし穴
8 有効性(ポテンシー -
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Posted by ブクログ
認知心理学。バイアスやヒューリスティックなミスから、騙されることへの警告。
わかりやすくて読みやすかった。具体的な事例を紹介する本ではなかったが、外国人研究者にありがちな、変に散文的で日常的な導入は少なかったし、簡潔。
いくつかのキーワードに沿って、説明してくれていて、読ませ方にも工夫が見られる。
それでいてというか、大きく騙されんのはアレやが、そうそうそういうのに巻き込まれるわけでもないので、中規模以上の騙しには注意するとして、日常のさくっとした騙しにはそんな目くじら立てんとこな、的な主張があって、腰砕でよかったな。
それにしても、答えになってない答えとか、親近感による選択とか、綺麗事 -
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Posted by ブクログ
誰もが使いやすいデザインを考えていると、人の脳の動きが気になって、認知心理学にたどりつく。でも、人間誰しもこうした錯覚に陥るわけで、とすると、いついかなるときも絶対に誤操作しない、究極に使いやすいデザインなんかないよね…と思ってしまう。それこそ究極には、「棒」みたいなミニマルなものが、実は全ての人に対応できるのだろう。多少のミスが命取りにならない仕組みだったり、多少使いにくくても愛着があれば、その使いにくささえ魅力に感じるデザインだったり、そんなところが落しどころなのかなと思った。ちなみにこの本の著者は、以前受けたセミナーで見た、ゴリラの動画の原作者でした。そういえば認知心理学はマーケティング
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Posted by ブクログ
・あることに注目すると他が見えなくなる。
・人の記憶は作り替えられてゆく。
日ごろ感じていることが、実証的な説明に納得する。
・自信と能力は比例しない。
・脳トレは脳全体を活性化しない。
今まで騙されていたorz...
世の中のスピードは産業革命以後、自動車、新幹線、飛行機...と高速化している。情報通信手段も手書きの手紙から、テレックス、電話、パソ通、インターネットと高速化し、情報があふれる時代になった。
人の脳の容積はここ数百年ではほとんど変わっていないと思うが、人の処理すべき情報の量は莫大に膨れ上がっている。この世の中を人が生きてゆくには、情報の取捨選択、間引きと補間が必要なのだ -
Posted by ブクログ
この世界は錯覚に満ち溢れている、ってね。
目の錯覚とかそういう類の、脳が勘違いしましたみたいな話が好きだから、この本を手に取ってみたわけで、実際読んでみたら、いろいろと面白いことが書いてあって、とても為になるんだけれども、どうにも情報量が多すぎて読んだそばから忘れてしまう。
いつも思うんだけれど、ノンフィクションを読むにはオレの脳ミソの容量は全然足りない。
巻末の膨大な参考文献然り、1995年1月25日ボストンのハンバーガーレストランで~とかそういう情報、一つも覚えれらない。
どうせ読んでも覚えてないなら、読む意味ないんじゃないか。とも思うんだけれど、本書を読む限りでは、バッチリ覚えてい