あだち充のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
幽霊になっているお兄さんという以外にテーマらしきものがなく、単発の話が続く。除霊ネコの置物とか団子屋強盗とか。作るのはかえってタイヘンではないかと思う。
その余裕があるから楽屋オチも頻出して楽しい。
「バカか!この展開で見開きの背景を見たい読者がいると思ってんのか?!いったい何年漫画家やってんだ!」
「39年ですが、何か?」
「なんだ!その態度は?!」
「これが本当の見開き直り-なんちゃって」
「御用だ!」
「ふふふ、顕れったな木っ端編集どもが。天狗になった漫画家がどれほど始末に悪いか、思い知らせてくれるわ!」
「わ!」
「なんだ?!なんだ?!真っ暗で何も見えんぞ」
「こりゃ楽だ。」
「誰だ!今のは?!」
-
「おのれェ。まんが天狗め~・!
締め切り破りと原稿料泥棒、ぜったいに許さーん。」
編集者に蹴られた漫画家が飛んで行き別のコマで人の上に折り重なる丁寧さ。 -
Posted by ブクログ
インターハイに続いて、国民体育大会でも優勝して2冠になった里山活樹。ライバルとなる予定の内田仁は既にプロデビュー、連続初回KO勝ちを続けている。岬新一は、プロテストに向けて、練習中。
そんな中、里山は「俺って本当にボクシング好きなのかな?」と水谷に聞いている始末。なんとものんきなもんだ。そもそも、水谷に近づくためにボクシングを始めただけで、ボクシングをやりたくて始めたわけじゃないからしょうがない面もあるのだが。
そこで水谷は、「楽勝続きで緊張感をなくした里山活樹は、天才、岬新一にボコボコにされて、改めてボクシングの厳しさ、奥深さ、そして己の未熟さを思い知らされる。立ち上がった彼は明日に向かってはじめの一歩を頑張れ元気よく踏み出したのであったのジョー。」とばかりに、里山を焼肉をおごるからと水谷ジムに呼び出し、岬新一と3分3Rの試合形式のスパーリングを戦わせる。
最初は、岬が優勢で、里山は防戦に忙しい。決められそうと判断した瞬間に、殴られる前に倒れてしまう。起き上がってからは里山が攻めだす。その後互角に渡り合い、ついに岬が膝を落とす。里山のカウンターが決まった。
岬の取材に来ていた記者たちは、岬がわざと負けたのだと、見たことを信じない。岬もなぜ負けたのか分からない。
水谷ジムからプロデビューした周作の2戦目の試合を見に出かけた里山と水谷は、岬の計略に引っかかり、岬と水谷が隣り合った席になる。
里山が座った席の隣には、あの赤松隆介(里山の実際の父親)のいた翔拳ジムの会長と孫娘だった。孫娘はなかなかの美人。
翔拳ジムの会長は、今はジムをやっていないが最近孫娘(理子)とあちこちのボクシングジムを見て回っている。再開を考えているらしい。孫娘に「あの男(里山)を口説き落とせたら、この間の話考えてもいいぞ。」といっている。
理子は、里山に接近してきた。水谷には、「あなたは里山くんの彼女?」と真っ向から聞いてくる。水谷も「はい。そうですけど。」と受けて立つ。
俄然面白くなってきた。
(2005.05.22・記)