ボニー・ガルマスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感謝です!みなさんの高評価どおり、胸アツです、おもしろかった~!
物語のなか、主人公に出会って生き方を変えた女性たちが登場します。これがほんとに、読者のなかにも生き方を変えたひとが多数いらっしゃるようです。このインパクトなので、ベストセラーになるのも納得です。
物語は、主人公エリザベス・ゾットさんが、1950〜1960年代のアメリカで、性差別に対して自分の考え・主張をぶつけ、乗り越えていく姿がえがかれています。その姿がカッコよかったです。
はじめのうちは、うらやましいほどの鈍感力だなとおもっていました。しかし、これはストイックの神々に愛されたかのような、苦難の連続で身につけたものでした。
読みすすめて思いだしたのが、アンネ・フランクさん『アンネの日記』の作者です。アンネ・フランクさんは1929年生まれ、1945年にお亡くなりになられました。彼女も性差別に立ち向かおうと考えたひとでした。
主人公エリザベスさんは、1950年が大学院修士最後の年なので、そのとき24歳くらい。だから生まれは1926年頃かな。エリザベスさんのパートナーであるキャルヴィンもそれくらいだし。
そうすると、なんとエリザベスさんは、アンネ・フランクさんよりちょっとお姉さんです!その当時にあって、「性差別」の意識が変化していく「時代の波」を感じました。そして、その波動は今もまだ続いている訳です。
エリザベスさんの物語は戦後ですけど、『アンネの日記』とはずいぶん印象が違うものですね。
じつはそんなに期待していなかったです。朝の連続テレビドラマ風かなと思っていました。
そうじゃなかったです!複数の要素が巧みに盛り込まれています。そのひとつが「宗教と科学」です。
前半部分を読んでいて、わからなかったですが、途中であれ?と思いました。気がついて(ノ・ω・)ノオオオォォォ- 教科書の伏線があってからの、エリザベスさんの研究テーマ、そうゆうことですね!
まったくわかってないですが、アメリカなんかだと「性差別・宗教・科学」のトライアングルは一般に認識されている組合せなんでしょうか? 後半は大々的に展開します。
そのほかにも、ボート競技に、添加物否定の料理、傲慢なマスメディア、もちろんお決まりのクソ男たちも、これでもかとぶち込んだおもしろ本 でしたよ! -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから化学の研究やそれにまつわる本なのかと思いきや、1950年〜60年代、まだ女性の社会進出などに偏見が強く残る時代に生きた主人公の物語でした。
昔の話…といってもこういう偏見や女性に対する差別は現代でもまだあるよな…
エリザベスもキャルヴィンも最初はお互いのことをよく知りもしないのに、思い込みや想像で相手のことを決めつけていた
他の登場人物たちも主人公たちにそれぞれ勝手なイメージを持ち、悪意や嫉妬を向けていた
でもお互いの過去を知り対話することで理解を深めていくことができた
自分に置き換えて考えてしまう
私は相手のことを知ろうとしているかな?
また、ハリエットの「ひと息つく時間を持って、自分のことだけを考えるのよ」というアドバイスは育児中の人だけでなく、どんな人にも必要だと思った
キャルヴィンと出会い、エリザベスの人生は大きく変わった
それは彼の死後も影響を及ぼし続けて、まるでエリザベスにずっと贈り物をしているみたいだった
それはエリザベス自身の優秀さや、世間から浴びせられる理不尽の渦に飲み込まれない凛とした性格があってこそのものだけど
エリザベスを見ていると自分も背筋が伸びる思いだった
彼女の番組のファンも同じ気持ちだったろうな
Apple TVにドラマがあるそうなので観てみよう -
Posted by ブクログ
タイトルを見て、ちょっとポップな感じの化学啓発本だと思った。理系の啓発本は好きなんだけども、化学はあんまり得意ではないから、これを機会にちょっと勉強しようかなーと考えて読み始めたら……
小説でした。
小説だったです。ぶっちゃけ導入部でくじけそうな感じのそれだった。でも、一章一章が短いし、気分が乗ったら一章ずつ読み進めていこう。そう決めて読んでいったら、前半1/3あたりから、ぐぐっと面白くなってきた。
舞台設定が1950年代のアメリカということになっているけれども、おそらく著者がねらっているのは、当時から変わらない男尊女卑思想による悪意のない差別と、ささやかな悪意がもたらす不幸のこと、前者には容赦ないが、後者には結構寛容なのが、なんかアメリカっぽいなあ等と感じたりした。
化学啓発本だとおもったら、勧善懲悪の小説で戸惑いはあったけれども面白かった。ジャンルとしてはヤングアダルトなのかな?
犬が良い感じに活躍するので、犬好きにもお勧めです。 -
Posted by ブクログ
ユニークな題名で 最初は本当に「化学の授業」の話かと。いやいや この本は小説なんだからと途中から気持ちを切り替えて。
1960年代のアメリカ。
才能ある女性が保守的な科学界で、パワハラあり、セクハラあり、一人苦闘する物語。おまけに未婚のシングルマザーに。
しかし彼女は毅然と自分の意志をかっこよく貫き、たまたまTVの料理番組で 化学を駆使して成功する。
最後に 皆んなの前で声を張り上げる。
“自分を疑いはじめたら 怖くなったら 勇気が変化の根っこになります。自分に何が出来るか出来ないか、他人に決めさせない。性別や人種や貧富や宗教など、役に立たない区分で分類されるのを許さない。自分の才能を眠らせたままにしないでください。自身の将来を設計しましょう”と
女性たちを奮い立たせる。
子供の父親であり最愛のパートナーの秘密あり 早熟な娘に察しのよい愛犬。
あの時代はもちろん,今でも女性に勇気を与えてくれる物語でした!
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Posted by ブクログ
ネタバレエリザベス・ゾットは生命起源論の研究を志す女性。しかし、彼女の生きている社会は1960年代のアメリカ。そこはまだ女性の研究者が認められていない時代だった。
彼女はUCLAを卒業し、大学院に行ったが、そこで指導教授から性的虐待を受けたために学位を取れないままにヘイスティングス研究所で職を見つけた。
しかし、そこも男性上位。エリザベスはまるで雑用係だが、優秀なので、同僚の男性研究者の手助けをするものの、彼女の功績が認められることはなかった。
しかし彼女はそこでやはり研究とボート一筋で、女性を差別しない研究者キャルビンと出会う。
キャルビンはノーベル賞も期待されるほどの新進の研究者。彼の支援を受けることでエリザベスにも光が当たるかに見えたが、、、、
60年代の社会。日本流に言うなら「昭和」の時代だ。そこには性、人種は勿論、宗教的な差別も多々ある。
それはまだ無くなっていないものもたくさんあるが、それに対して、科学的精神と忖度せず、空気を読まないエリザベスは真っ向から立ち向かっていく。
それが最初は太刀打ち出来なかったのが、やがて彼女の変わらぬ行動と主張が逆境を弾き返していく。
ある意味「御伽話」なのだが、短い章立てと、リズムの良い文章、魅力のある登場人物と犬(訓練により言葉を聞き分けられるようになったシックス・サーティー)のおかげでスイスイと読める。