ボニー・ガルマスのレビュー一覧
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エリザベスは取材を受けて語る。
「彼女はふたりの恋愛を〝膨張〟や〝密度〟や〝熱〟といった言葉で説明し、その情熱の基盤にあったのはたがいの能力に対する敬意だったと、力をこめて話した。「それがどんなに特別なことかわかりますか? 男性が女性の仕事を自分の仕事と同じくらい大事なものと認めていることが」」
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原作の良さと翻訳の素晴らしさ。度を越した素晴らしい仕事をする人は、だいたい変人。だから面白い。常人の物語より、よっぽどマシだ!Posted by ブクログ
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アメリカって自由の国って思ってたけど、女性の置かれた立場は日本と変わらないんだということに驚いた。
女性の目を覚ますエリザベスの言動が爽快だった。
男性がエリザベスを困らせようとする時に、エリザベスが返す言葉には思わず笑ってしまった。
読んでよかった。
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昨年、観るつもりのなかった「Barbie」を猛烈に薦められて観て、猛烈に心動いた以上に、超猛烈な感動です!おもしろく、痛く、深く心揺さぶられました…1986年男女雇用機会均等法第一世代の女性が部署に入ってきて、3年後、彼女が結婚するという報告を受けた時に「おめでとう!で、いつ会社辞めるの?」と発言し...続きを読むPosted by ブクログ
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いいっ!
ゾットの強さに憧れつつ、逆境を乗り越えていくのを全力で応援したくなる。とってもスカッとする作品。
こういう人が世界に勇気を与えていく。なんとなくの当たり前に疑問を呈していく。女性の幸せは結婚であると周りの合意がある世の中で育った私にはドンピシャでした。こういうロールモデルが欲しかった。...続きを読むPosted by ブクログ -
1960年代、女性が社会進出するのを拒む男性たちの醜さとそれに負けずに我が道をいく主人公科学者エリザベスの奮闘物語。出会ったキャルヴィンとの唯一無二の愛と信頼が不幸な事故で壊され、妊娠を理由に解雇される。マッドの出産、シックスサーティとの出会い、そして何より料理番組での化学の授業など愉快なエピソード...続きを読むPosted by ブクログ
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前半はすこし取っ付きづらい部分があったけど、中盤以降はテンポよく物語が進んでいって一気に読み進められた。化学が好きな人はもちろん、嫌いな人でも気持ちよく読める本。Posted by ブクログ
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くそみたいな男性が多すぎて読むのがつらい。
エリザベスやマッド、ハリエット、フラスクが「でも」とか言わなくていい世界を追求しましょう。Posted by ブクログ -
ここで私がみなさんにお伝えしたいのは
「正しい」って気持ちいい!ってことです
はい、というわけで秋さんの本棚から『化学の授業をはじめます。』です
相変わらず秋さんのレビューは「読みたいゴコロ」くすぐって来やがるので危険です
読みたい本が増え過ぎて困るんでみなさんも秋さんのレビューあんま読まないほ...続きを読むPosted by ブクログ -
★5 キュートすぎる! 女性の社会進出をテーマにした家族愛あふれる物語 #化学の授業をはじめます
■あらすじ
60年代アメリカ、女性科学者の主人公エリザベスは研究所に勤務していた。当時は女性の研究者は成果を認められない社会で、所内ではセクハラも当然のように横行していたのだ。将来有望とされる研究者キ...続きを読むPosted by ブクログ -
1950-60年代のアメリカ。今よりもずっと、女性が1人の人間として正しく評価され生きていくことが難しかった時代。
そんな時代に科学者として生きようとするエリザベスの人生は、理不尽でやり切れなくて悲痛なことばかり。それでも強く真っ直ぐ進むエリザベスに、気づいたら私は、一女性としてファンになっていた...続きを読むPosted by ブクログ -
『新洋書ベスト500プラス』で気になっていた一冊。
短い期間で読破するのがもったいないと思いつつも、時間の許す限り読み進めたせいでなかなか一区切りつけなかった笑 そして今はじんわり涙腺が緩んでいる。積読本さえなければ一から読み直したいのに!
やっぱり「気になる」の勘はバカにできないな。
才能ある化...続きを読むPosted by ブクログ -
1950年代のアメリカ。科学研究所で一人だけの女性科学者のエリザベス。女性というだけで理不尽な扱いを受け、真っ当に研究に没頭できない。ハラスメントやミソジニーが溢れていて女性への差別と男性の傲慢さがこれでもかと展開されていく。そんな中にあってエリザベスの主張が今の時代にも繋がるものでとても強いメッセ...続きを読むPosted by ブクログ
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女性が正当な評価を今以上に得られていない1960年代のアメリカで、主人公の女性科学者が唯一自身を認めてくれる優秀な科学者と出会い、困難な中で道を切り開いていく物語。ワクワクする内容で面白かった。取り扱っている問題は男女平等や女性の労働などやや堅い内容だが、敵、味方がはっきりしていてスカッとする作品だ...続きを読むPosted by ブクログ
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料理は化学。これは前から思っていた。原子レベルから捉えて理解している訳では無いが、科学的根拠に基づいてなされるものだという認識はあった。私は料理は嫌いだし化学も好きではないが、エリザベスには好感を持った。
彼女は何でもはっきり言い過ぎるし、そのせいで不遇な目に遭ったりもするが、いつも自分のやりたい...続きを読むPosted by ブクログ -
サラッと当然のこととして書かれる一つ一つの女性への扱いが中盤までなかなかしんどかった
エリザベスは正面から向き合うのに向き合ってももらえない、それどころか同じ階層にいるとも思ってない、でもそれが当然なのしんどい~
そんな中で女性をエンパワメントしたエリザベスとその家族に拍手を贈りたい
実際の状況はも...続きを読むPosted by ブクログ -
女性の能力が活かせない時代の閉塞感をまざまざと感じました。エリザベスが何を言われても自分を貫き料理を化学で伝えるところ、そして女性に自信を与えるところが実に痛快です。私たちは毎日化学の実験をしてるんですね。素晴らしい事業を成し遂げていることに自信が持てました。楽しく読めました。Posted by ブクログ
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1960年代アメリカの女性化学者が料理番組の出演者になるという物語。
現代と違い、男性社会の中でも特に女性蔑視のあった科学界。
イギリスやアメリカで大ベストセラーになったのは驚きである。何より主人公や聖職者でさえが「神を信じない」と断言する。
宗教の話はタブーとされてきた欧米で、この物語がどうやって...続きを読むPosted by ブクログ -
KL2024.2.16-2024.2.18
1960年代アメリカ。
今よりはるかにひどい性差別、女性蔑視、偏見。とりわけ権力をもつ男たちの傲慢さ、卑劣さは驚くばかり。
エリザベスはそこに怯むことなく立ち向かっていくのだが、それでも状況が良くなるとは限らない。エリザベスでさえも撤退せざるを得ない時があ...続きを読むPosted by ブクログ -
大学で有機化学を専攻し、卒業後化学会社で合成ゴムの技術開発部に勤めた後、めぐり巡って調理師になっていた。自分のつくる料理は化学反応だったし、パン生地をこねて焼くのはタイヤ用ゴムを成形する工程と似ていた。「料理は化学です」とブックカバーにあったからこの本を手に取った理由。
しかし、本編は、そのフレーズ...続きを読むPosted by ブクログ