矢野アロウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.08.06
読む前からものすごいページ数に圧倒されたが、翻訳のSFと違って文章は圧倒的に読みやすかった。
4人の主要登場人物たちの生い立ちや日常の描写が長すぎて、上巻の残り150ページくらいでやっっっとストーリーの核心が動き出したという感じ。
ジャムの教授との関係は別に要らなかったと思う…。ちょいちょいそういうストーリーに関係なさそうな人間関係や過去の想い出などが挟まれるので、それ以上に大事な部分を読み飛ばしてしまっている気がする。それが伏線なのかもしれないが、長い…。
200ページ台で急に姿を消したアレクサンダー・コーツが第2部でまさかの展開になり、すぐさま下巻に突入した。
読みやすいし面白いけど、いまのところ読む手が止まらない徹夜本という感じではない。約1週間かかってやっと上巻を読み終えられた。この先の展開に期待! -
Posted by ブクログ
2026/07/27〜2026/08/09
「最後の展開について行けなかった」という感想を目にしたが、寧ろ自分には終盤に向けた展開を見越して様々な設定が準備されていたのだと思った。
ジャムのフリーダイバーとしての経験も、ミントの幻肢2.0も。
ウクライナ危機、グリーンランドに食指を伸ばすトランプ大統領。現実が第三次世界大戦に向けて進んでいるような危機感があるからこそ、この物語が全くの絵空事だとは思えないようなヒリつくリアリティをもって迫ってくる。
この作品に描かれたグランドカタストロフを起こさないことこそ、この時代を生き、この本を読んだ僕らに課せられた宿題なのだろう。
ごうほう‐らいらく〔ガウハウ‐〕【豪放×磊落】
[名・形動]《「豪放」も「磊落」もほぼ同じ意味》度量が広く大胆で、小事にこだわらないこと。また、そのさま。「豪放磊落な性格」 -
Posted by ブクログ
上下巻で1000ページ超。読み終わって達成感はあったけど、物語的な余韻は正直あまり感じられなかった。
設定は面白い。人物も結構魅力的だと思うし、覚えきれないほどの人が出てくるわけではない。真相は意外なもので、スケールも大きい。メタバース的なゲームの世界、核戦争、月をめぐる国家間の争いなどなど、群像劇の形式で要素を散りばめながら進んでいき、最終的に全員がひとつの結末にそれぞれの立場から関わってくる。
と書くとめちゃめちゃ面白そうなんだけど、なんだか乗れなかった。全体的に冗長で、長ければいいわけではないように感じてしまった。
特に上巻は正直読み切るのに苦労した。下巻はそれぞれの立場が関わり合ってくるので、上巻よりはスムーズに読めた。
文章は読みやすいのに、こんなに読み進められないものは久々だった。
売り文句としてプロジェクトヘイルメアリーや三体と並び立てられていたけど、これはあまりいい効果をもたらさない気がする。
帯がとにかく豪華な面子なので期待していたが、思っていたほどハマれなかった。 -
Posted by ブクログ
期待値を上げすぎたが故の評価になってしまって、粗探しをしてしまう人が多いのかと思う。
出版業界が衰退しているせいで過剰な帯書きの謳い文句に、実際の内容とのギャップを感じてしまい非常に勿体ないと思う作品です。
実際内容はとても良く出来ている上に、それなりの知識に基づいて書かれていたり、SFっぽさが十分に感じられる作品で私自身は楽しんで読めました。
月で見つかった首のない遺体、ルナボディが何者で一体何なのかという話自体はワクワクする。
4つの視点から展開される物語が、その真相にどう繋がるのかが興味深く、バックボーンを丁寧すぎるくらい説明している。
悪くいうとバックボーンの説明の長さがとてつもなくテンポ感を損ねているわけだが。
もう少し絞って、書きすぎない良さがあればなあと。
つまりは散らかりすぎて、まとまりがなく下巻にいくまでに諦める人が続出しそうだと感じた。
世界紛争やAIに加えて、人体実験に移植。
世界情勢のテーマ性もあるだけに、そこに特化して書けば良かったのでは?
Vtuberのくだりはそんなに深掘りしなくても良い気がしたのだが…
下巻も読んで最終的に判断したいのでひとまず期待値残して星3です。