矢野アロウのレビュー一覧
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ネタバレ「星を継ぐもの」と「三体」に比肩する…という触れ込みだったので、両方読んだ身としてはこれは読んでおかねば…と書店で手に取って、うっ分厚い…!となる。
上は501ページ、下は558ページ。でも読みだすと早かった。
プロローグは2017年。チェンマイの寺でAIを使って株のトレードをする僧侶。もうこの時点でおもしろそうじゃないですか。そこに国立天文台から届く“門が開いた”というメッセージ。最期まで読んで戻ってくるとなかなかに深い言葉。
4人の登場人物まわりをメインに、それぞれの背景が丁寧に描かれる。4者4様のパートが、その先をもうちょっと読みたい!と思うようなところで切り替わるので、脳が刺激 -
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(上下巻読み終えて)扱っているテーマの幅広さと、それを支える取材量、上下巻1000頁超、多国籍・多視点という規模だけを見ても、非常に野心的な作品ですが、その野心の広さが、物語としての求心力をやや薄めてしまっている面も否めません。『三体』的な期待値で手に取ると、謎解きの緊張感という点では物足りなさを覚える読者もいるだろうと思います。
それでも、国際政治や環境問題、身体と意識といったテーマを背景にした人間ドラマとして読むならば、読み応えのある一冊です。SFというジャンルの謎解きの快感を求める読者よりも、複数の社会的テーマが絡み合う群像劇をじっくり読みたい読者に向いている作品だと感じました。 -
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(上下巻読み終えて)扱っているテーマの幅広さと、それを支える取材量、上下巻1000頁超、多国籍・多視点という規模だけを見ても、非常に野心的な作品ですが、その野心の広さが、物語としての求心力をやや薄めてしまっている面も否めません。『三体』的な期待値で手に取ると、謎解きの緊張感という点では物足りなさを覚える読者もいるだろうと思います。
それでも、国際政治や環境問題、身体と意識といったテーマを背景にした人間ドラマとして読むならば、読み応えのある一冊です。SFというジャンルの謎解きの快感を求める読者よりも、複数の社会的テーマが絡み合う群像劇をじっくり読みたい読者に向いている作品だと感じました。 -
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上巻が、下巻に向けてしっかりと土台を整えていて期待を膨らませてくれる内容で、また4人の主人公がどれも個性が強く良い感じだったので、下巻もとても楽しみにしていた。
が、その期待は超えられなかったかなあと思う。
もちろん SF として設定はとても良かったしのめり込んで読むくらいは面白かったんだけど、「三体やプロジェクト・ヘイル・メアリーに比肩する!」みたいな謳い文句は明らかに違和感を覚えたし、それが無駄に期待を上げすぎてしまったと思う。
本の内容と関係ないところで申し訳ないが、この売り方が少しモヤる部分があり、ただこの謳い文句が無ければ僕は手にとってなかったわけで、結果的に良かったと言えるのか -
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SFものの群像劇として、最後の展開には想定の上をいくアツさに盛り上がりつつ、ここまで深ぼってきたキャラクターの体験や思考が活かされていくカタルシスを感じられたのかが良かった。あとやはり推しの力はすごい。それぞれのキャラクターにもとても愛着が持てた。「なぜ宇宙を目指すのか」をSF的な設定の中で、長い歴史のある人類史のこの先をどう生き抜いていくべきかという「種の生存」の問いかけや、「意識とは何か」という哲学的な問いかけを様々なエピソードの中で考えられた。他の方もコメントされているように冗長で長すぎる点と、帯コメントによる期待値が上がりすぎてしまったことは、約1000ページという大ボリュームを読み進
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プロローグ
月面裏で発見された謎の構造物
その構造物の中には複数の頭のない遺体が
その遺体を調べると異星人の様相を呈していた
死にゆく人間の頭とその遺体を結合すると、蘇る!
この荒唐無稽の御伽噺にどう向き合うか
我々の度量が試される一冊ではあるのだが果たして
本章
『マイボディ・オン・ザ・ムーン』★4
上下巻合わせて1,000頁強、長尺の割に読ませるには読ませるのだが…
色々詰め込んでいるが、結局は未知の首無し遺体であるルナ・ボディと終盤で登場する細胞L*は、故郷であるペガサス座51星へ帰りたかったのではないかというお話し
帯には、『三体』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に並ぶ -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻からは、地上に降ろされたルナボディが世界にもたらす影響が描かれる。
キャラクター各人の行動と、世界情勢、ルナボディをめぐる謎が混ざり合いながら進んでいく。中心となるのはルナボディとのキメラにされたコーツの周辺だけれど、いろんなことが起こるし、話と場面があちこちに飛ぶので細かいところをどんどん忘れていってしまうのが難だった。1回通しただけだからまだ消化不良な感じ。この感想はパラパラ読みしながら書いたので、内容が違っていたらごめんなさい。
世界の状況は… 第一部の終わりは2025年、第二部はその5年後。2030年グリーンランドにロシアが侵攻し戦争が勃発する。(ウクライナは2025年にロシアの -
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第十一回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作である。短い作品だがアイデアがてんこ盛りで、凝った設定となっている。ガール・ミーツ・ボーイがあり、取っつきにくい作品ではない。
大昔の超文明によって人工的に作られたと思われる超巨大ブラックホールの調査がおこなわれている。特別な装備でブラックホールへと降下する役目の少年イオは、過去・現在・未来を見通す前後に分かれた脳を持つパメラ人である。この特殊な能力と彼の主観が、この作品の重要なポイントだ。
主人公の少女シンイーは、イオとコンビを組む惑星カントアイネ出身のスゴ腕の狙撃手。彼女の標的は、イオの活動の妨げになるネズミと呼ばれる存在(ブラックホール近 -
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プロジェクト・ヘイル・メアリーと比較すると盛り上がりが始まるまでの助走が長めで上から下巻の中盤ぐらいまでは伏線回収に向けた説明パートとでも言える内容で、「大丈夫か?!これ大丈夫なのか?」と思いながら読んでいた(読み続けられる程度には面白かったが)
しかし下巻の中盤からは怒涛の伏線回収でドキドキワクワクが止まらず「これこれー!」という感じで最後まで読み切った。
「頭部のない遺体」という余りにもヒキのある事象の答えとしては、成程と唸る部分もありつつ若干のスケールの小ささが気にはなったものの、ミントの活躍には涙が出たしSFらしい爽快感もあって良かった